「らいごううあ!!」
基礎データ
全国図鑑 | No.1021 |
---|---|
ブルーベリー図鑑 | No.237 |
ローマ字表記 | Takeruraiko |
ぶんるい | パラドックスポケモン |
タイプ | でんき/ドラゴン |
高さ | 5.2m |
重さ | 480.0kg |
せいべつ | 不明 |
とくせい | こだいかっせい |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | タケルライコ | 猛る+雷鼓(雷神が持つ太鼓、または雷の鳴る音) |
英語 | Raging Bolt | raging(荒れ狂う)+bolt(稲妻) |
ドイツ語 | Furienblitz | Furien((女性名詞)狂暴)+Blitz(雷) |
スペイン語 | Electrofuria | electro-(電気の)+furia(激怒) |
フランス語 | Ire-Foudre | ire(怒り、憤怒)+foudre(稲妻) |
イタリア語 | Furiatonante | furia(激怒)+tonante(雷鳴) |
韓国語 | 날뛰는우레 | 날뛰는(暴れる)+우레(雷) |
中国語 | 猛雷鼓 | 猛(激しい)+雷鼓 |
概要
ポケットモンスター 第9世代『スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ・「ゼロの秘宝」から登場するポケモンで、ライコウに似た姿を持つパラドックスポケモン。
名前の由来はまんま「猛る雷鼓」からで、ある意味では仮称に近い。
ライコウと竜脚類、すなわち"カミナリ竜"を合成させたような姿であり、アローラナッシーやリキキリンよろしく長い首を伸ばしたシュールな体型が特徴的。
巨大生物の代表格であるブラキオ系ゆえか、高さは5.2mと今までの全パラドックスを凌ぐ最大級を誇り、新たに朱色の差し色が加わったボディも恐竜のように大型化している。
雨雲のタテガミは頭の周囲を円板や太鼓のようにぐるりと覆う形となり、そんな高い頭部から雷を放って、辺り一帯を見境なく焼きつくす凶暴な性格。首を一振りするだけで黒雲が空を覆い、落雷を途切れなく放てるらしい。
その姿は天を覆う雷雲と一体化しているかのようで、ひと繋がりの背ビレから尻尾も、ライコウの尾そっくりな稲妻状となっている。
吠える時などにはタテガミがほどけて、我々の知るライコウ似の顔が露わになるが、その頭部の丸みを帯びた白毛部分も羽毛のような質感に変化している。
尚、古代のパラドックス共通だった黄色い眼では無く、白色で青い瞳を持ったものになっており、これは後に判明したウガツホムラも同じ。
以上の容姿・特徴は、とあるオカルト雑誌で少しだけ話題になったライコウの先祖の姿に酷似していると言う。
色違い
現段階で色違いは入手不可。
ゲームでの特徴
『スカーレット』版において、『碧の仮面』でガチグマ(アカツキ)のイベントをクリアした後、ブルーベリー図鑑を200種類以上埋めた状態で、ブルーベリー学園のテラリウムドーム・サバンナ休憩所1にいるサザレに話しかけるとウガツホムラとタケルライコの居場所の情報を貰った後、エリアゼロ内部にて出現する。
バイオレットしか持っていないユーザーにとっての入手難易度はおそらく、最も難易度が高い。
スカーレット限定な上にゲーム中では1体しか手に入らないためバイオレット勢は通信交換でしか入手が不可能であり、スカーレット勢が少ない事もあってその通信交換でも中々入手が出来ない。
だったらGTSを利用すれば…と思ってる人も多いが、そちらだと絶対に入手が出来ないポケモンを要求していたり、仮に入手出来たと思えば改造個体だったりと酷い事になっている。
どうしても正規個体が安全に欲しいのであれば、やはりスカーレット版も(ついでにそのDLCも)買うしかないのだろう…
性能
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
タケルライコ | 125 | 73 | 91 | 137 | 89 | 75 | 590 |
ライコウ | 90 | 85 | 75 | 115 | 100 | 115 | 580 |
タイプは他の三犬モチーフのパラドックス同様ドラゴンタイプが追加。
ライコウと比較して素早さを大幅に下げた代わりに耐久面をガッツリ引き上げた、中速特殊アタッカー配分となっている。数値上は特防こそ下がっているものの、高いHPのお陰で特殊耐久指数も上がっている。
その耐久指数は無振りでも物理・特殊ともに2万以上と、受けの強いでんきタイプであるハラバリーすら上回る硬さを誇る。
ボルトチェンジも習得することから、その耐久指数を活かした盤面操作もお手の物。
またSVに登場するポケモンでは、技マシンが解禁されなかったライジングボルトを自力で習得できる唯一のポケモンなので、古代パラドックスでありながらエレキフィールドパーティにも組み込めるという独自のポテンシャルを持つ。
しかし、一致技こそ十分に備わっているがそれ以外はでんきタイプらしく壊滅的。
サブウェポン候補はノーマル技を除くと「バークアウト」「げんしのちから」「ボディプレス」「ソーラービーム」しかない上に、物理技に広げても使えそうなのは「ヘビーボンバー」程度と言う凄まじい狭さを誇る。
ライコウが使える「ねっとう」「はどうだん」「じんつうりき」「シャドーボール」はもろもろ没収されている。
なので、基本的には一致技で押すような立ち回りになりやすい。
おまけに晴れパで特性を活かす場合、かみなりの命中率がでんじほう並みになるので決め技にも欠ける。
一応変化技としては「じんらい」を打ちやすくしたり耐久ポケモンの動きを封じる「ちょうはつ」や攻防を底上げする「めいそう」などを覚える。
それでも攻撃技の範囲の狭さから一芸特化なのは変わらない。
なお、「ウェザーボール」を覚えるため攻撃範囲は改善できそうに見えるが自身が覚える天候技は「にほんばれ」のみ。
バトンタッチを使わずこだいかっせいを素早さにかけたい場合はようき(素早↑特攻↓)な性格かつ特攻個体値25以下という条件が必須。第9世代では捕獲時の全個体値が20で固定されているという仕様から、ミントで性格補正を変更するのみで厳選なしで実現可能。
が、この場合は火力に全く期待できず、無理をして高速型にするのは無駄が大きい上に「ボルトチェンジ」との相性がすこぶる悪い。安定して発動させるにはさらに「にほんばれ」要員まで要求してしまうため構成がキツキツになってしまう。
そもそも先述の通り技範囲が狭いため全抜きアタッカーには向いていない。大人しく強みを伸ばした調整にした方が良いだろう。
強みと弱みがとてもはっきりしていることから、不利な相手との対面もある程度こなさなければならないシングルバトルよりも、有利な相手の処理に寄せればよいダブルバトルに適性がある。
環境面でもトルネロス+ウーラオス(れんげき)といった強力な並びに強い。
シングルにおいてはそもそも強豪地面枠がひしめき合う中、でんきタイプ自体がかなりしんどい立場にあった。
ところがシーズン14シングルバトル最終1位構築に採用されてからは使用率が伸び始めることに。
元々特殊が無振りでも高いことと、潤沢なHPを持っていることから耐久や流しに使われることとなっている。
特に水ウーラオスに対して非常に強く出れるのが優秀である。基本的に水ウーラオスのテラスタルも水タイプのままの事が多く、そのままじんらいで縛りやすいのである。
ちなみに1位にられいせいHBベースフルアタック「ゴツゴツメット」型がエントリーされていたのだが、このシーズンは持ち物候補の考察が煮詰まっていなかった面もあって、持ち物は1位から「オボンのみ」(18.6%)「ブーストエナジー」「たべのこし」「とつげきチョッキ」「じゃくてんほけん」(11.1%)と、「コレ!」と言うべきアイテムが見つからない状況であった。
シーズン16になると先発カイリューに非常に強いこおり「テラバースト」特攻「ブーストエナジー」型が上位帯で流行。
ダブルに関しては事前予想と変わらず、すぐに採用率上位を獲得。
ゴリランダー・パオジアン・エンテイ・カイリューなど、環境には様々な先制技持ちが存在するため、それらと組んで先制技の波状攻撃を放つのが主流の使い方。
晴れパ運用の場合、じめん弱点が被るコータスよりもトルネロスが始動役として優先される。
パオジアンのこおり技にはまとめて抜群を突かれるが、パオジアンはそれ以前の問題と言うべき超火力なので仕方がないか。
シーズン16最終1位構築には、おくびょう最速CS「こだわりメガネ」ステラ型という変わり種がエントリーされていた。
レギュレーションGではミライドンの「ハドロンエンジン」の恩恵を受けることから、生半可なでんき枠がミライドンに否定される中ではそれなりに頑張っていると言える使用率をキープしている。コライドンやミライドンとの対面も、フェアリーテラスタルを切って「りゅうせいぐん」をぶっ放せば、相手の行動に若干左右されはするが大体勝てる。
シーズン19からはこくばじょうバドレックスに後投げして勝てるノーマルテラスタルでおだやかHDベースの「とつげきチョッキ」「バークアウト」型が散見されるようになった。また、超速勢による全抜きやハマりの防止のための「ほうでん」麻痺撒き型も増えた。
シーズン20辺りになるとれいじゅうランドロスとザシアンのコンビ「ランドザシアン」の補完枠として、王道を征くひかえめ「ゴツゴツメット」型が使われるようになった。
WCS2024世界大会ではマスターカテゴリこそ優勝を逃したが、ジュニアカテゴリ、シニアカテゴリで世界一を獲得し、堂々の2冠を達成。
余談
発表時の反響
元々ウネルミナモの発表時から、ライコウやエンテイのパラドックス化予想は多くされていた。
…が、満を持して登場したのは顔はライコウほぼそのままに首だけが伸びるという衝撃的なビジュアルだったので、前例のアローラナッシー同様他の情報を完全に食いSNSのトレンドを独占した。
レベル技にナッシー復帰と共に復活したドラゴンハンマーがあるあたり、ゲーフリも意識しているものと思われる。
生物学的観点
タケルライコの体型は、前脚が後脚よりも長くやや傾斜した胴体であるなど、カミナリ竜の名前の由来となったブロントサウルスよりもブラキオサウルスに近いものになっている。
また他二種にも言える事だが、哺乳類と爬虫類の中間という意味では生物的に単弓類の方が近い。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
1020.ウガツホムラ←1021.タケルライコ→1022.テツノイワオ
同複合タイプ
関連ポケモン・グループタグ等