アローラサンドパン
あろーらさんどぱん
第7世代『サン・ムーン』から登場する、アローラ地方の環境に適応するために姿を変化させたサンドパンのリージョンフォーム。正式名称は「サンドパン(アローラのすがた)」。
進化する事で、鋼の表皮は氷でコーティングされた鋭いつらら状のトゲに変化し、爪もカギヅメ状に変化している、この爪のおかげで氷山でも滑ることはなく、敵に襲われた時は雪に体を潜り込ませ、背中のトゲだけを出して身を守る。棘はとても鋭く、刺さると大穴が開くと同時に凍傷になってしまうという恐ろしい代物。
『Newポケモンスナップ』の描写から、グラエナですらアローラサンドパン相手には分が悪いと諦める程。
巨大な鋼と氷のトゲを背負っているため、従来のサンドパンに比べスピードが遅く動きも鈍い。しかし積雪地帯ではカギヅメを使って雪を掻き分ける事で素早く移動できる。そのスピードはどんなポケモンにも遅れを取らない。
この移動の際の雪しぶきや朝日を受けて棘が輝く様は美しいことで有名で、サンドパンが住む雪原へ足を運ぶカメラマンが多いが、山奥に住んでいるため遭難しやすい。そのため許可なく入山することは禁止されている。
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アローラ | 75 | 100 | 120 | 25 | 65 | 65 | 450 |
原種 | 75 | 100 | 110 | 45 | 55 | 65 | 450 |
増減 | ±0 | ±0 | +10 | -20 | +10 | ±0 | ±0 |
- タイプは進化前と同じく「こおり・はがね」の複合。攻撃面では半減が被る噛み合わせの悪さ、防御面ではほのお・かくとうと複数のメジャーな4倍弱点を抱え、いわ耐性を持たずほぼ単はがねの劣化、と双方においてあまり優秀とは言い難い組み合わせ。
- 一応、はがねとの複合もあってか、耐性に乏しいこおりタイプの中では一番半減できるタイプが多い。またすなあらしとあられ両方のダメージを受けないという利点もあるがそちらはマンムーやアマルルガの存在がちらつく。
- 図鑑の説明とは異なり素早さは65のまま。元々使われることが少なくただでさえ低めの特攻が-20され、防御・特防が+10されやや耐久寄りの能力に変わった。原種の無駄が削減された種族値配分と言えるが、前述の通り耐性があまりよろしくないため、全体的な防御性能は原種より低めだったりする。一応、原種と違い毒を浴びたり氷漬けにはならないので、どくタイプとの戦いは若干原種より有利である。
- 基本的な戦い方としては特性「ゆきかき」を活かしたアタッカーが一番分かりやすいだろう。原種の性質を引き継いでじしんを覚えられるので、苦手なほのおタイプに一矢報いることもできる。
- なぜか、第7世代から一貫してどくづきやきゅうけつといった変わった技も覚える。いまいち使いどころのわからない技だが、今後の世代での仕様変更によっては化けるだろうか?
- 前述の炎と格闘が4倍なので、ゆきかきやオーロラベールをもってしても特に加速する軍鶏等は天敵なので過信はしないように。
- 地味に各世代で覚える技が変更され続けている。前世代の記憶を元に「アローラサンドパンはこの技は覚える(覚えられない)」と断言すると意外と間違っていることもあるので注意したいところ。例えば……
技 | SM | USUM | 剣盾 | SV | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
オーロラベール | 〇 | 〇 | × | × | |
つばめがえし | 〇 | 〇 | × | 〇 | ダイジェットの習得者を減らすための没収という説がある |
アクアテール | × | 〇 | × | × | |
はたきおとす | × | 〇 | × | 〇 | |
こおりのつぶて | × | × | × | 〇 | ピカブイでも習得可能だった |
ミラーコート | × | × | × | 〇 | ピカブイでも習得可能だった |
れいとうビーム | × | × | × | 〇 | ピカブイでも習得可能だった |
- USUMでは先述の通りアクアテールを習得し、これ一つだけで自身の弱点タイプの 2/3 に打点を得た。また、サンドの時しか覚えられなかったアイアンヘッドに加え、はたきおとす、じごくづき、ステルスロックと有用な技を習得。
第8世代
- DLC「鎧の孤島」にて通常種共々解禁。
- そしてDLCによって新たにトリプルアクセルという技を教え技で習得。一言で言うならこおりタイプ版トリプルキックだが、こちらは素の威力が20→40→60と威力が高い。そこにタイプ一致補正が加わることによって実質威力180の物理技で殴ることが可能になった。
- 加えてゆきなだれやミサイルばりやころがる(アイスボールの代わりか?)といったイメージに合った技をそれなりに与えられた。
- しかしこれはあくまで机上論での話であり、現状スピードおばけのドラパルトや全ポケモン中最速のレジエレキ、ダイジェットを起点にした超火力アタッカーが蔓延する対戦環境では、たとえゆきかきが発動しても元の素早さがそこまで高くないAサンドパンには厳しいと言わざるを得ない。ダイマックス技の仕様上、天候を上書きされやすいのもネック。
- ついでに言うならトリプルアクセルの命中率は90、しかも一撃毎に命中判定があるので、全弾命中率は73%とかなり不安。もう一つの教え技である「アイアンローラー」も単純な威力自体は高いが、こちらは当該項目を読んでの通り、クセが強過ぎてダイマックス技のベースにしないと扱いづらい。
- それだけでなく、先述した通り前世代までは使えたアクアテールやつばめがえし、オーロラベールといった有用な技の大半を失っているために大幅な弱体化を食らっていると言わざるを得ない。
ポケモンGO
フレンドから贈られるギフトに入っている7kmタマゴからアローラサンドを孵化させ、それを進化させることで入手が可能。アローラサンド自体がリージョンフォームの中では比較的入手しやすいこともあり、入手難易度はやや低め。
最近はアローラサンドが期間限定とはいえ野生出現するようになったため、さらに入手難易度が下がった。
技は、通常技が「こなゆき」「メタルクロー」「シャドークロー」(レガシー技)、ゲージ技が「ふぶき」「ジャイロボール」「じならし」「れいとうパンチ」。氷と地面の技範囲が優秀だが、タイプ一致技が
ステータス面では中堅どころで、こおり・はがねの複合であるため、原作同様、かくとう・ほのおには滅法弱い(一応、ほのおタイプにはゲージ技のドリルライナーで一矢報いることはできるかもしれないが、正直その程度では焼け石に水である)。
一方でくさ・こおり・ドラゴンには、はがねの複合であることが功を奏して割といい勝負ができることが多い。とはいえ弱点がメジャーどころなので、不意の不一致サブ技には注意したい。
シーズン15にてドリルライナーを新たに習得し、強化となった。これにより、トリデプスと草タイプの組み合わせを崩すことがより可能になった。しかし、これまでもトップクラスの強さを誇ったチャーレムが環境でさらに暴れることになってしまった。
ポケモンマスターズ
ダイゴ(シーズン20)&アローラサンドパン
2020年8月にダイゴ(シーズン20)のバディで実装。こおりタイプのアタッカー。
夏に洞窟で涼みがてら石探ししていた時に出会ったとのことで、エースであるメタグロスと修行を積んだらしい。ちなみにダイゴのシャツにはこおりのいしがプリントされている。
技
つららばり | 2~5回のあいだ相手に連続で攻撃する |
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プラスパワー | 自分の攻撃を2段階あげる |
つららおとし | 30%の確率で相手をひるみ状態にする |
クールにいこう! | 自分の命中率と急所率を1段階あげる。天気があられのときはさらに2段階あげる |
バディーズ技
クールに一番強いつららおとし | 追加効果なし |
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パッシブスキル
B技後あられ化 | バディーズわざをつかったあと天気をあられにする |
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あられ無効 | あられによるダメージを受けない |
あられ時威力上昇5 | 天気があられのときは技の威力をあげる |
「つららおとし」と「つららばり」の2ウェポン持ち。バフは「プラスパワー」と命中率と急所率を上げるトレーナー技「クールに行こう!」がある。トレーナー技は天候があられ時には急所率を追加で2段階上げる効果もある。
最大の特徴としてパッシブスキル「B技後あられ化」によって半永久的に天候をあられ状態にすることが可能。「あられ時威力上昇5」も持ち合わせ、バディストーンボードにもあられ関連のパネルがいくつか存在するため、あられパでは必須の存在となっている。