データ
オーストラリア南部・クイーンズランド州のウィントン層から発見され、2009年に命名された。属名は発掘地周辺を流れるディアマンティナ川に由来する。ウィントン層は白亜紀後期初頭のもので、他にはアウストラロヴェナトルなどが見つかっている。
ティタノサウルス類の竜脚類で、全長は15~18メートル程。発見当初はサルタサウルス科と考えられたが、後の研究でリトストロティアより原始的な系統だと判明、現在はオーストラリアなどで栄えたディアマンティナサウルス類という独自のグループに分類されている。
近年ではそこそこ状態の良い頭骨も発掘されており、オーストラリア産の竜脚類としては研究が進んでいる恐竜である。また、ティタノサウルス類は前足の第一指(親指)の鉤爪が退化する傾向にあるとされるが、ディアマンティナサウルスは第一指の鉤爪が確認されており、他のティタノサウルス類も化石化した際に失われただけで実際にはあったのではないかとする説も出ている。