概要
全長1.7m、体重20kgほどの小型のオヴィラプトロサウルス類で、名前は発掘地に因んで「ノミンギンの者」を意味する。
大抵の場合、小型の獣脚類と鳥類の共通点というのは、大きさや形、羽毛などに限られていた。ノミンギアはこれらの特徴に加えて、尾端骨を持つという特徴を持っていた。尾端骨とは尻尾の骨が癒合した物で、それは現代の鳥がもつ重要な特徴の一つである。
ノミンギアが発見されるまでは、尾端骨は鳥類のみに存在すると考えられていた。またノミンギアの尾羽は発達していたが、それは飛ぶためではなく、丁度現在のクジャクのように自分をアピールするための飾りだったのだと考えられている。
同様に尾羽が立派な恐竜としてはカウディプテリクスというやつもおり、こちらもオヴィラプトルに近いとされている(ちなみに名前の意味は「翼がある尻尾」)。
関連項目
エルミサウルス:同じくモンゴルに生息していたオヴィラプトルの仲間。同じ恐竜ではないかという説があり、その場合はエルミサウルスに統合されてシノニム(別名)となる。