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概要

名前はギリシャ神話の巨神ティーターンに由来し「巨人トカゲ」を意味する。その名の通り、地球の生物史上最大級の巨体を誇る種類を何種類も輩出している。

主に白亜紀南半球で栄えた竜脚類のグループで、白亜紀中頃にディプロドクス上科や他のマクロナリア類が絶滅すると、入れ替わるように白亜紀以降急速に世界に拡散し、多くの種に分化した(そのため白亜紀後期の竜脚類はほとんどがこのグループに含まれている)。更には陸橋で南米と繋がった北アメリカにも広がり、ジュラ紀タイプの古い竜脚類の生態的地位をそっくり受けついだ(但し近年の研究では、陸橋で南米と繋がる以前からティタノサウルス類が棲息していた可能性も指摘されている)。

系統としてはマクロナリア類から進化したが、進化した種類になると衰退したディプロドクス上科の生態的地位(ニッチ)を補うように細長い頭部と鉛筆状の歯を持つ収斂進化を遂げた種もいた。

特筆すべき特徴として、発達した皮骨板(内骨格に由来しない骨質の装飾・装甲)を持つ種が多かった事が挙げられる。特にサルタサウルスアンペロサウルスはこうした皮骨板が密に発達して装甲となっていた。以前は捕食者に対する防御として発達させたと考えられてきたが、近年ではラクダが脂肪を背中にコブとして貯蔵するように、気候変化時に備えミネラル分を貯蔵する役割だったとする説もある。

また背骨の突起が低めで、腸骨の前方が左右に開いているため、背中がとても広い体型となっていた。進化したティタノサウルス類においては、尾椎の関節部の前側がボール状になって前足の第1指(親指)の鉤爪も退化していたことも特徴。

前述したとおり全長30mに達する大型の種類もいる一方、6m程度にしか成長しない種類もいた。いずれも完全な骨格化石の揃った種類は少なく、未だ多くの謎を残している。

主なティタノサウルス類

基盤的ティタノサウルス類

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