概要
カルノタウルスと同じアベリサウルス科に属する獣脚類で、2002年に命名された。
尾の先端を除いてほぼ完全な骨格が発掘されており、アベリサウルス科の解剖学の詳細に大きく貢献した。アベリサウルス科でほぼ完全な化石が発見されているのはカルノタウルスとマジュンガサウルス、そしてスコルピオヴェナトルと本種のみであり(エクリクシナトサウルスが次点か)、なかなか貴重である。
全長6.1m・体重1.5t程の中型獣脚類で、全体として標準的な南米型アベリサウルス類(カルノタウルス亜科)の体型をしている。頭骨はわりあいに華奢なつくりで、カルノタウルスやマジュンガサウルスのような角はなかった。
なお一部の研究者には、アベリサウルスのシノニムではないかと考える者もいる。
化石が見つかった「アウカ・マウエボ」は、ティタノサウルス類(恐らくサルタサウルス)の竜脚類の大営巣地が発見されたことで有名であり、アウカサウルスはこの大営巣地で卵や孵化直前の幼体を捕食していたと考えられている。見つかった化石の頭骨には損傷が確認されたことから、このアウカサウルスは卵の親たちの逆襲を受けて殺されたのではないかとされている。