データ
初出 | 第5世代 |
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効果 | 追加効果がある技の追加効果がなくなる代わりに威力が1.3倍となる。 |
英語名 | Sheer Force |
概要
第5世代より存在する特性。『BW』発売前にヒヒダルマと共に公開された。
技追加効果を失う代わりに威力が1.3倍とするまさに「力こそパワー!」な特性。
勘違いされがちであるが対象になるのは自分のランク上昇、相手のランク降下、状態異常/こんらん/ひるみ付与、相手や場に対する状態付与等、「追加効果」として設定された技のみである。この際、発動確率は関係ない。
「ギガインパクト」の様に反動がある技や「インファイト」の様な攻撃後に自分のステータスが低下するなど、こちらにデメリットがある技は対象とならない。
「スケイルショット」の様なメリット・デメリット双方を内包している技も対象外。
急所への命中、「ほのおのうず」等のバインドは追加効果ではないので、これらも対象外である。
優先度も追加効果ではないので対象外。だが『SV』初期Verにおける「ジェットパンチ」は何故か対象であった。これは設定ミスであった様で、Ver2.0.1以降は修正されている。
相手のやけどを治す「うたかたのアリア」は(一般的に)デメリットとしか思えないが対象である。恐らく自分に対してのデメリットではなく、相手に対してのメリットがある技であるからだと思われる。
また、『剣盾』のダイマックス技効果は追加効果でないため「ちからずく」効果対象外であることに注意。
一方「いっちょうあがり」「エレクトロビーム」のステータスを上げる効果は追加効果でないが「ちからずく」対象で、使用しても上昇効果は消えない。なおメテオビームは非対象。「いっちょうあがり」及び「エレクトロビーム」は条件付ながら相手への攻撃及びステータス上昇が同一ターンに発動することがあるのに対し(ただし、この2つは相手への攻撃及びステータス上昇の順番がそれぞれ逆)、メテオビームはパワフルハーブなしではステータス上昇と相手への攻撃に必ず時差が生じるのが原因と思われる。
所有者は案外多く、通常特性ではドッコラー系統・ヒヒダルマ・クリムガン・ワシボン系統・メガバクーダ・ゾウドウ系統が、隠れ特性ではニドキング・ニドクイン・クラブ系統・ケンタロス・ワニノコ系統・ハガネール・マクノシタ系統・クチート・ナックラー・タツベイ・ズガイドス系統・ランドロス(化身)・ドデカバシ・アルクジラ系統が所有する。
- ナックラーの場合、進化すると特性が変わるため、フライゴンに「ちからずく」が適用されないのを残念がる声もある。
効果をかなぐり捨ててダメージを重視するため、最初から追加効果を期待しないアタッカーと相性が良い。
例を挙げると、上記のヒヒダルマのフレドラは威力120×1.3(ちからずく)×1.5(タイプ一致)=234という不一致「だいばくはつ」に肉薄する威力が出せる。
追加効果がある技は特殊技が多く、高威力物理技には追加効果がない場合が目立つ。また、この特性を持つポケモンには物理が得意なポケモンが目立つ。
一見噛み合ってない様に思われるが、特殊技でも役割破壊には十分な火力となるので、敵の虚を突いたりできる。また、物理技役割対象には特殊防御力が物理防御力よりも低いポケモンも目立つので、実際に使うと思わぬ火力が出る。
実際、ニドキング・ニドクインに至っては、物理の方が種族値があるが、この特性により物理型よりも特殊型の方が主流である。
ただし、「ねこだまし」や「がんせきふうじ」などの追加効果までも打消してしまうのは注意。
また、ちからずく対応技は「いのちのたま」の反動を受けない。これはバグや不具合ではなく公式公認の仕様であるようで、初登場から一貫して仕様変更はされていない。
理由は「いのちのたま」の効果が「ちからずく」処理の際に一緒に処理されてしまうからと考えられており、「ちからずく」に対応してない技の場合はダメージをしっかりと受ける。
同じ理由で「ちからずく」対象技では「かいがらのすず」回復効果も消失し、対応していない技の場合のみ正しく機能する。
一方で「おうじゃのしるし」や「ぼうごパット」、辺りは「ちからずく」が適用されてもしっかり発動する。このため、開発時点で想定した挙動ではない不具合であったが仕様として残しているのではと推察するユーザーもいる。「おうじゃのしるし」については「ちからずく」適用外の技威力も1.3倍となるのを防ぐ例外的仕様の可能性はあるが。
また、相手の「だっしゅつボタン」「レッドカード」「アッキのみ」「タラプのみ」の効果も消える。
これは、相手の技に効果を付加するアイテムとして扱われているからである。
(相手のアイテムで技に効果が付く→「ちからずく」で同時処理→結果発動しない)
これまでの記述量を見ても分かる通り、説明文以上に複雑な効果を有する特性である。直感に反するような挙動が発生した場合も仕様である可能性が高いため、ちからずくポケモンを使用したい場合はある程度事前に調べておくと良い。
余談
- ポケモンの技名として表記する場合、「ちからづく」は誤記。ただし「力尽く」という日本語自体は、現代仮名遣いでは「ちからずく」が本則とされるほか、歴史的仮名遣いの「ちからづく」も許容されており、後者が誤りというわけではない。
- 仕様上の関係なのか、特性適用技を使うとバクガメスの「トラップシェル」を無効化可能。
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ちからもち…似て非なる特性