基礎データ
全国図鑑 | No.0128 |
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ジョウト図鑑 | GSC:No.148 HGSS:No.150 |
コーストカロス図鑑 | No.125 |
アローラ図鑑(SM) | No.137(アーカラ図鑑:No.064 ポニ図鑑:No.061) |
アローラ図鑑(USUM) | No.170(アーカラ図鑑:No.071 ポニ図鑑:No.073) |
ヨロイ島図鑑 | No.116 |
パルデア図鑑 | No.223 |
英語名 | Tauros |
ぶんるい | あばれうしポケモン |
タイプ | ノーマル |
たかさ | 1.4m |
おもさ | 88.4kg |
とくせい | いかく / いかりのつぼ(第4世代から) / ちからずく(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
リージョンフォーム
タイプ | |
---|---|
たかさ | 1.4m |
おもさ |
|
とくせい | いかく / いかりのつぼ / はんすう(隠れ特性) |
→パルデアケンタロス
→→コンバット種/ブレイズ種/ウォーター種
概要
『ポケットモンスター 赤・緑』(第一世代)から登場している古株の雄牛ポケモン。
姿は茶色を基調とした野生の闘牛に近いもので、頭の両側には立派な灰色の角が生え、額にも角と似た色のコブがある。
非常に荒っぽく好戦的なポケモンとして知られ、スタミナにあふれた暴れん坊。
視界に入った生き物に狙いを定めると、自分の身体を3本の尻尾でムチのように打つことで闘争心を高め、激突するまで一直線にとっしんしていく。
いつも暴れたり戦っていないと気が済まない程で、毎日群れの中で角を突き合わせる喧嘩を起こして自らの強さをアピールしており、喧嘩相手が誰もいない時は、周囲にある木にぶち当たり薙ぎ倒すことで気を静めるのだとか。
そんな日々の中で傷だらけになった角は強さの証であり、より太く長く傷だらけの角を持った者が群れのリーダーとして認められる。
まさしく分類通りの「暴れ牛」だが、その割に世界各地で騎乗用のポケモンとして飼育されてきた歴史を持ち、その始まりはアローラだとされている。これはアローラに棲むケンタロスが、気候の関係での他の地域より穏やかな為だったらしい。
逆にガラル(ヨロイ島)等に生息する個体は気性が荒く、人間が背に乗ることを許さないという。
アニポケの『オーキド博士のポケモン講座』では、どこかの地域の街でケンタロスを離し、角や体に触る祭りがある事が語られている。
なお"雄牛"と書いた通り、♂しか存在しないため、第9世代でのタマゴ技の仕様変更までは一才のタマゴ技を持たなかった。
逆に♀しかいない牛ポケモンであるミルタンクとはよく対の関係として扱われ、よく見ると特徴も僅かに似ている部分があり、アローラ図鑑でも同ページに掲載されている。
だがケンタロスとミルタンクを育て屋に預けてもミルタンクしか生まれないため、厳密に対の関係というわけではなさそうである。
ただ、今後の作品でバルキーの様な共通する進化前のポケモンが登場する可能性も否定は出来ないと言える。
名前の由来は「ミノタウロス」と「ケンタウロス」をかけ合わせたものと思われるが、なぜ馬要素も人要素もないのにあてがったのかは不明。そういった誤植も普通に許されていた、初代制作時期のノリなのかもしれない。
英語名はちゃんとギリシャ語で牡牛座を指す言葉が使われている。
色違いは黄色の体色に緑色の毛を持つ。何か既視感のある見た目だが、ケンタロスは牛なので意識してるかどうかは不明。
ゲーム上の特徴
『赤緑』ではサファリゾーンのみに出現し、出現率も捕獲率もかなり低い初代屈指のレアポケモンとして、小さな子供たちを悩ませた。
その後『青』版でのみ交換で入手でき、通常の戦闘を通じて手に入るようになったのは第2世代からである。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
75 | 100 | 95 | 40 | 70 | 110 | 490 |
素早さが最も高く、次いで攻撃が高いという分かりやすい速攻型のポケモン。
それだけでなく、無進化ポケモンであるため耐久もそれなりにあり、特性が「いかく」であれば物理攻撃に更に強くなる。
第1世代
入手難易度が高かった一方で、大会でも猛威を振るったポケモンの一匹として知られている。攻略本では「闘神」とまで言われた。97年度の全国大会出場者15名中13名がケンタロスを使用するほどであった。98年度の全国大会出場者のケンタロスの使用率は100%にまで至った。とうとう99年度の大会では使用規制がかかってしまった。
なぜ初代のケンタロスがこれほど強かったというと、当時はノーマル技の通りがよく、威力150でタイプ一致の「はかいこうせん」(ノーマルタイプのため、当時は物理技扱い)は超強力であり、敵を倒してしまえば反動が無かったのである。いわポケモンや、ノーマル技を無効にするゲンガーは「じしん」で処理できた。さらに初代は特攻と特防が一括で特殊区分として管理されていたため、実質的な特攻が70と現在より高かったのも追い風となり、初代の壊れ技「ふぶき」を搭載することも多く、追加効果目当てでぶっ放すこともあった。そもそも初代環境では格闘ポケモンが息をしていなかったうえ、ケンタロスより速いポケモンが少ないということもあり、ケンタロスにとって天敵と言える存在がいなかったのである。
そのバランスブレイカーぶりは、後年にはポケ勢と一般層の垣根を超えて理不尽さが伝わった例として顕著である。ポケモン対戦におけるここまでのバランスブレイカーは後はメガガルーラぐらいなものである。
第2世代
特殊分割のおかげで特攻が30もダウン。「はかいこうせん」もきちんと反動が来るようになるなど修正がかかったが、「すてみタックル」の威力がアップした。
主に活躍していたのは、タイプ一致技と相性補完の「じしん」をメインとする型、当時強かった「ねむる」+「ねごと」のコンボで「じわれ」「つのドリル」連発する一撃型の他、「はかいのいでんし」を持たせての「はかいこうせん」で相手を一撃で仕留めに掛かる通称「狂牛病ケンタロス」なるものも存在した。
後者2つの型は特に猛威をふるい、特に一撃型は大会では使用禁止にされる事もあった。
最初の型はニンテンドウカップ2000でのエースとして活躍していた『NN:ビクトリー』が有名。
決勝ではハッサムの「つるぎのまい」×2をバトンタッチで引き継いで「すてみタックル」で大暴れ。
相手の残り1体、(「こらえる」で残った)HP1のトドメというところまで行ったのだが……
第3世代以降
特性「いかく」を得たことで、高速アタッカーにして物理耐久も高いポケモンとなった。
一撃技は没収されたが、攻撃力は「こだわりハチマキ」のおかげでまだまだやっていけた。
しかしながらまともな物理技が増えなかったため、「めざめるパワー」無しではゲンガー相手に詰みやすくなった。
特に「いかく」があるだけで使用率が大きく上がるダブルバトルでは第一線を張っていた。
第4世代
いわ・エスパー・ドラゴンの物理技が習得できるようになり、初代ほどとはいえないが、様々な相手に対応できるようになった。
しかしかくとうタイプの流行や強力な物理受けで止められやすくなり、ケンタロス以上に高い攻撃力を持つポケモンも増加、ケンタロスとほぼ同等の種族値を持ち、より器用に動けるエテボース(ケンタロスは腕がないがエテボースは腕があるのでその分覚える技が多い)が同タイプの天敵として登場した事で徐々に第一線から退くこととなった。
新しい特性として「いかりのつぼ」を獲得したが、出番はほぼなく対戦環境ではかってない逆風に晒されることとなった。
第5世代
でんきタイプの物理技「ワイルドボルト」を習得。
しかし抜群でも等倍すてみタックルと威力が同じ、ひこう相手はストーンエッジで十分なので中々出番は無い。ブルンゲルに打てるのが利点だろうか。
なおこの世代でアフロな牛ライバル、バッフロンも登場した。専用技「アフロブレイク」までももらっているが、すばやさで大きく劣るため棲み分けはできている。
加えて必ず急所に当たる技「やまあらし」「こおりのいぶき」が現れたことで「いかりのつぼ」をダブル、トリプル限定ではあるが能動的に発動出来る様になった。しかし「やまあらし」はかくとうタイプで弱点となるケンタロスには痛手にしかならないので、使うのなら「こおりのいぶき」の方が適する。
隠れ特性として「ちからずく」を得たが、特殊技を除けば「いわなだれ」と「しねんのずつき」位しか強化されない上、♂限定なのでタマゴ遺伝もこの世代では叶わない、といい所があまりなかった。
第6世代
漸く「ちからずく」の遺伝が叶うようになったが、使用価値が出てきたかというと……
この頃に同期のこいつがまさかの超強化で初代のケンタロスと同等かそれ以上の大暴れを始めた。ゲンタロスはというとこの世代の新要素メガシンカを与えられずに終わった。
しかも『ORAS』で旧作からのポケモンがレーティングからの締め出しを食らい、何と長年の主砲だった「すてみタックル」が使えなくなってしまった。
そもそも何故自力で覚えないのか。「とっしん」は覚えるのに。
第7世代
『USUM』になって漸く「すてみタックル」をレベルアップで習得するようになった。締め出しから苦節4年であった。
第8世代
わざレコードによりケンタロスも多くの技を新規習得。
ついにまともな威力のちからずく対応あつタイプ一致のノーマル物理攻撃技であるのしかかりを得た。(一応初代でもわざマシンで覚えることはできた。)
ちからずく適用後は威力110とすてみタックルには及ばないものの十分な威力で反動も無い。
他にもゴーストタイプに抜群を取れるちからずく対応あく物理攻撃技のじごくづきを習得した。
新要素のダイマックスはちからずくとの相性こそ悪いものの、ダイジェットの流行で弱点のかくとうタイプが減少した事で相対的に強化された。
ケンタロスにはかつての猛威は無くなり、初代闘神の栄光は最早遠い過去の物である。
同期のスターミーやサンダースにも言えることだが、元通りとまでは行かなくとも過去のような強さを取り戻して貰いたいものである。
その代わり、どうぐに頼らずに馬力を上げる方法も、耐久に磨きをかけたり、ダブルなどで味方のサポートをする方法も得たため、今でも使い方次第では充分活躍できるポケモンであり、敵に回すと厄介なポケモンである事は確かである。
ライドポケモン
『サン・ムーン』では冒険進行のカギとなるライドポケモンの一体として登場する。特別体験版で唯一操作できるライドポケモンでもある。
主人公と最初に出会うこととなる。当初はハウオリシティで通行の妨げになっていたが、ハラの説得と主人公の天性の素質でなついた事により、その後はライドポケモン「ケンタロス ラッシュ」として行動することになる。
陸のライドポケモンでは最も速く走ることができ、本作におけるじてんしゃとして廃人達の足となっている。また突進で崩れた岩を砕くことができ、旧作のいわくだきにあたる役割も担っている。
第9世代
使用トレーナー
ゲーム版
- サカキ:ジムリーダー(カントー)※1
- レッド:初代主人公※2
- センリ:ジムリーダー(ホウエン)
- アカネ:ジムリーダー(ジョウト)
- ハウ:USUMライバル
- サトル:ケンタロスマスター
- コウキ:ポケモントレーナー
※2:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
- 地域限定ポケモンの1つであり、アメリカとカナダを中心としたアメリカ大陸地域(北緯30度~北緯50度)にのみ分布している。これは、アメリカの草原地帯に生息するバイソン(アメリカバイソン)に因んだためと思われる。
- このため、該当地域に居住しているプレイヤーでなければ入手ができなかったのだが、2018年9月14日~30日の期間限定ではあるものの、グローバルチャレンジ達成記念のウルトラボーナスの一環として、フレンドから贈られてくるギフト限定で入手可能な7kmタマゴから、他の第1世代の地域限定ポケモン共々入手ができるようになった。これにより、ようやく第1世代151匹を揃えることができたというプレイヤーも多かったことだろう。
- また、タマゴから孵化する個体は個体値が高めに設定されることが多いため、運が良ければ最高クラスの性能のケンタロスが手に入ることも。入手できるかどうかには相応の運も絡んでくるが、余裕があるなら狙ってみるのもいいだろう。
- 2019年9月10日~23日の期間中にはウルトラボーナスの一環として、再び7kmタマゴから孵化するように調整が入り、同時にガルーラ、バリヤード、カモネギ共々色違いが初実装された。
- 性能としてはノーマルタイプゆえライバルが多くレイドバトル用としても厳しいが、ジム置き要員としてはそれなりに優秀な方と言われる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
サトシのケンタロス達
- 無印33話
- ポケモンレースに参加していたが、ロケット団のパチンコによる妨害を受けてしまう。
- 無印101話
- フォードのポケモンで登場。
- 無印146話
- リーフタウンでケンタロスのバトル大会が開催され、サトシは前大会優勝者のミツジを破って優勝した(その後、交換を申し込まれたがバタフリーの件もあって断っている)。
- 新無印21話
- ハシバのポケモンで登場。
- 新無印61話
- サトシとゴウがマルプリの仕事を手伝った時には依頼主のポケモンとして多くのケンタロスが登場し後半でロケット団が逃亡した際にマンホールに落下してニャース共々ピンチに陥るが、マルプリによる的確な指示、サトシ達とロケット団が力を合わせた事で救出された(なお、元はロケット団のせいなので最後はロケット団をぶっ飛ばした)。
その他
無印 | 69話・84話(回想)・166話・169話・225話(イメージ)・228話・266話 |
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AG | 11話 |
DP | 91話・140話 |
BW | 54話(写真) |
XY | 99話・100話・141話(神話) |
SM | 1話・2話・9話・11話・24話・30話・31話・33話・68話・70話・90話・129話 |
新無印 | 1話(通常とミュウのへんしん)・136話 |
劇場版 | ルギア爆誕・裂空の訪問者・氷空の花束 |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- 1話:野生で複数、セキエイ学園にてモブで登場
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 1章ではロケット団中隊長ケンの手持ちで、野生の時はサファリゾーンの群れのリーダーであったために尻尾を鳴らす音で複数のポケモンを操る事ができる。
- 3章にて運動不足解消をかねてゴールドに修行をつけた育て屋夫婦のポケモンの一匹で登場。
パールのタロヒコ
- 性別:♂️
- 特性:いかりのつぼ
- 性格:ようき
- 個性:うたれづよい
- マキシとの特訓で捕獲。ギンガ団との戦闘で一部のベトベターを除く相手を一度に撃退したり、ギンガトバリビルや忘れ物保管庫の扉を突き破る活躍を見せる。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン RGBP FRLG LPLE
ポケモン一覧 ノーマルタイプ
0127.カイロス / メガカイロス→0128.ケンタロス / パルデアのすがた(コンバット種 / ブレイズ種 / ウォーター種)→0129.コイキング
同ノーマル単タイプ
- コラッタ / ラッタ ニャース(キョダイマックスニャース) / ペルシアン ベロリンガ / ベロベルト ピンプク / ラッキー/ハピナス ガルーラ / メガガルーラ メタモン イーブイ / キョダイマックスイーブイ ポリゴン / ポリゴン2 / ポリゴンZ ゴンベ / カビゴン(キョダイマックスカビゴン)
- オタチ / オオタチ エイパム/エテボース ノコッチ / ノココッチ ヒメグマ/リングマ オドシシ ドーブル ミルタンク
- ジグザグマ / マッスグマ ナマケロ / ヤルキモノ / ケッキング ゴニョニョ / ドゴーム / バクオング エネコ / エネコロロ パッチール ザングース ポワルン カクレオン
- ビッパ ミミロル / ミミロップ ニャルマー / ブニャット レジギガス アルセウス
- ミネズミ/ミルホッグ ヨーテリー / ハーデリア / ムーランド タブンネ チラーミィ / チラチーノ バッフロン
- ホルビー トリミアン
- ヤングース / デカグース タイプ:ヌル / シルヴァディ ネッコアラ
- ホシガリス / ヨクバリス ウールー / バイウールー
- グルトン / パフュートン ワッカネズミ / イッカネズミ
ポケモン関連