概要
アルゼンチンのシエラ・バロサ層から発見され、2019年に記載されたティタノサウルス類の竜脚類。共存した恐竜にはマクログリフォサウルスやムルスラプトルがいる。
属名は「怪獣の巨人」を意味すし、全長20メートル程と竜脚類としては中型。
模式標本は頭骨、脊椎、骨盤、四肢の要素を含んでおり、基盤的な形質と派生的な形質を併せ持っている。最も特筆すべき特徴として、前方頚椎の神経棘が二股に別れており、これは竜脚類の中で複数回個別に進化してきたものである。
系統解析では基盤的なティタノサウルス類に位置付けられ、真ティタノサウルス類 の姉妹群とされた。カイジュウティタンの存在は、少なくとも白亜紀後期(チューロニアン期〜サントニアン期)のパタゴニアでは基盤的ティタノサウルス類と真ティタノサウルス類が共存していたことを示唆する。