概要
白亜紀前期の中国・遼寧省に生息していた鎧竜で、属名は「遼寧のトカゲ」を意味する。
現在までに発見されているのはほぼ完全な骨格化石2体分のみで、全長は31~34cmほどしかなく、脊椎の癒合が進んでないこともありチュアンキロン等の幼体とみられているが、一部の研究者は成体なのではないかとも考えている。
股関節の構造などから水中生活をしていた可能性が指摘されており、四肢の爪も長いことから亀の一種にも見える風貌だった。さらに腹部からは生前食べたとみられる大量の魚の化石が見つかり、それまで植物食のみと考えられていた鎧竜の定説を覆す大発見となった(リャオニンゴサウルスが幼体の場合、成体になるにつれ、雑食や植物食に変わった可能性も十分あるが、いずれにしろ全ての鎧竜が生涯を通じて植物食という定説を覆したのは事実である)。