CV:近藤孝行
概要
『重剣』の異名を持つリベール王国遊撃士協会所属の遊撃士。初登場時は24歳。
「空の軌跡」においては全プレイヤーキャラクター中で最高の攻撃力を誇っている。
出自
リベール王国ラヴェンヌ村生まれ。ミーシャという名の妹と二人で穏やかに過ごしていたが、「空」の10年前に発生した《百日戦役》による戦火に巻き込まれてミーシャを失ってしまう。
直接の原因が「自分に贈る予定だった誕生日プレゼントを取りに戻っての爆死」だったため妹の死に責任を感じ、償いの方法を探し求めて村を出奔。
その答えが見つからない憤りから荒れた生活を送った末に王国西部の港湾都市ルーアンに流れ着き、不良集団《レイヴン》のリーダーを務めていた。
その後カシウスと出会い戦うがあっさり返り討ちにされ、カシウスの勧めから遊撃士に就職した。
空の軌跡FC・SC・the 3rd
初登場。「FC」時点でC級遊撃士、「SC」ではB級に昇格している。
ボースでの空賊事件が起きる少し前にカシウスから黒装束の男たち(情報局の特務兵たち)の調査を頼まれ、道すがら後輩であるエステルとヨシュアらとも幾度か顔を合わせる。
特務兵を追ってツァイスに辿り着き、彼らに誘拐されたアルバート・ラッセル博士の救出に尽力。ラッセル博士とその孫娘ティータを安全な場所まで避難させるために護衛役として同行した。
その後、王都グランセルでの決戦にも参加。
「SC」では結社《身喰らう蛇》の調査を依頼され、王国内を回る。
選択次第では最序盤からエステルに同行するため、その場合は彼の色々な顔が見られる。
「FC」から「SC」において結社の執行者《剣帝》レーヴェとはたびたび激突し戦っていたがあちらが全く本気では無かったことが判明し、本気で挑んだ戦いにあっさり敗北した挙句ティータに庇われて命を拾うという屈辱に甘んじる。
このことから一時自暴自棄になってしまうがティータや仲間たちの支えによって立ち直り、故郷を脅かした古竜レグナートに立ち向かった。
レグナート戦後にラヴェンヌ村の戦没者慰霊碑に献花に訪れたレーヴェとの会話で彼が抱える過去の一端を知り、彼のことを越えるべき存在と定める。
このため最終決戦に参加させた場合はレーヴェ落命時に
「勝ち逃げ・・・されちまったな。」
と淋しそうに述べた。
一連の事件、「リベールの異変」の解決後は遊撃士としての通常業務に復帰。一か所に留まらず方々を渡り歩く以前からのスタイルに戻ったが、エステルの勧めで遊撃士を目指し始めたレイヴン後輩トリオの特訓、ラッセル家に月一で招かれ通うようになるなど以前とは異なる変化も現れている。
この時点よりティータの母・エリカ・ラッセルに一方的に因縁を付けられてしまい、たびたび命の危険に遭わされることに。
閃の軌跡Ⅲ
「空」から4年後、A級遊撃士に昇格している。
過去作では風呂の最中でも絶対に外さなかったバンダナを外している。
活動規模縮小を強いられているエレボニア帝国遊撃士協会をフォローするため、同僚のシェラザードとともにエレボニア入り。
「空」で共闘したオリヴァルト皇子の推薦でトールズ士官学院・第Ⅱ分校に留学したティータの付き添いも務める。
自身にとっての全ての始まりである《百日戦役》の発端となる《ハーメルの悲劇》の真相を探るべくと独自に行動。《第Ⅱ分校》のサザーラント州での特務実習ではリィンら《Ⅶ組》に協力し、ハーメルで起きた事件のことを話した。
遊撃士に復職したサラとは旧知の間柄であり、彼女が面倒を見ている後輩フィーとも知己を得た。
閃の軌跡Ⅳ
前作終盤の《巨イナル黄昏》発動後、アガットもまたその抵抗のため行動しており、七燿教会星杯騎士団副長トマス・ライサンダーや第Ⅱ分校教官を務めていたランディ・オルランドと合流。《黒の工房》でのリィン救出作戦に加勢し脱出を援護する。
その後、ドレックノール要塞に監禁されたティータと帝国皇女アルフィン救出にてリィンたちと共闘するほか、中盤・儀礼艦パンタグリュエルでのミルディーヌ公女の主宰する「千の陽炎作戦」の会席に遊撃士として出席。ここまで別行動だったエステルとヨシュア、レン、さらにはエレボニアに抵抗する近隣諸国のVIPで「空」にて共闘したクローディア皇太女や司令官となるカシウスとも再会することなった。
ここでエレボニア皇太子セドリックが結社と猟兵団《赤い星座》とともにパンタグリュエルを急襲。完全に制圧される直前、オリヴァルトが新型巡洋艦・カレイジャスⅡを伴って参上。セドリックらを撃退させた後、オリヴァルトが提唱する《光まとう翼》の一員として行動することになる。
中盤では帝国に伝わる魔女の眷属の里・エリンが結社の強化猟兵部隊に占拠されたことを知り、その中心が「空」時代に関わりがあったギルバートだったため、ティータ、ランディ、ティオ、そしてオリヴァルトとともに強襲チームに参加。エリンに突入して強化猟兵及びギルバートを制圧している。
最終決戦では『幻想機動要塞』の障壁を生む《塩の杭》の一角を攻略すべくリベール王国所属のメンバーとともに向かい、制圧に成功した。
人物
一度どん底まで落ちて這い上がってきたという出自故か厳しい性格の持ち主。
そうしてたどり着いた遊撃士の仕事に人一倍責任感とプライドを持っており、新米遊撃士だった頃のエステル達に対しても甘えを許さなかった。
ティータを10年前に亡くした妹と重ねて大切にしている。
「閃の軌跡Ⅲ・Ⅳ」ではA級遊撃士として登場。エレボニア帝国で活動しながら「百日戦役」の切っ掛けとなった「ハーメルの悲劇」の真相を追う他、同じく遊撃士であるサラやフィーと共同戦線を張る場面も見られた。
ティータが帝国に留学したためそちらにも目をかけている。
バトルスタイル
「竜気」と呼ばれるオーラを纏った攻撃を繰り出す剣士であり、世界観的に屈指の強者であるレーヴェからも最終的には認められる程の腕前を持っている。
『重剣』の異名の通り身の丈を超すほどの大剣を得物としており、直接攻撃を基本としながらアーツは補助に使うという軌跡シリーズにおける典型的前衛パワーファイターである。
『閃Ⅲ』からはオーブメント・ARCUSを使用しているものの、問題はアガットのマスタークォーツ『ベオウルフ』で実はアーツ特化のマスタークォーツのため、前衛攻撃型タイプであるアガットとは相性が悪く、しかも外せないのが難点である。これはファンの考察でエリカ・ラッセルによる嫌がらせと揶揄された。
『創の軌跡』でも初期装備マスタークォーツは相変わらずベオウルフなのだが、今回は付け替えが可能となり、アガットがパーティインしたら、まずマスタークォーツを他キャラの前衛タイプのに交換するのは必須である。固定属性スロットは火×2、地×1で、この特性を生かしてクォーツを装備していくことになる。
対人関係
リベール組――カシウスに押しつけられた仕事の過程で出会った仲間達。紆余曲折を経て、妹の死の原因と更にその元凶を後の英雄達と共に討ち取ることになる。
ティータ・ラッセル――当初、『足手まとい』として厳しい姿勢を崩さない他、敢えて平手打ちをすることで激励するなど厳しくも成長を後押しした。暫くティータに懐かれていたが、成長後のティータから明確な好意を寄せられる。が、年齢差もありアガットは保護者目線のまま。
オリビエ・レンハイム――スチャラカ演奏家と毒づく一方で奔放なオリビエに振り回されている。正体を知ってからも関係は良好だが、仲間内では最もティータとの仲を勘ぐってくるため、相変わらず振り回されている。
剣帝レーヴェ――情報部特務部隊の隊長として追っていた。出会った当初から強烈な敵意を抱いていたが、一度惨敗を喫してからは怨敵から越えたい壁として意識する。死別後も、アガットにとってレーヴェは大きな存在となっている。
カシウス・ブライト――ルーアンで不良グループだったアガットに遊撃士の道を進めた恩師。そんな経緯で頭が上がらずにいる。
エリカ・ラッセル――アガット最大の天敵。娘を狙う害虫と目の敵にされており、何かにつけて殺されかねないような嫌がらせを受けている。しかもアガット本人はその気がサラサラ無いので何故そうなるのかを分かっていない。
余談
アガットのペンダントは亡き妹ミーシャがアガットに贈るはずだった石を元にして作られており、いわば形見である。
ティータとの関係については突き詰めていくとシスコンが正確なのだが、ティータの方がアガットに男女の好意を寄せているためプレイヤーからはロリコン扱いされてしまう憂き目を見ている。
挙句自身の最大必殺技がロリコンダイブ呼ばわりされてしまう始末……。