概要
ポケットモンスタースカーレット及びバイオレットに登場する人物。
本作における物語の中心施設であるアカデミーにて教鞭を取っている女性教師。
担当する教科は歴史。授業内容はパルデア地方の歴史に関するもので、本作の設定を理解するためのもの。
授業での問題は、授業をちゃんと聞いているかの確認に近い。台詞をよく読めば答えられる問題であり、テストも授業内の問題だけでなく、その前後で語った雑談めいた話も含まれる。
外見・性格
褐色肌のスタイルの良い女性で、眼鏡を掛けた理知的な雰囲気を醸し出している。服装はデニムシャツにジーンズとカジュアルなウェスタン風。
首にはフリーザーを模したと思しきアクセサリーを装着しており、髪留めはマーシャドー、ブレスレットはカプ・コケコ、ベルトはルナアーラを模している。これらの装飾品の特徴から、出身はアローラ地方ではないかとする説が有力。
一人称は「ワタシ」、二人称は「貴様」（さすがにタイム先生に対しては「ご婦人」。それもどうかと思うが）。古風な口調で話し、「昨日より 一日分 古くなったな」など独特な言い回しをする事もある。その口調や態度は誰に対しても変わることはなく、クラベルやタイムといった年長者にも同じように接するなど、良く言えば図太く公平的、悪く言えばふてぶてしく不遜ともとれる言動をする。
歴史を担当するだけあって、過去の遺物や伝承などに詳しく、整備されていない昔のエリア・ゼロの探索をしたがる、世間で「スカーレットブック/バイオレットブック」がオカルト本と判断されたと語る際に残念そうな表情を見せるなど、根っからの懐古主義なロマンチストである。上記の「昨日より1日分古くなった」という台詞も、生徒たちに愛情を注いでいることを彼女なりの言い回しで表現しているということなのだろう。
逆に未知のものに対するワクワク感がないせいで近代史に興味が薄く、未来へ針を進めるのもあまり好きではない模様（未来は未来で未知の存在がうようよいるのがこの作品なわけだが)。
当初は、自分に話しかけた主人公を珍しがるなど、校内では浮いた存在であるかの様な描写がされていたが、親交を深めると主人公を上手いこと利用して災厄ポケモンを解放しようと目論むマッドな一面を見せる(下手すりゃ悪の組織一歩手前の行動である)。
もともと自分の趣味に走りやすい傾向にあったらしく（実際、クラベル校長の絆イベントの際にも「こだわりが強い」と評されていた）、指導要領から外れないようにと校長から注意を受けることもあったとか…。今回の災厄ポケモンの一件も職務を疎かにして調査に熱を入れすぎたために校長から釘を刺されたと自供している。
そしていざ災厄ポケモンを見たときは普段の落ち着きはどこへやら、「ウッヒョー！」と奇声を上げて考察を始める（性格的には教師というよりこいつに近い）。
最終的に捕まえた主人公に預けるということで一件落着したが「手に余ったらいつでももらい受ける」と言うなど、未だに研究対象として彼らのことをあきらめたわけではない様子。
ちなみに、災厄ポケモンをすべて持っていくと「わるだくみ」の技マシンをくれる。
上記の企みが成就したこととかけているのだろうが、仮にも教師が渡すようなものじゃない。
一応フォローしておくと、彼女の目的はあくまで災厄ポケモンの調査をすることであり、彼らを使って何かしらの悪事を働こうとしていたわけではない。好奇心が暴走してしまった結果といえるだろう。
ジニア先生とはまた違ったベクトルで研究者気質の強い教員であると言える。
このように、教員としていささか問題のある面も多い人物ではあるが、生徒の中には「レホさまの歴史の授業とっても楽しいわよ～」と述べている生徒もおり、生徒からはそれなりに人気があるようだ。
DLC藍の円盤では本編クリア後、リーグ部にて特別講師として招聘できる。
実際に招くと、建造されて日が浅いブルーベリー学園校舎にげんなりしながらやってくるが、2度目以降は特別講師にかこつけてイッシュ地方の歴史ある遺跡を巡ることで普段のテンションを取り戻した。
同時に特殊会話では、アカデミー内でのより詳しい位置づけを見てとれるものが複数ある。
クラベルとの特殊会話において、色々と問題のあるレホールを、クラベルが監視のもと教師を続けさせているという風に取れる内容の発言がある（前述の行動や後述の発言などから、野放しにしておくほうが危険だと判断したのかもしれない）。レホールもレホールで（見境なく興味に走りやすい自身の性分を知った上でなおも監視下に置くのみに留め、あまつさえ教師という職を与える）クラベルのことを「酔狂なご老人」呼ばわりするなど、お目付け役と問題児といった間柄であることをうかがわせた。尤も、クラベルの考え方自体は（年代物の思考であるという前提から）嫌いではないとして理解を示すなど、必ずしも険悪な関係ではないらしい。
同僚のタイムとの特殊会話では、定期的に開催されている教員たち会合（「タイム曰く「先生会」）にも毎回欠席しており（しかも「そんなヒマがあるなら古の学術に思いを馳せたい」、つまり自分の趣味や研究などを優先させたいからという理由で）、教員間のコミュニケーションにも積極的ではないことが明らかになった。とはいえ、他の教員たちともつつがなく会話できる程度には関係に支障がないことがうかがえる。
ただし、サワロとの特殊会話において、20冊ほど歴史書を読んでいたら徹夜したことについて「そうして培った知識で生徒たちを導いている」と称賛された際に、（教育のためではなく）完全に趣味だと即座に断言するなど、あくまでも何より優先するのは趣味である。
また、ジニアとの特殊会話では、悪党を自認する発言もみられる。その会話の流れにおいて「仮説と検証が必要なのは生物も歴史も変わらない」と語るジニアに対し、「とある古代儀式の真偽を確かめるために供物として成人男性1名が必要だから協力して欲しい」という倫理観を疑わせる提案をする。元気いっぱいに「自分でよければお手伝いさせてほしい」というジニアもジニアだが。
その他にも、ライムから「霊に取りつかれている」と言われた際は「以前古の墓に侵入した（現実に当てはめるなら建造物侵入罪の可能性有り）」とコメントしていたり、コルサとの会話から、身に着けている骨董品を何らかの非合法的な手段を用いて手にした（コルサに「教師というには手癖が悪そう」と言われた際は否定も肯定もしていないが、もし彼の目が正しければ窃盗かそれに類する罪にあたる）可能性も浮上するなど、災厄ポケモンの一件で露呈した、いい大人どころか真っ当な人間としての疑わしさがより強固なものとなった。
使用ポケモン
藍の円盤クリア後
- ゾロアーク(ゲンガーにイリュージョン)
- ブーピッグ
- カラマネロ
- ハブネーク
- ハッサム
- ゲンガー (ゴーストテラスタル)
学校最強大会にて参戦。その際の肩書は「古(いにしえ)の探究者」。
ゾロアークは切り札のゲンガーに化けているため、初見でエスパータイプの技が効かず混乱した人も多いのでは。
また、現在話題になっているニンフィアでの金策においては周回の最大の障壁として警戒されている。
レベルが低いと5体目ハッサムに先制技「バレットパンチ」で返り討ちに遭うことがあるためである。仮にレベル100のニンフィアであっても、ぼうぎょが低いとバレットパンチで痛い目を見る場合も。
そのため、周回用のニンフィアはハッサムと対面することを想定して防御にもある程度努力値を振っておくことが推奨されている。もっとも、その場合でも「ハイパーボイス」で仕留めきれず、「バレットパンチ」が2回続けて急所に当たる等の事故が不運にも発生してしまうと押し切られてしまうことがあるが。
余談
彼女が授業を行なっている教室では、ディスプレイにヒスイ地方にいたラベン博士が映し出されており、過去の世界からの繋がりを感じさせるファンサービスとなっている（また、『LEGENDSアルセウス』で登場したヒスイのモンスターボールも映し出されている）。
名前の由来は、セイヨウワサビのフランス語名であるレホールと思われる。作中ではサンドウィッチの材料として「ホースラディッシュ」の名前で売られている。
なおバグ？だろうか、彼女の髪の毛の一部がピクピク動いている。
藍の円盤以降ではピクピク動かなくなった。
関連タグ
ポケモンSV アカデミー(パルデア) ラベン博士 褐色 眼鏡
コギト……前作の登場人物。古風な言葉遣いで伝説のポケモンについて探求し本人が絡むイベントにて主人公が特定の物(本作では四災を封印していた杭、前作ではプレート)を集めるところも同じ。ただし特定のポケモンに対する自らの好奇心や欲望を最優先にして行動したことで大きな事件を起こしておいて、それについての反省や謝罪が一切ないという悪しき部分はむしろ彼に近いかもしれない。
ネタバレ注意…リスクを知りながらも、自身の好奇心を優先して底知れぬ力を持ったポケモンを解放しようとするなど、かなり似通った思想を持っている。
