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リージョンフォーム

りーじょんふぉーむ

ゲーム『ポケットモンスター』に登場する用語。サン・ムーンから新たに加わったポケモンの更なる形態。
目次[非表示]

概要

第7世代から追加された従来のポケモン達の新しい姿で、言わば亜種と言うべきポケモン。

現在の所、アローラ地方ガラル地方パルデア地方で確認されており、それぞれが持つ独自の自然環境に適応し、ほかの地方とは異なる姿とタイプを有している。
また、ヒスイ地方と呼ばれていた昔のシンオウ地方にも、一部の種族が現代では見られない姿をしていた事が確認されている。

亜種はドラゴンクエストFFなどRPGではあるあるの概念であるが、第6世代までのポケモンに亜種という概念が無きに等しく、姿が違うにしてもオス/メスなどの細かな差異によるものであって、ステータスやタイプに差異はないという個体がほとんどであったので非常に画期的なシステムであった(ニャオニクスなどの例外はあったが)。

リージョンフォームのポケモンたちは「<地方名>のすがた」と呼ばれ、その生態やポケモン図鑑による解説もこれまで発見されている姿とは異なっているのがポイント。
基本的に別の地方から移り住んできたポケモンが、環境の変化に適応するため在り方を変えていったものとされているが、ナッシーやジグザグマは逆にこちらの姿の方が原種であったと言われている。

一様に姿・タイプ・生態は異なるものの、基本的には同じ種族であるらしく、リージョンの親から原種の子が生まれたり、余所の地方から来た原種がリージョンに進化するということも普通に起こる。
中には、従来の姿では出来ない更なる進化や別の分岐進化を遂げる種族がいたり、時代と共にリージョン種が消えて原種に置き換わったりと様々な事情がある模様。

それまでの姿のポケモンは基本的にその地方では野生出現しない。『サン・ムーン』では一般トレーナーのかんこうきゃくが手持ちとして繰り出してくる。
ライチュウやベトベトンのように進化条件が変わらないポケモンもいれば、ペルシアンやキュウコン・サンドパンのように異なる進化条件となっているポケモンもいる。
『SM』・『USUM』では進化演出の背景やBGMが通常のものとは若干異なっていた。

なお、従来のフォルムチェンジとは異なり、任意に姿を変える事は出来ない。そのためかどうかは不明だが、これまで使われていた「フォルム」ではなく「フォーム」と表記されている。

姿を変えた経緯や時間には様々な理由や説があるが、早いものでは百年かからずにタイプや生態を変化させているポケモンも見受けられる(ゴミが問題になってから輸入され、その後に変化したベトベトン等)。
かのイッシュ三猿達も、元は一種のポケモンだったが、移り住んだ環境に合わせて三種に分かれたという、リージョンフォームそっくりな裏設定が存在する。

リージョンフォーム程ではないものの、環境によってフォルムの変化を起こすポケモンは割と多く、生まれた地域によって容姿の異なるカラナクシ/トリトドン/ビビヨン、各島ごとに産出される蜜によって姿を変えるオドリドリがその代表だと言える。

全体的にポケモンという生物自体が、イーブイ程ではないにせよ環境に強く影響されやすい性質なのかもしれない。

リージョンフォームのポケモン一覧

  • いずれのポケモンも正式名称は「ポケモン名(〇〇のすがた)」であるが、幾つかの媒体や当百科では「地方名+ポケモン名」を通称としている。
  • 掲載順は元のポケモンの全国図鑑ナンバーに準拠。


アローラのすがた

No.ポケモン(原種)リージョンフォーム
019コラッタアローラコラッタ
020ラッタアローララッタ
026ライチュウアローラライチュウ
027サンドアローラサンド
028サンドパンアローラサンドパン
037ロコンアローラロコン
038キュウコンアローラキュウコン
050ディグダアローラディグダ
051ダグトリオアローラダグトリオ
052ニャースアローラニャース
053ペルシアンアローラペルシアン
074イシツブテアローライシツブテ
075ゴローンアローラゴローン
076ゴローニャアローラゴローニャ
088ベトベターアローラベトベター
089ベトベトンアローラベトベトン
103ナッシーアローラナッシー
105ガラガラアローラガラガラ


ガラルのすがた

No.ポケモン(原種)リージョンフォーム
052ニャースガラルニャース
077ポニータガラルポニータ
078ギャロップガラルギャロップ
083カモネギガラルカモネギ
110マタドガスガラルマタドガス
122バリヤードガラルバリヤード
222サニーゴガラルサニーゴ
263ジグザグマガラルジグザグマ
264マッスグマガラルマッスグマ
554ダルマッカガラルダルマッカ
555ヒヒダルマガラルヒヒダルマ
562デスマスガラルデスマス
618マッギョガラルマッギョ


鎧の孤島」から登場

No.ポケモン(原種)リージョンフォーム
079ヤドンガラルヤドン
080ヤドランガラルヤドラン

※ガラルヤドンは「鎧の孤島」販促イベントで初登場のためこちらに記載する。

冠の雪原」から登場

No.ポケモン(原種)リージョンフォーム
144フリーザーガラルフリーザー
145サンダーガラルサンダー
146ファイヤーガラルファイヤー
199ヤドキングガラルヤドキング


ヒスイのすがた

No.ポケモン(原種)リージョンフォーム
058ガーディヒスイガーディ
059ウインディヒスイウインディ
100ビリリダマヒスイビリリダマ
101マルマインヒスイマルマイン
157バクフーンヒスイバクフーン
211ハリーセンヒスイハリーセン
215ニューラヒスイニューラ
503ダイケンキヒスイダイケンキ
549ドレディアヒスイドレディア
550バスラオ(あかすじ・あおすじのすがた)バスラオ(しろすじのすがた)※
570ゾロアヒスイゾロア
571ゾロアークヒスイゾロアーク
628ウォーグルヒスイウォーグル
705ヌメイルヒスイヌメイル
706ヌメルゴンヒスイヌメルゴン
713クレベースヒスイクレベース
724ジュナイパーヒスイジュナイパー


パルデアのすがた

No.ポケモン(原種)リージョンフォーム
128ケンタロスパルデアケンタロス
194ウパーパルデアウパー


作中での扱い

ポケモン世界の生物学会においても、ティラノサウルスの体形よろしく昔より議論や変遷が尽きない概念であるらしく、ガラル三鳥や白筋バスラオ等は元々同種と断じられていたが、現代になって別種との説が有力視され始めている。

それまでの作品で似たような生活をしているのに姿が変わったという例は無かったため(特に都会に棲むコラッタ等)、それぞれの大地が有する各種特殊なエネルギーに満ちた環境が必要なのではと考えるファンもいる。

他地方に連れてこられたリージョンフォームがどうなるのかは諸説あるが、アローラロコンを例に挙げてみよう。
こちらは寒冷地に適応した姿である為、元から寒いヒスイ地方に人間のパートナーとして連れて来られた際には、特に体調を崩す事なく元気にしていた。なので、基本的に体質が合えば他地方でも問題なく生きられると思われる。

とはいえ、生存できるかと定着できるかは別問題であり、現在のシンオウで生息する個体は在来種の炎ロコンが100%を占めている(野生化したと仮定した場合、交配を繰り返すうち原種に還っていった可能性も0ではないが…)。

一方、Newポケモンスナップの舞台・レンティル地方では、何とライチュウやサンドパンがアローラのすがたとして生息し、逆にナッシーは首の無いエスパーのままである等、混在した生態系が確認された。
この事から『〇〇のすがた』はその地方が本土だが、完全な固有種ではなく気候などの条件さえ合致すれば、他の地方でも少数ながら発生し得る可能性が浮上した。

ブルーベリー学園テラリウムドームでは、まさにその為の研究が行われており、結果アローラのすがたのポケモンを進化・繁殖させる環境の再現に成功。生物学の観点では革新的といってよい成果を成し遂げている。

リージョンフォームの仕様

ここではゲーム本編内での仕様をまとめる。

  • リージョンフォームを持つポケモンは、対応する地方では一つの例外を除き必ずリージョンフォームの姿のみ野生で出現する(上記の通り)。
  • 進化系列全体でリージョンフォームを持つ場合、原種の個体を進化させてもリージョンフォームにはならない。もちろん、リージョンフォームを進化させても原種にはならない。
  • 逆に、進化後のポケモンのみがリージョンフォームを持つ場合、外の地方から連れてきた個体であってもリージョンフォームが存在する地方で進化させると必ずリージョンフォームに進化する。ただし、その地方でない場所で進化させた場合はリージョンフォームにならない。
    • 例えば、カントー地方からやってきたピカチュウをアローラ地方で進化させると、必ずアローラライチュウに進化するが、アローラ地方からやってきたピカチュウをアローラ地方以外で進化させても、アローラライチュウにはならない。
  • 進化系列全体でリージョンフォームを持つ種族をタマゴから孵すときに、その地方に対応するリージョンフォームが存在する場合、たとえ原種を預けたとしても必ずリージョンフォームが孵る。一方で、その地域に対応するリージョンフォームが存在しない場合、たとえリージョンフォームを預けたとしても必ず原種が孵る
    • 例えば、ロコン♂♀2匹をアローラ地方の預かり屋に預けた場合、たとえ預けたロコンが原種だったとしても、見つかったタマゴからは必ずアローラロコンが孵る。一方で、ロコン♂♀2匹をガラル地方の預かり屋に預けた場合、たとえ預けたロコンがアローラのすがただったとしても、見つかったタマゴからは原種のロコンが生まれる。
    • バスラオのみ例外で地方に関わらず、バスラオ同士の場合では♀の親と、メタモンとの場合は親のバスラオと同じ姿の生まれてくる。
  • ただしいずれも、預ける際に♀(またはメタモンでない方)に「かわらずのいし」を持たせた場合、どの地方の預かり屋に預けたとしても、「かわらずのいし」を持たせた姿に対応した姿が生まれる。
  • 原種とリージョンフォームとで進化できるか否か、または進化する先が異なる場合がある。
  • なお、ネギガナイトやデスバーンのように原種では進化できない進化形のポケモンはリージョンフォームに含めない
  • リージョンフォームで姿が違っても、同じ種族名のポケモン(例えばキュウコンアローラキュウコン)は同時にバトルタワー・レート・ランクマッチ等に参加させる事は出来ない。ここら辺はTCGの同名カードは一定枚数デッキに入れる事はできないというルールと似たようなものであろう。

転送についての仕様

基本的には後付け設定の存在である為、リメイク作品の場合、連れて行ける作品と連れていけない作品の2タイプある。
「LPLE」ではリージョンフォームの概念が登場した「SM」登場個体の全ては第1世代のポケモンがベースとなっていた為、作中ではNPCからの交換などで入手できた他、GOパークを通し、『ポケモンGO』から連れて来る事が出来た。

「BDSP」は第4世代の完全再現を謳っており、ポケモンが当時の総数である493匹しか登場しないためにリージョンフォームは連れていけない(恐らくは新規進化が追加された個体がいるためであろう)。

「LEGENDSアルセウス」にはゲーム中のデータに存在する原種がニューラ/ロコン/キュウコンぐらいである為、それらを除いて基本的に原種は連れていけないという逆転現象が起こっている。アローラライチュウなどのゲーム中に登場しないリージョンフォームも同様の扱い(アローラのすがたで登場するのは先述の二匹のみ)。

本家では基本的に原種が内定しているゲームであれば、その作品に該当種のリージョンフォームが連れて行ける。ただし、同世代であっても後発ソフトで登場したリージョンフォームはそれよりも前に発売されたソフトには連れていけない(例えば剣盾やBDSPにヒスイの姿は連れていけないといった具合)。

ポケモンGO

第7世代から追加された要素なので、実装はまだまだ先になるもの…と思われていたが、2018年5月22日突如公式アナウンスにより、近日中にリージョンフォーム(アローラのすがた)全種が実装される予定であることが発表された

当時はまだ第4世代のポケモンはおろか、第3世代のポケモンですらもまだ全種が登場しきっていなかったため、この発表に世界中のユーザーが度肝を抜かれたことは言うまでもないだろう(一応、開発元であるNianticのジョン・ハンケCEOは、かなり以前に「何らかの形で『サン・ムーン』シリーズとの連動要素を追加したい」という旨の発言をしたことはあった)。
そのおよそ1週間後の5月30日から登場したアローラナッシーを皮切りに、全てのアローラのすがたが実装済みである。

『剣盾』の発売直後の2019年11月16日には、早くもガラルマタドガスがゲーム内に登場。
それ以外のガラルのすがたのポケモンも2020年6月以降実装が始まっており、タチフサグマニャイキングらガラルのすがた特有の進化形も進化前と同時に実装されている。

「原種とは異なる姿」という触れ込みもあってか、全体的に原種よりもレア扱いされがち。原種と出てくる頻度があまり変わらないアローラコラッタやアローライシツブテなどの例外はいるが、基本的にはあまりお目にかかれない。
ただ、本編同様、名称は原種と変わらず、アメも共有のものになっている。そのため、これまでコンスタントにポケモンを捕まえてアメを集めてきたプレイヤーなら、入手はともかく育成にはそこまで苦労はしないことだろう。

ちなみに、進化前が原種と同じであるリージョンフォームは基本的にレイドボス専用のキャラとなっており、進化による入手は基本的にできないようになっていた。ただし、2022年にアローラナッシーとアローラガラガラが特定のイベントに限り、種ポケモンから直接進化させることができるようにされたことがあった。今後、アローラのすがたに限らず、他のリージョンフォームでも特別なイベントで同様の措置が取られる可能性が出てきたため、公式からの情報は念のためよくチェックしておくようにしたい。

昨今のGOでは本編と異なり、イベント外では原種とリージョンフォームが同時に出現することがある。
時期によるがジグザグマとガラルジグザグマ、ロコンとアローラロコンなどはお目にかかりやすい。

pixivにおけるタグ例

現時点では単純な「地方名+ポケモン名」が主流であり、記事もそれに倣う。しかしながらタグ上での表記ゆれが非常に多い。以下はロコンをサンプルとした一例。

  • 例1:2つつける
「ロコン」 「リージョンフォーム
「ロコン」 「アローラのすがた

フォルムチェンジやメガシンカなども大抵はこの2タグ併用形式であり、pixivの慣例に則った形式と言える。

  • 例2:新しくタグを作ってしまう。ただし、上記のものより表記ゆれが起こりやすい。
「ロコン(リージョンフォーム)」
「ロコン(アローラのすがた)」
アローラロコン

ファンの間で普及している略称としては「Aロコン」「Rロコン」、また略しやすい名前のポケモンであれば「アロコン」のように呼ばれることも。(タグに向かないのは言うまでもないが)

余談

  • ポケモンシリーズにおいては同じような変種としてポケモンカードにおけるデルタ種(ホロンの環境によって、外見は同じだがタイプが変化したポケモン)がある。
  • アニメでは、オレンジ諸島編でラフレシアの花弁の色や、バタフリーの翅の紋様、クリスタルのイワーク(全て水晶でできており、水に強く炎に弱い)、ホワイトストーリーで全身が雪のように真っ白なカビゴンに代表される、既存のポケモンとは違う特徴を持った変種が登場している。
  • 最初期に公開されたナッシーのインパクトが非常に強いため、ナッシー以外の首がやたらと伸びたイラストも多く投稿され、それらにこのタグや、「アローラのすがた」タグが付与されることも多い。後にこれに便乗するかのようにガラルのすがたでも何かが縦に長く伸びた種が登場し、話題となった。
    • 挙げ句ポケモンに対しての定義から外れナリヤ・オーキドやアニメ版サトシも公開当初のデザイン(前者はオーキド博士のいとこであって別人なのだが)の変わりようのインパクト故にこれがネタタグとして付与されることもしばしばある。
  • ヒスイのリージョンについては、現代のシンオウ地方では再現できないすがたもあるからか、あくまでヒスイのすがたと呼ばれており、シンオウのすがたとは呼ばれない。
  • pixivではオリジナルリージョンフォームを考案し、イラストとして投稿するファンもいる。


関連タグ

ポケモン ポケモンSM ポケモン剣盾
LEGENDSアルセウス ポケモンSV
ポケモン一覧 アローラ地方 ガラル地方
ヒスイ地方 パルデア地方
デルタ種
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