データ
全長5~8m、推定体重2~4トン。スティラコサウルスやエイニオサウルスなど鼻角が目立つセントロサウルス亜科に属する。
1950年に命名されて以来、パキリノサウルス属は現時点で3種が命名されており、カナダとアメリカ(アラスカ)から多数の化石が発見されている。この事から大きな群れで暮らしていたと考えられている。
最大の特徴は、通常の角竜であれば円錐状の鼻角になる部分が平たい瘤のような形状をしていることで、「分厚い鼻を持つトカゲ」という属名はこれに由来する。
セントロサウルス亜科なので目の上の角もほとんど目立たず、とことん攻撃力を削いだような面構えは「同種間の力比べの際相手を傷つけないように」するためだったのではないかと考えられている。ちなみに角の組織を繋ぎとめていたと思しき靭帯の跡が化石に残されていたので、サイのように「中に骨の芯を伴わないケラチン質(角質)の大きな角」があったという説も提唱されている。
現時点では「角質の大きなコブ」が上に載っていたという説が有力だが、上記の「角質の角」復元も時々見られる。
近年では寒冷地であるアラスカに生息していたこともあってか、体毛をもっていた可能性も指摘されている。
また、襟飾りの周囲を取り巻くスパイク(種によって形態が異なる)が非常に大きく派手なのも特徴的。スパイクの形状は個体間の差が非常に著しかったようだ。
大規模な群れで生活していたことが確実視されており、個体識別に役立ったのかもしれない。
化石は大規模なボーンベッド(大量の化石が狭い範囲に密集している状態)を形成していることが多く、様々な成長段階にある化石が発見されている。パキリノサウルスのボーンベッドの研究が、モノクロニウスを疑問名へと追いやることとなった。
フィクション
古代王者恐竜キング
第3紀から登場。
当時の学説故に体長約6mと記載されている割に雷属性のつよさ1800と上から2番目の強豪に設定されており、当初雷属性にはつよさ2000がいなかった(後にスティラコサウルスとペンタケラトプスが入った)こともあってか「究極の角竜」という大層なショルダーネームを与えられた。
ちなみにこちらスティラコサウルスがセントロサウルス亜科だからか、つよさ1800の後輩(アンキケラトプス)とペンタケラトプスは共にカスモサウルス亜科であった。
必殺わざはパーで同時に登場した「ライトニングスラスト」を超必殺超わざとして使える。
- ただし、登場したバージョンの超わざカードは「ライトニングスラスト(代わりにその前のバージョンで登場したエイニオサウルスが描かれていた。こちらはチョキなので超必殺超わざではないし、こちらは超必殺超わざは半年後の第5紀まで待つ事になったのだが…)ではなく「ギガライディーン」の方に描かれていた。超わざではないものの「超必殺わざ」として使える「ネッククラッシャー」の方には描かれていたが。
バトルタイプは第6紀までとDS版はあいこタイプ、2007第1紀から2007第4紀+まではカウンタータイプ、激闘!ザンジャークではゆうきタイプ、目覚めよ!新たなる力ではグーグータイプ。
上記の「角質のツノ」のグラフィックで登場。
「北米のたまご」や「青い恐竜のたまご」を使用した時に出てくる事もある。
テレビアニメでは宇宙海賊ザンジャークのザッパーの恐竜として登場。わざカードはアンハングエラ・ダイブを使用した。
ダイナソー
主人公達を取り巻く脇役の草食恐竜として登場した。
ウォーキングwithダイナソー
主役の恐竜として登場した。
なお主人公「パッチ」の声優はとんねるずの木梨憲武が担当した。
NHK恐竜CG
2019年の『恐竜超世界』にて、先述のコブの上に角質の角が復元された状態で登場。これは先述の恐竜キング以来の復元だが、科学的根拠はないがサイおよびエラスモテリウムを参考にして描いたそうだ。
なお恐竜超世界にはアラスカに生息したペロトルム種が登場。上記のことに加え羽毛も生えており語り草となったが、これは2020年5月にコロナ禍で再編成版が放送されたダーウィンが来た!にて、近縁の恐竜(番組ではトリケラトプスの事例が紹介、他にも角竜だとプシッタコサウルスの例がある)からアフリカゾウとマンモスのような関係ではないかというローレンス・ウィットマー博士の持論を交え描かれたことが明らかになった。本種のものである可能性が高い足跡化石も紹介されていた。