概要
ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場するキャラクター。
パルデア地方のオレンジ/グレープアカデミーで「言語学」を教えている教師。アシスタントはピカチュウ。
容姿と人物像
剃り込みを入れた坊主頭と顎髭が特徴的な伊達男。スーツにはアローラライチュウのアップリケ(ブローチ?)を付けており、多色サングラスを胸ポケットから提げている。
一人称は「ワシ」で二人称は「オヌシ」。様々な地方の言語に精通していて、授業内では、日本語の他に英語、中国語、イタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語を扱う。彼自身は、これらに加えて関西弁を組み合わせた珍みょ…否! 軽妙なトークを織り交ぜた親しみやすい喋り方が特徴。自己紹介の際にも"セイジは誠実の「セイジ」"とジョークを忘れない。
ルー語を彷彿とさせながらも語彙の正確さよりフィーリングとパッションで何となく伝わってしまう不思議な言い回しであり、ドラゴン龍よろしく重言表現を用いることが多い。
授業内容はヴェルトのランゲージについて学ぶ+ピカチュウの感情を読み取る=コミュニケーションという、本作の授業にしては極めて現実の授業に近いものである(ただし、現実における言語学は発音や文法、方言など「言葉そのもの」を扱う学問であり、セイジ先生の授業は現実では語学やオーラルコミュニケーションの時間にあたるので注意)。一方、ゲームシステムには一切関係の無い内容となっている。
ポケモン、人間を問わずコミュニケーションを大切にしており、授業外でもストゥーデントに対してはとてもフランクに接してくれる。それでいて他者にコミュニケーションを無理強いすることは無く、相手が話したいタイミングまで待ってくれる優しさを併せ持つ聖人君子。
ただし、そのコミュニケーションを培う場である授業での挨拶は徹底している。3回目の授業にて、開始時の「準備は アーユー レディ?」に生徒側から反応がなかった際には普段の笑顔が一転、明らかに怒りを宿した顔で「…… …… アーユー レディ!?」と再度聞いてくる。なお、このシーンでは珍しく主人公が狼狽した様子を見せる。
「こんにちは」「おいしい」「ありがとう」が使えて、ミブリムテブリムを交えればなんとかなる、というウルトラポジティブな人生訓が彼という人物を端的に表していると言えよう。
特に 「コミュニケーションの 第一歩は 相手を ほめること だよ!」 はSV屈指の名言である。
教師になる前はバックパッカーとして世界を飛び回っていたといい、その時に今のワイフと出会ったらしい。ルチャした後でもすぐ仲直りできるほど仲がベニッシモなのである(薬指にもエンゲージリングが…)。
絆イベントでは、学校内に迷い込んだ無口なパモを保護する事になり、「パモさん」と呼んでいる。
そして一連のイベントを全てクリアすると、彼からガラルニャースがもらえる。
このことから、出身はガラル地方なのではないかという憶測もあるが、服装や黒板のデザインからアローラ地方出身説もあり、今のところ真相は不明。
ちなみに藍の円盤の特別講師として招待した際に交換するポケモンはアローラニャースとなにかとニャースに縁のある先生である。
また、特別講師として招待すると、ナンジャモ(後述)、チリ、ジニア、キハダ、ミモザ、番外編から担任の先生という縁からかペパーとの特殊会話が追加される。
(アカデミー内を移動する際にペパーの教室に担任の先生としてセイジの名は記載されていた)
ナンジャモとはDLC以前は夫婦説もあったのだが、実際に会話を見るとお互いに初対面であることが判明する(後述)
チリとは終始ツッコミ不在な漫才かコントのような会話を見ることができる(ただし、最後にチリから「ところで自分どちらさん?」とツッコまれているが)
ジニアとは絆イベントの続きを見れる形となっており、パモさんの声が聴けた者にはラッキーが訪れると生徒に噂されているとパモさんの人気ぶりについて話している。
キハダとは「押忍」について尋ねる場面があり、キハダから挨拶として使うことが多いが自分に気合を入れていると教えられ、一緒に「押忍(セイジの場合はオス)!」してる所を見れる。
ミモザからは奥さんの正体について尋ねられており、生徒の間でも噂されているくらい謎めいた女性であることがわかる。
ミモザの問いに対してセイジはパモを介したセイジズジョークで躱している。ミモザは「彼のジョークに付き合えるいい奥さん」と呆れながらも、結局どんな人かわからなかったため肩をすくめている。
番外編では担任の先生であるためか、ペパーとの特殊会話が追加されている。
ペパーが最近やる気が湧き、心境が変化したことを見抜いているが、ペパーの「肩並べて歩きたいヤツらができたから」をそのままの意味でとらえており、ペパーから言いたいことが伝わってないと呆れられている(言語学の先生なのに…)
使用ポケモン
「セイジの ちょっと いいとこ 見たいでしょ?」
1回目
藍の円盤クリア後
学校最強大会にも参戦。その際の肩書は「サ・コミュニケーション」(原文ママ、「ザ」もしくは卿を意味する「サー」の誤記か?)。
余談
- 名前の由来はシソ科の植物「セージ」か。花言葉は「尊敬」「知恵」「家族愛」とされる。また、同じ読みの英語の「Sage」には「賢者」「賢人」「哲人」という意味もある。どんな人とでも仲良くなれる彼には相応しいネーミングであろう。
- 『ポケモン金銀』に彼と同じ名前のラジオパーソナリティーがいたが、果たして関係は…?
- そのクセのある話し方、一人称が「ワシ」、坊主頭などからお笑いコンビ「千鳥」の大悟を思い出すプレイヤーもいる。
- 投球フォームは、トミー・ジョン手術の先駆けであり、ゆっくり、かつ大胆なモーションで投げる「マサカリ投法」で有名となった村田兆治氏ではないか、と有志によって検証されている。奇しくも発売日直前に・・・。
- ワイフの正体ナンジャモ説(藍の円盤にて完全に否定)
- スーツにアローラライチュウの尻尾がついていたり、授業のアシスタントがピカチュウだったり、黒板にライチュウの写真があったり、校内に迷い込んだパモを保護したり、ライチュウをでんきタイプにテラスタルさせたりと、でんきタイプポケモンとの関わりが多い。
- セイジは先発にドンカラスを繰り出すが、これはナンジャモがラストに繰り出すムウマージと対になっている。
- ナンジャモもまた、「おはこんハロチャオ」を筆頭とした、多言語が混ざった独特な言葉遣いをしている。(セイジも授業内で「いくつかの言葉を 合体させた おはこんハロチャオって 挨拶する 動画配信者も いるんだって!」とナンジャモについて軽く触れている。)
- セイジのサングラスの色とナンジャモの瞳の色が似ている。
- ナンジャモが袖の長い服を着ているのは、エンゲージリングを隠すため?
- ついに藍の円盤の特別講師の特殊会話にて両者の会話が実現したが、セイジは彼女をコイルガールと呼び、ナンジャモはセイジのテンションの高さに終始困惑していたため、この説は否定された。さらに、ナンジャモ特有の挨拶のおはこんハロチャオを言っている人物をナンジャモだとここで初めて知ったとセイジが言及しているため、可能性は完全に否定されたと言ってよいだろう。
- 元ロケット団説
- ニャース、ペルシアン、ドンカラスといった、ロケット団や悪の組織を連想させるポケモンを連れている。シロデスナも一見関係がなさそうに見えるが、『ウルトラサン・ウルトラムーン』でアローラにできた「ロケット団の城」になぞらえることができる。またロケット団ボスのサカキは、シロデスナが属するじめんタイプのエキスパートでもある。
- 『金銀』及びリメイクの『ハートゴールド・ソウルシルバー』に、片言な口調で話すロケット団員が登場していた。彼は「カントー発電所」なる施設から部品を盗み出していたのだが、そこはかつての「無人発電所」であり、野生のピカチュウやライチュウが出現していた場所の一つであった。
- 『ブラック・ホワイト』にも、片言な口調で話すロケット団員(恐らく上記の部品を盗んだ団員と同一人物)が登場。だが、こちらでは完全に足を洗い家庭を築いている様子がうかがえる。彼らとはセッカシティで出会うことができ、その近くにある「ネジ山」ではイーブイをグレイシアに進化させることができる地点がある。
- 続編『ブラック2・ホワイト2』では登場せず、その団員が住んでいた家には元マグマ団と元アクア団のカップルが住んでいる。
- 授業内でコミュニケーションの大事さを語ることが多いが、それはかつて無口な主人公に敗北したから?
- 倒れているパモを見て、ポケモンセンターへ連れて行こうとしなかったのはかつて反社会組織にいた事による後ろめたさで公共施設を利用できなかったから?
- 頭の剃り込みは筋者の暗喩?
※これらの説はあくまで一部のプレイヤーの間で囁かれているものであり、公式からは一切言及されていない。
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ククイ博士:アローラ地方のポケモン博士。サングラスに顎髭や髪型、肌の色が似ているという声もあり、既婚者という共通点もある。