曖昧さ回避
フリーザーとは、
- 冷凍庫のこと。英語表記はFreezer。
- 『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。
- 『マリオブラザーズ』の敵キャラ、及び『スマブラ』シリーズのアイテム→フリーザー(マリオシリーズ)
- もしかして→フリーザ様
当記事では2を扱う。
基礎データ
全国図鑑 | No.0144 |
---|---|
ジョウト図鑑 | GSC:No.235 HGSS:No.240 |
コーストカロス図鑑 | No.151 |
カンムリ雪原図鑑 | No.202 |
英語名 | Articuno |
ぶんるい | れいとうポケモン |
タイプ | こおり/ひこう |
たかさ | 1.7m |
おもさ | 55.4kg |
とくせい | プレッシャー/ゆきがくれ(隠れ特性) |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
※プレッシャー:相手が技を使ったとき、PPが1多く減る。フィールドでは、自分よりレベルの高いポケモンが出やすくなる。
※ゆきがくれ:天候が「あられ」の時、このポケモンに対する技の命中率が0.8倍になる。
リージョンフォーム
ぶんるい | れいこくポケモン |
---|---|
タイプ | エスパー / ひこう |
特性 | かちき |
高さ | 1.7m |
重さ | 50.9kg | <
他の2匹と同じく、リージョンフォームの中では少々事情が異なる存在。
詳細はガラルフリーザーを参照。
概要
『ポケットモンスター赤・緑』(第1世代)から登場しているポケモン。
フリーザー(freezer)とは冷凍庫の意味。要するに「凍らせる者」。
英語名のArticunoは、英語で北極を意味する“arctic”とスペイン語で1を意味する“uno”を組み合わせた名前である。
『赤・緑』とそのリメイク『FRLG』、そして『HGSS』では、「ふたごじま」の最奥でプレイヤーを待ち構えている。
『プラチナ』版ではシンオウ地方で所謂徘徊型として登場した。
『XY』ではハリマロンを選んだ場合のみ、殿堂入り後カロス地方を徘徊し、11回遭遇した後「海神の穴」で出会うことができる。
伝説の鳥ポケモンの1つで、透き通るような見事な羽は氷で出来ていると伝えられ、羽ばたくことで空気を冷たく冷やす。「冷凍ポケモン」の通り、氷を操る能力を持っており、空中の水分を凍らせて雪を降らせる。訪れた街には一足早く冬が来る。
また、雪山で遭難した者が死を迎える直前、その眼前に姿を現すことがあるという。本来の生息地は永久凍土の雪山らしく、もしかしたらこれまでのフリーザーにとって歴代のダンジョンはリゾート地のようなものだったのかもしれない。
入手するだけなら過去作リメイクで比較的容易に手に入るが、第6世代産(所謂「カロスマーク」)がついたフリーザーを手に入れるには初期パートナーをハリマロンにしなければならず、伴って中々入手が難しかったりする。
初代直撃世代はこの漫画の影響でマスターボールをこのポケモンに使った人も多いのではないのだろうか。
また、他二鳥のモチーフは非常に分かりやすい一方で、フリーザーのモチーフはシームルグ、ロック鳥、フリカムイ、フレースヴェルグなど一定した説はない。
容姿
薄い水色のカラーが特徴的な鳥。
1組の長い翼と長い尾を持った、伝説の鳥ポケモン。体躯は全体的に水色をしており、青白い羽毛と三対の鶏冠を持つ綺麗な姿が特徴。
その姿は客観的なポケモン図鑑において「素晴らしい」と感嘆詞を付けて賞賛されているほど美しく優雅で、尾をたなびかせながら冬空を飛ぶ。
ちなみに第四世代から体色の設定が変わっており、濃い青だった嘴と足部分と赤色の目がブラウン系へ変更されている。
これはゲームのみならず、アニメやグッズ商品といった他媒体でも一斉に変更が行われている。
ゲーム上の特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
90 | 85 | 100 | 95 | 125 | 85 | 580 | <
「ぼうぎょ」「とくぼう」が共に高く、守りに優れたステータスを持っているが、メジャーな弱点が多いため受けは厳しい。
「すばやさ」は85と、三鳥の中では最も低い。
第1世代では「とくしゅ」が125であったのに加え、早い段階で習得できる「ふぶき」の存在で猛威を振るいまくっていた。
一部書籍に最強のポケモンはミュウツーではなくフリーザーとまで書かれたほど。実際凍らされたら事実上戦闘不能で自身は凍らない為恐ろしい強さを誇っていた。
(余談だが、VC登場後の研究では「サブウェポンに乏しく、ラプラス突破が厳しい」という弱点が露見し最強とは言えなくなっているとのこと)
しかし、第2世代で「ふぶき」の弱体化、何より「とくしゅ」125の分が「とくぼう」に移動し「とくこう」が削られた影響により急激に弱化。
強力な弱点タイプの技の増加や新ポケモンの続出、フリーザー自身の習得技の不足により勢いは衰える一方……
世代が進むごとに、以前は不遇扱いされていたファイヤーの強さと反比例するように弱体化している気もするが、そこまで絶望的ではない。
例えば、三鳥の中で唯一先制技(「こおりのつぶて」)・一撃必殺技(「ぜったいれいど」)を覚えられる。
また、「こころのめ」+「ぜったいれいど」の一撃必殺必中コンボを最速で決められるポケモンでもある。
また、第5世代後期に念願のひこう特殊の大技「ぼうふう」を、第6世代でみずタイプに抜群を与えられる「フリーズドライ」を習得したことでも話題を呼んだ。
何気に「こおり・ひこう」の複合は自身とデリバードしかいない準固有タイプであり、こおりタイプで「おいかぜ」を使える数少ないポケモン(他にはモスノウのみ)でもあるため、不遇や冷遇とは程遠い立ち位置にいる。
長らく隠れ特性が解禁されなかったが、2016年1月から7月にかけて行われた「ポケモンスクラップ」のキャンペーンで先行解禁され、その後初代のVCで捕まえたフリーザーを第7世代に送ることでいつでも手に入れられるようになった。
フリーザーの隠れ特性は「ゆきがくれ」である。天候「あられ」と組み合わせて活路を見出せる……かもしれない。フリーザーは耐久よりの種族値なので、霰パや回避率上昇とは戦略的なシナジーも割と高い。
なお、三鳥で唯一ポケナガに登場。しかもミツヒデのベストリンクとして。
第9世代
2023年2月現在、フリーザーは未解禁だが「こころのめ」が何と登録抹消。
そんな世界でぜったいれいどは良くて博打になるが、果たして…。
「あられ」が「ゆきげしき」に変わった結果、効果ダメージを与えられなくなった。代わりに「ぼうぎょ」が上昇するようになったのは利点だが…。
使用トレーナー
- カンナ:四天王(カントー)(ポケスタ2)
- ヤナギ:ジムリーダー(ジョウト)(ポケスタ金銀)
- ジンダイ:ピラミッドキング
- ラジュルネ:バトルシャトレーヌ
- ブランシェ(ポケモンGO)
- エン:ベテラントレーナー
- ダツラ(アニメ版)※厳密には友達
- カツラ(ポケットモンスター全書)
- キョウ(ポケスペ)※一時的
- ブルー(ポケスペ)※一時的
番外作品
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』
モンスターボールから登場。「こごえるかぜ」で近くの相手を凍らせる。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 『救助隊』では皆のトラウマの1つ。
- 「樹氷の森 奥地」にてボスとして登場。 何せ全てを投げ出してやっとの思いで「樹氷の森 奥地」に辿り着いた主人公&パートナー相手に全体攻撃「こなゆき」を容赦なくぶっ放してくるのだ。 ボスフロアなのでふしぎだまも無効化される上にHPもかなり高い。
- 不幸中の幸いは隣接しないとこの技を使わないことだが、遠距離からちまちま削ろうとすると「こうそくいどう」で急接近してくるという始末。 もうやめてくれ。
- 『探検隊』シリーズでは「シークレットランク」獲得後、特別な「ふしぎなメール」を受け取ることで行ける「なだれやま」の頂上に構える。 同様に全体攻撃を駆使するかなりの難敵。といっても似たような戦法を取るポケモンと既に戦っているので対策はできるだろう。
『ポケモンGO』
- ジムバトルの陣営「ミスティック」はフリーザーをシンボルマークにしているが、フリーザー自身は長らくゲーム内に実装されない状態が続き、その姿を直接見ることはできなかった。
- しかし、2017年7月23日から国内でルギアとともに解禁。 シカゴのリアルイベントで、チーム「ミスティック」の貢献度が高かったためと思われる。 ファンから注目の高かった伝説ポケモンの実装ということで、ネット上では大変な話題になり、ほぼ1日に渡って「フリーザー」がTwitterでトレンドに入り続けるなど、ファンの間では大きな盛り上がりを見せた。
- なお出現は2017年8月1日まででいったん終了し、8月15日から9月1日までの間再度出現した。その後、2018年7月8日(日本では西日本豪雨の影響もあり8月4日に順延)に開催された「フリーザー・デイ」の際に久々に姿を見せ、この際には色違いも登場した。レイドバトルでフリーザーに勝利した後のゲットチャンスでのみゲットすることができる。
- 3鳥の中では最も耐久が高く、更にこおり技で抜群を受けてしまうポケモンが比較的多いため、ほのおタイプがいないとダメージが嵩張り苦戦を強いられる。伝説キラーバンギラスもこおりが1倍である以上あまり過信はできない。 そして捕まえにくいと悪名名高いバンギラスよりもさらに捕獲成功率が低く、捕獲できるかどうかには相応の運も絡んでくる。
- 習得する技はすべてこおりタイプの技ため、どの技を覚えていてもある程度戦力になるのは嬉しい。 レイドバトルでは安定した分割ゲージ技である「れいとうビーム」、トレーナーバトルでは確定で相手の攻撃を下げるデパフ技である「こごえるかぜ」がおすすめ。
- なお、「フリーザー・デイ」に登場した個体は例外で、ゲージ技が「ぼうふう」で固定されていた(後からわざマシンで変更することは可能だが、その場合再度この技を覚えさせるには「すごいわざマシンスペシャル」が必要になるので注意)。
- 登場当時こそ珍重されたが、こおりタイプのアタッカーが充実した2023年現在では立場が厳しく、レガシー技の「ぼうふう」が差別化点かつ生命線になっている。 それでも他の伝説に比べ登場期間が異様に短い(毎回1週間程度しか登場しない)こともあり、その神秘性は衰えていない。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版『ルギア爆誕』
- アーシア島の伝説に登場する「氷の神」で通常よりも大型の個体で、3つの島の1つ「氷の島」に住む。3体の「神」のうち唯一ジラルダンに捕まるのを免れたものの、アーシア島近辺の海を全て凍らせようとした際、ファイヤー及びサンダーと怒りに任せて争い始める。
- 無印189話(第191話)
- 声は冬馬由美が担当。本編初登場。第187話(189話)で再会したポケモン写真家の少年・トオルが撮影しようと探しており、シラユキ山と呼ばれる場所で遭遇した。
- AGバトルフロンティア編
- 新無印編第102話
漫画版
『ポケットモンスター全書』
グレンタウンのジムリーダーカツラの憧れのポケモンであり、原作同様にふたごじまに座しているが、伝説ポケモンらしい非常にプライドが高い性質で、一度襲った相手の前には二度とは現れない。
サトシがバトルの末にゲットするが、カツラの気持ちを汲んで彼に譲った。ジムリーダーに譲渡して退場した伝説ポケモンなど他メディアを探しても類を見ないであろう珍しいケースである。
『ポケットモンスターSPECIAL』
- ビルの一部屋を瞬時に凍りつかせる程の氷の力を持ち、敵だけを狙い分けて凍らせることも可能。戦闘を好まず、敵の存在を感じた時には自らを氷の中に封じ込める。実際、ロケット団に狙われた際には氷の中に閉じ籠っていた。
- 1章では自身を探していたレッドと遭遇、彼の手持ちであるギャラ(ギャラドス)の体当たりで氷が砕けて逃走しようとするが、ロケット団のベトベトンに襲われたレッドを救ったことで体力を消耗し、ロケット団に捕獲されてしまう。
- 第3章ではサンダー・ファイヤーと共に鳥ポケモン恐怖症を克服したブルーに捕獲された状態で登場。レッドの指示の下、ウバメの森でホウオウ・ルギアと空中戦を繰り広げた。
余談
フリーザーとフリーザ
フリーザー「いいだろう!今度は木端微塵にしてやる!あのノーマルのように!」
コクーン「「あのノーマルのように?…プクリンのことか…プクリンのことか―――っ!!!」
と、このようにドラゴンボールに登場したフリーザと名前が似ている為、フリーザネタの作品もあるらしい。
ちなみに、ポケモン総選挙720におけるフリーザーの順位は第53位だった。
狙ったとしか思えない順位である。
……などと言っていたら、四半世紀経って公式がやってくれてしまった。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン RGBP FRLG LPLE
ポケモン一覧 伝説ポケモン
こおりタイプ ひこうタイプ 鳥ポケモン
0143.カビゴン/キョダイマックスカビゴン→0144.フリーザー/ガラルのすがた→0145.サンダー/ガラルのすがた
同複合タイプ
準伝説
世代 | グループ | ポケモン | |
---|---|---|---|
第1世代 | 三鳥 | フリーザー/サンダー/ファイヤー | |
第2世代 | 三犬 | ライコウ/エンテイ/スイクン | |
第3世代 | レジ系 | レジロック/レジアイス/レジスチル | |
ラティ兄妹 | ラティアス(メガラティアス)/ラティオス(メガラティオス) | ||
第4世代 | UMAトリオ | ユクシー/エムリット/アグノム | |
ヒードラン、レジギガス、クレセリア | |||
第5世代 | 聖剣士 | コバルオン/テラキオン/ビリジオン | |
四神/コピペロス | トルネロス(けしん/れいじゅう)/ボルトロス(けしん/れいじゅう)/ランドロス(けしん/れいじゅう) | ||
第6世代 | - | - | |
第7世代 | タイプ:ヌル→シルヴァディ | ||
カプ神 | カプ・コケコ/カプ・テテフ/カプ・ブルル/カプ・レヒレ | ||
ウルトラビースト | ウツロイド/マッシブーン/フェローチェ/デンジュモク/テッカグヤ/カミツルギ/アクジキング/ベベノム→アーゴヨン/ツンデツンデ/ズガドーン | ||
第8世代 | ガラル三鳥 | ガラルフリーザー/ガラルサンダー/ガラルファイヤー | |
ダクマ→ウーラオス(いちげきのかた)(れんげきのかた)→キョダイマックスウーラオス(いちげきのかた)/れんげきのかた | |||
レジ系 | レジエレキ/レジドラゴ | ||
ポス馬 | ブリザポス/レイスポス | ||
四神 | ラブトロス(けしん/れいじゅう) | ||
第9世代 | 四災/災厄ポケモン | チオンジェン/パオジアン/ディンルー/イーユイ |