ドラゴンダイブ
どらごんだいぶ
軌跡シリーズの登場人物「アガット・クロスナー」が使用するSクラフトについてはこちらを参照。
『ダイヤモンド・パール』(第4世代)から存在する技。
凄まじい殺気で相手を威圧しながら体当たりする技……となっているが、エフェクトはどう見ても上から飛び込んでいる。どういう原理なのか良く分からない技の1つである。
アニメ上の演出は大きくジャンプまたは飛翔した後にドラゴンの様な形状のオーラを纏って下降気味に体当たりと大分分かりやすくなった。
なお、「そらをとぶ」や「とびはねる」などを無効化する「じゅうりょく」下でも使えるので、やっぱり急降下ではないらしい。
名前通り覚えるポケモンはやはりドラゴンが多い。
だが、外見が竜っぽいためか、ルギアやリザードン等他タイプポケモンも覚える。何とボスゴドラやドサイドンの様な到底飛(跳)べなさそうなポケモンまで覚える。翼は関係ない様である。
だが、翼もあるし、タイプ相性やシナジーのある特性「ちからずく」、命中率を補完する「つめとぎ」だって持っているクリムガンは覚えない。殺気が足りないのか…。
そんなこの技であるが、魅力はなんといっても威力100を誇ることであろう。
これ以上の竜物理になると行動を縛る「げきりん」しかなく、しかも追加効果で相手をひるませることもあるなど、一見非常に使いやすい……様に見えるが、この技の採用率はその「げきりん」や「ドラゴンクロー」に劣ってしまっている。
理由は簡単で、命中率が75とかなり不安定なのである。しかも命中率を自力で補える技が「つめとぎ」くらいしかない(第4世代ではそれもない)。
つまり、この不安定な命中のせいでダメージ期待値が「ドラゴンクロー」に負けるという不遇振りで、折角の大技なのに見せ場がない。
とはいえ救済もなされ、第6世代では「ちいさくなる」を使用した相手に2倍ダメージ+必中となる効果が追加。殺気で威圧することで小さくなった相手が竦んでしまう…ということなのであろうか。
またフェアリータイプの追加で、自身の行動を縛ってしまう「げきりん」がやや使いにくくなったため、行動を縛られない上に条件次第で威力200という威力を発揮することもあるという点でこの技の価値は多少上がった。
「げきりん」も無効化されれば次ターンから行動を選べるようになるが、死に出しには対応出来ない’どうしても1ターン「げきりん」を続けてしまう)ため差別化自体は効いている。
…のだが相変わらず採用率は振るわない。命中率の問題は大きい様である。
第7世代でZ技が登場した結果、逆に「げきりん」側がデメリットである行動固定を1度だけではあるが無視化出来る様になってしまった。
こちらも命中率不安を解消出来る様になったが、2発目以降の問題が解決しないため実質的に採用されていることは稀なのが悲しい所。
第8世代では「ダイドラグーン」用に採用する場合が増えたため、存在感は上がったといえる。
『大乱闘スマッシュブラザーズfor』では、リザードンが最後の切りふだでメガリザードンXになると、Aボタンを入力することで「ドラゴンダイブ」を使用可能。ビジュアルはきりもみしながら相手に突撃して行くというものとなっている(上必殺ワザ「そらをとぶ」に近い)。
また、横必殺カスタムでも「ドラゴンダイブ」を使うことが可能。効果は最後の切りふだとほぼ一緒。