概要
白亜紀後期(8000万年前)のルーマニア・ハツェグ盆地やハンガリーに棲息していた。属名はハンガリー人の祖とされるマジャール族に由来する。
竜脚類のティタノサウルス類に分類されるが、30mを超えたアルゼンチノサウルス等の近縁種に比べると、全長5~6mとキリン位の大きさしかなく、竜脚類の中でも最小級の恐竜である。同時期のフランスに棲息したアンペロサウルスと比べるとサイズも1/4とコンパクトだった。
中生代のヨーロッパは小さな島々が点在した列島であり、島という環境で棲息していたため、島嶼性矮小化(島など狭い地域で動物が小型化すること)した恐竜と言われている。この例は、ジュラ紀後期のドイツに棲息したエウロパサウルスにも当てはまる。