じゅうりょく
じゅうりょく
通常の重力については「重力相互作用」の記事を参照。
初登場 | ポケットモンスター ダイヤモンド・パール |
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タイプ | エスパー |
分類 | 変化 |
威力 | - |
命中 | - |
PP | 5 |
範囲 | フィールド全体 |
直接攻撃 | × |
効果 | 後述 |
英語名 | gravity |
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』で初登場したわざ。
5ターンの間フィールドの重力を強める事で、全ての技の命中率を1.6倍にし、更に「ふゆう」持ちやひこうタイプにじめんタイプの技が当たるようになる。
ひこうタイプの無効が無くなった場合、じめんタイプを半減できるのはむしタイプとくさタイプに限られ、これらはほのおタイプで対処可能なので、低命中のだいもんじやれんごくなどと高いシナジーが見込める。
それに加え、空中制動系の技(「はねる」・「そらをとぶ」・「とびはねる」・「でんじふゆう」・「とびげり」・「とびひざげり」・「フリーフォール」・「テレキネシス」)は無効・使用不能になる。要するに飛んでても地面に叩き落されるのである。
ただし「ドラゴンダイブ」・「なげつける」・「ポルターガイスト」 など、影響がありそうで問題無く使用できる技も存在する。
また、「Gのちから」の威力も1.5倍になる。
命中補正や飛行能力の無効化など、低命中技や地面技の補助など、メリットも大きいものの、フィールド技なので相手もその恩恵を受ける点に注意。
また一撃技に対しては補正はかからない。じわれが全ポケモンに当たるようにはなるが。
じゅうりょくを軸としたパーティを俗に「重力パーティ(重力パ)」と言う。
基本的に初手でじゅうりょくを発動させてから戦うため、アタッカーの技構成は命中率の低い高火力技や地面タイプが中心となる。だがじゅうりょくは5ターンのみ有効(発動したターン+4ターンなので実際はもっと短い)の上、フィールドや天候、壁技と違い延長手段が存在しないため、仕留めきれなかった時のための命中安定技も必要になってくる。その難点をどう突破するかトレーナーの技量が問われる玄人向けの構築となっている。
効果はテレキネシスと似通っているが、回避率の補正計算式も適用ターンも全く異なる。
さらにじゅうりょくはその場のポケモン全員にかかるのに対し、テレキネシスの対象は相手一体のみなのでじゅうりょくパのように専門パで構成する事は出来ない。
そして当然ながら、宙に浮いているか地上に留まっているかという違いもあるため、一部の技の通りにも影響が出てくる。
『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』からは教え技となっており、『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』までの各作品の後半に登場するソフトで教え技が追加されると、そのラインナップに必ず含まれている。
ただし『ポケットモンスター ソード・シールド』では教え技のラインナップから外れた。さらに、登場ポケモンが限定されることによって使用者が激減し、『ソード・シールド』における初期の使用者は6種、次回作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の初期も5種に絞られた。
レベルアップの習得者は限られ、アルセウスのような神に等しいポケモンやシンボラーやイシヘンジン、ピッピ系列のような不思議な力を持つポケモンが主。サマヨール系列も習得するが、図鑑説明の相手を吸い込むってそういうことなのか……
『スカーレット・バイオレット』では重力パの起動役とアタッカーの両方をこなせるスナノケガワが登場しており、上記パーティの主軸として活躍している。
…と思ったらDLC『ゼロの秘宝 前編:碧の仮面』ではわざマシンに追加され、20体余りが覚えられることとなった。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』以降モンスターボール・マスターボールから登場するアルセウスが使用。
効果は、空中にいる敵ファイターを強力なメテオスマッシュで真下に叩き落とすというもの。吹っ飛ばし力が非常に高いため下に足場が無ければ即死間違いなし、ステージ上でも場合によっては跳ね返って上にバーストする可能性がある。
さらに空中判定でさえあればどこにいようと喰らってしまうため、ちょっとした小技で浮かされるだけで即死になりうる。幻のポケモンの名に相応しい凶悪さである。