概要
中国・江西省カン州にある白亜紀後期の地層から発見されたオヴィラプトロサウルス類で、全長は1.5m程とやや小ぶりな恐竜だった。
属名はコリトサウルスと同じく、ヒクイドリにも似たその鶏冠に由来して、「コリントス式ヘルメットを持つ略奪者」を意味する。この鶏冠の役割は未だ不明だが、現在の鳥類の鶏冠と同様に、体温調整や防御、採餌や繁殖などの複合的な目的に使用されていたのではないかと考えられている。
食性は多くの近縁種と同様に植物食もしくは雑食と考えられているが、カン州ではコリトラプトル以外にも6種類のオヴィラプトロサウルス類が確認されており、それぞれ異なる食性だった可能性が示唆されている。
また、カン州ではチエンジョウサウルスも棲息しており、コリトラプトルの天敵となっていた可能性も考えられている。