データ
タイプ | でんき |
---|---|
分類 | 特殊 |
威力 | 70 |
命中率 | 100% |
PP | 20 |
直接攻撃 | × |
備考 | 場がエレキフィールドで、かつ相手が地面にいる場合威力2倍 |
ダイマックス | ダイサンダー(威力140) |
概要
「鎧の孤島」から教え技として登場。
教え技ではあるが、習得者は現時点でギアル系統やアゴジムシ、ミュウを除けばでんきタイプしかおらず、威力が10高いせいで「テクニシャン」の恩恵も受けられない。
命中100だが、「10まんボルト」や「ほうでん」といった技もあり、新規に追加された技にしてはなんとも言えない性能をしている。
但しそれは、威力上昇効果が適用されていない場合の話である。
この技は相手が「エレキフィールド」の恩恵を受けている場合は威力2倍、つまり威力140という恐ろしい威力となる。ダイマックスわざを除き、これを超えるでんきタイプの技は素早さ4倍以上差の「エレキボール」のみ。
当然、使用者も「エレキフィールド」の恩恵を受ければ威力1.3倍となり、生半可な耐久ではこの技を耐えることは出来ないだろう。
間違えやすいが使用者がひこうタイプや「ふゆう」持ち、「でんじふゆう」や「テレキネシス」で浮いていても相手が地面に居さえすれば良いので、エモンガや各種ロトム、クワガノンでもこの技の威力を2倍にすることは出来る。
ただし、逆を言うと相手が接地していないと威力が増えないため、ワイドフォース」と違いやや相手を選ぶ。ひこうタイプなら抜群を取れるので基本的に影響は無いが、相手がドラゴン・ひこうだったり、特性「ふゆう」のポケモンだと十分に威力を発揮出来なくなってしまう。
気になるなら「じゅうりょく」を併用しよう。
また、この技の地味に優秀な点としてダイマックス技の威力が挙げられる。
他の「特定条件で威力が2倍になる技」は大抵変動前の威力を参照してダイマックス技の威力が決められており、ライジングボルトもそれに従えば威力120の「ダイサンダー」になるはずである。
それがなぜかこの技は威力倍増後を元に算出されており、なんと威力140の「ダイサンダー」を放つことができるのである。
「10まんボルト」や「ほうでん」を素材にしたものより高威力で「かみなり」素材と同等、しかも「エレキフィールド」が展開されるためダイマックス解除後も高威力が期待できる…という具合にダイマックス運用との相性が非常に良い技と言えるだろう。
これだけ強い技なのだから特性「エレキメイカー」持ちが覚えたらさぞ強力だろう……と思いきや、バチンウニは覚えるが何とカプ・コケコは覚えない。
バチンウニの場合は超火力を発揮できるが「すばやさ」が極端に低いため、戦い方には一工夫必要。ダブルバトルならトリックルームを張ってやりたい。
SVではタケルライコがレベル技で習得するのみで、他に使えるのはドーブルのみ。実質タケルライコの専用技となっている。
この理由としてはやはりエレキメイカー持ちのポケモンがバチンウニしかおらず、エレキフィールドを発生させる手段が乏しくなったが故に使用者が激減してしまったのではないかと思われる。仮にもうちょっと手段があれば前作の他の新技同様にわざマシンに収録されていた可能性もあるが…
なお、これによりタケルライコは古代パラドックスでありながらエレキフィールドの恩恵も受けられる。
伝説環境であるレギュレーションGが始まってからは、今作の新規伝説であるミライドンが特性「ハドロンエンジン」でエレキフィールドを張りながら自身の特攻を上げることで大暴れしており、逆に「これ以上でんき技を強くしすぎない」ために修得者を激減させたのではないか、とも言われている。
特にこの技が未来パラドックスに渡ってしまっていたら、条件が合えば特性「クォークチャージ」でステータスを上げながら実質威力182を叩き出すことになる。しかも不一致なのにこの火力。
幸い一般未来組のでんきタイプはどちらも物理寄りなのでそこまでの惨事にはならないが、ここまで来ると不一致でも侮れない火力になるところだった。テラスタルによる一致化はもちろんのこと、今作の環境は剣盾ほど浮いているポケモンが少ないこと(だいたい「ダイジェット」廃止のため)が大きな後押しである。
まかり間違ってタイプ一致のミライドン自身が覚えてしまっていたら、同条件のカイオーガの雨下「しおふき」とほぼ同じ火力をHPに依存せず連発できていたかもしれない。
ここに持ち物やテラスタルの有無といったカスタマイズ性まで加わるといよいよ無効化以外で止まらなくなっていただろう、そう考えたら同期のフィールド技に対してこの技をここまで絞ったのはむしろ英断だったと言える。
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