概要
「ポケモンGO」で導入されたダイマックスに対応する新たなレイドバトル。
本作では「ダイマックス」できるポケモンと「キョダイマックス」できるポケモンを、あわせて「マックスポケモン」と呼んでいる。
ジムの要領で各地に点在する「パワースポット」から挑戦でき、勝利するとマックスポケモンやアイテムなどの報酬を受け取れる仕様である。
参加
パワースポットから「マックス粒子」を消費して参加する。消費するマックス粒子(MP)は下記のとおり。マックス粒子はパワースポットや一定距離を歩くことで入手できる。
難易度 | 消費粒子 |
---|---|
星1 | 250MP |
星2 | 400MP |
星3 | 400MP |
星4 | 800MP |
星5 | (未実装) |
星6 | 800MP |
パワースポットの選定場所は数日単位で代わり、少なくともポケストップやポケモンジムに該当しない箇所が指定されているが、中には明らかな私有地や物理的に近づけない場所に設定されていることもある。一方、農地のような本当の意味で何も無い場所には出現しない。
レイドバトルとは異なり課金アイテムのレイドパスを消費しないのが特長。低ランクのマックスポケモン相手なら少ないMPで参加することができ、1日に入手できるMPの上限内であれば複数回バトルできるのがメリットで、参入の敷居自体は低い。
裏を返せばリモートレイドパスが使えず、現状ではスポットに直接集合する以外の参加方法が無いので、どちらかと言えばシャドウレイドやエピックレイドに近い。
参加人数は1~4人まで。ポケモンは1人3匹までで、マックスポケモンのみが参加できるというルールとなっている。
幸いマックスポケモンそのものはマックスバトルで勝利する以外にも、チュートリアルイベントやスペシャルリサーチなど複数の入手方法が用意されている。
その他の入手方法は「ダイマックス」の記事を参照。
ロビーに入った直後から好きなタイミングで残り時間をスキップすることができる(他のレイドのように残り90秒まで待たなくてもスキップ可能)。
無論、制限時間内なら他のレイドのようにスキップせずに選出の調整をしても良い。
マックスポケモンもメガエナジーを使いメガシンカさせることは可能で、ゲーム作品で初めて同一個体でメガシンカとダイマックスを両立する事が可能になった。
ただしメガシンカ中はマックスバトルには参加出来ず、選択時に除外される。
事前にバトルパーティに編成してからメガシンカするとレイド準備画面まではメガシンカポケモンが表示されるが、バトル開始時にエラー表示と共に入口に戻されてしまい結局バトルは出来ない。
攻略
星1なら無進化・無育成のマックスポケモン1匹だけでもクリアできる程簡単だが、ランクが上がる程求められる収集と育成のハードルは他レイド以上に厳しくなる。
以下は相手のマックスポケモンの弱点を突けるノーマルアタック及びマックス技を有するのが前提の指標となる。星2以上は相手の攻撃を避ける必要が生じる(詳しくは後述の攻略を参照)。
星1:捕まえたばかりのマックスポケモン(PL20程度)で勝てる。
星2:捕まえたばかりのマックスポケモン(PL20程度)を2体まで用意すれば勝てる。
星3:ポケモンのレベルを上げる必要あり。PL30程度を2体用意すれば勝てる。
星4:進化系のマックスポケモンが出てくる。PL40、相手の耐性次第でレベル2のマックス技を持つ個体が2体まで必要。
星5:2024年11月現在未解禁。
星6:キョダイマックスポケモンのみ。ソロはもとより下手したら40人でも勝てないこともある。
仕様
基本的には従来のレイドバトルと同じだが、こちらのポケモンもダイマックスして戦う事になる。
ただし原作のマックスレイドバトル同様、ソロだろうと他の参加者が居ようと、初手からダイマックスを行うことはできない。
攻撃したり、画面中に出現するアイコン(マックスチャージ)にスワイプしたり、手持ちが全滅したトレーナーから応援されたり(3つ星以上限定)することで「マックスゲージ」と呼ばれるメーターが貯まり、満タンになることで初めてダイマックスできる。
溜まると自動的にダイマックスを行う画面に入り、最初の選出時の3匹の内1匹を選んでダイマックスを行う(選ばない場合は場に出していたポケモンが選ばれる)。
ダイマックスすると、1回のダイマックスにつき「攻撃技(タイプはノーマルアタック依存)」「ダイウォール」「ダイリカバリー」3つのマックス技を計3回まで選んで放てる。例えばノーマルアタックが「たいあたり」なら、マックス技はノーマルタイプの「ダイアタック」となる。
ちなみにマックス技は通常のゲージ技より威力が高くなるだけで追加効果は無く、エフェクトは原作から描写が簡略化されている。
3回の技を放ってダイマックスが終わった場合でも、マックスゲージを溜めれば再度ダイマックスが行える。また、ダイマックス中ボスは一切攻撃してこない。
総じてダイマックスの実情としては3種の追加技を放つための専用モーションと解釈する方が分かりやすいだろう。
ボスの攻撃について、先ず通常攻撃は一切してこず、時間経過でゲージ技での攻撃のみとなるが、攻撃方法が1チーム(4匹)のうちの1匹を対象とする個別攻撃と、チーム全体が対象となる全体攻撃の2種類がある。
個別攻撃は対象となったポケモンにマークが出て、マークが出ている間に左右にスワイプすればダメージを軽減できる。後述の理由とも併せて、個別攻撃の対象に選ばれた場合はなるべく避けたほうが良い。
全体攻撃は「〇〇の全体攻撃!」とメッセージが表示され、その数秒後に攻撃が飛んでくる。なお、この攻撃は回避できない。
どのゲージ技を出すかは攻撃方法ごとに1種類の固定だが、厄介なことにゲージ技の抽選にはハードプラントやブラストバーンといった強力なレガシー技も含まれており、しかも挑戦するたびに内容が再抽選される。
おまけにバトル中の攻撃方法の選択もランダムとなっているため、運が悪いと威力の高い全体攻撃が連続で飛んでくることもあり、このパターンを引いてしまったら一旦離脱して再挑戦するという選択もありうる。
高難易度
普通のレイドバトル同様、星3~4までなら育成状況次第でソロ攻略も可能。
だが、星6のキョダイマックスポケモンとのバトルは、最大40人もの参加だけに、従来の伝説星6レイドすら凌駕する異次元の難易度を誇る。
マックスポケモン自体が少なく、育成のコストも普通のCP強化+マックス技強化による倍以上のアメをイチからの育て直しで要求される難易度もあり、それが出来ないライト層が先鋒のカントー御三家に成す術なく蹴散らされたという報告は枚挙に暇がない。
一応、弱点を突けるマックス技・ダイウォール・ダイリカバリーをダイマックス時に1回ずつ使っていけば、攻撃速度こそ落ちてしまうが、こちらの被弾を最小限に抑える立ち回りが可能となる。
また、強化が十分でないプレイヤーであってもひたすらダイリカバリーを連打するなどのようなチームプレイによる対策も可能。
解禁からある程度時間が経った現在は戦術がある程度最適化され、以下のパターンでの攻略が定番化しつつある。
- まず、「攻略の中心となるマックスポケモン」1体と「攻略の中心となるマックスポケモンをサポートするマックスポケモン」2体、計3体を用意する。3体はいずれも相手のキョダイマックスポケモンの弱点を突けるノーマル技を持ち、キョダイマックスポケモンの攻撃技を一重軽減以下に抑えられるポケモンでなければならない。また、最低でもレベル40、ダイウォール(可能な限りレベル3)とダイリカバリーは開放しているのが前提となる。
- マックスバトルの選出では、「攻略の中心となるマックスポケモンをサポートするマックスポケモン」を先発になるように選出する。バトル開始後はキョダイマックスポケモンの攻撃を避けつつマックスゲージを溜めることに注力し、ダイマックスが可能になったら「攻略の中心となるマックスポケモン」に交代し、ダイマックス。
- 最初のダイマックスではダイウォールを3回使い、後はダイウォールの残量や相手の攻撃に注意し、ダイマックス技(キョダイマックス技)で攻撃する。もし「攻略の中心となるマックスポケモン」のダイウォールが無くなりそうなら、「攻略の中心となるマックスポケモンをサポートするマックスポケモン」に交代してマックスゲージを溜め、再度2.と同じ動きをすることも考えられる。
ダイリカバリーについては使う優先度が低いものの、レベル40に達していないなどの理由で選出ポケモンが揃えられず応援要員に回ることも考えると、用意する方が良い。
また、スペシャル技もゲージを溜めるのが優先される都合上、硬直による自分のポケモンの拘束が長引く上に相手のキョダイマックスポケモンの攻撃を避けられなくなり、その割にはスペシャル技で与えるダメージは二重弱点であっても微々たるもの(少なくとも一重弱点のダイマックスより明らかに入らない)であるため、スペシャル技を使う必要はないし、選出前から考慮する必要もない。
「ライト層だが参加したい」場合は、無育成の個体は使わず「ダイウォール・ダイリカバリーを最低でもレベル1、可能ならばレベルを上げる」「相手の弱点を突けるか、相手の攻撃を半減以下で受けられる」「最終進化している」の3つの条件を満たす個体を揃えるのがよいだろう。
味方がピンチの際に補助技を要求される場面があるが(ボタンがはっきりと点滅するので判別できる)、そういうタイミングにすかさず壁張りや回復を行えるならば足手まといにならずに済む。
なお、相手が使う技はキョダイマックス技を除き戦闘開始時点でランダムに決定する仕様となっており、戦闘を開始してから相手の技を見てバトルを離脱して再挑戦することで、勝てるパターンを厳選できるという対策が一応ある。
勿論、少人数で情報を共有して挑む場合の対策であり、野良で40人集まって行う場合は離脱しないで支援に徹していた方が味方にとっては間違いなく有難い。混同せぬよう注意。
ただ、野良の場合、人の集まる所に人が増えていくことになるため、人が集まりやすいパワースポットがあるなら、少人数しか集まらないかもしれないが、とりあえずパワースポットで募集をかけると良い。
10分ないし20分待ってみて、それで人が少しずつ集まってきているなら、マックスバトルが成立することもある。
周りが逃げる可能性もあるが、20人程度ならとりあえずバトルに移行すると良い。
バトルで負けてもマックス粒子は戻ってくるし、げんきのかけらなどの回復アイテムを最大3体分消費するだけなので、勝てるかどうかは戦ってから判断しても遅くはないので、とりあえず戦ってみると良いだろう。
総じて星4以下のマックスバトルとは性質が大きく異なり、既存レイドのように「味方が倒れても相手に速くダメージを与える」戦術ではなく、「味方ポケモンを可能な限り生かして立ち回る」といった対策が要求され、GOのプレイヤー間でも否応なく認識が変わっていった。
報酬
勝利すると参加者全員に報酬が送られ、バトルしたボスマックスポケモンのゲットチャレンジに移行する。
逆にパーティーが全滅すると回復・再挑戦ができないため、高難易度に挑む場合は確実に勝てる準備を固めてからにするべし。幸い勝てなかった場合、マックス粒子は消費されずに返還される。
星1(確定)
- 経験値5000EXP
- ゲットチャレンジ用プレミアボール10個
- 倒したマックスポケモンのアメXL最低1個(PL31以上)
星1(ランダム)
星6(確定)
- 経験値25000EXP
- ほしのすな25000
- 倒したマックスポケモンのアメ30個
- 倒したマックスポケモンのアメXL3個(PL31以上)
- ふしぎなアメXL1個
なお、200ポケコイン消費することでこれらの入手量を倍化させることも可能だが、報酬の豪華な星6以外でやるメリットは少ない。
ゲットチャレンジでは原作同様にボールがマックスボールへ変化する。
マックスポケモンを捕獲できるボールは基本的にプレミアボールのみ(これは他のレイドバトルと同じ仕様)だが、GOサファリボールのような特定のイベントで使えるボールに変化することもある。
なお、原作のマックスレイドバトルと同様必ず捕まえられる訳ではない。
そして参加したパーティーの中から1匹、ジム置きの要領でマックスポケモンと戦ったパワースポットにマックスポケモンを設置できる(設置数には上限あり)。
設置したポケモンは後に挑む他のトレーナーのマックスバトルのダメージを上げる役割につく。ダメージのアシスト数が一定数に達する、又はパワースポットが消滅した場合、設置したポケモンは対応するアメを持って帰ってくる(ちなみに全くアメを貰えずに帰ってくることもある)。
余談
マックスバトル時のBGMは『剣盾』のマックスレイドバトルで流れるBGMのアレンジとなっている。このアレンジは株式会社ポケモン チーフ・クリエイティブ・フェローの増田順一が手掛けている。
マックスポケモンを相棒に設定しハートが集められる状況なら、マックスバトルを行うことでも「一緒にバトル」のハートを稼ぐことができる。
2024年11月現在、「レイドバトルに勝つ」系のフィールドリサーチとガラルデスマス・ヒスイハリーセンの進化条件、ジム関連のフィールドリサーチの条件は満たすことができない。マックスバトルはイベントで専用のフィールドリサーチである「マックスバトルに勝つ」「パワースポットからマックス粒子を集める」系のみに対応する模様。
『剣盾』のマックスレイドバトルは元々『GO』のレイドバトルを本編に輸入したものという解釈があるが、マックスバトルは更にその逆輸入と解釈するプレイヤーもいる。
その裏付けとしては、ポケモンGOの従来のレイドに無い特徴として
- 自身のポケモンも条件を満たすことで巨大化できる
- 巨大化した際に特別な技を3回放つことができる
- キョダイマックス戦を除き、参加枠が4人分
- 戦闘後、巨大化したままのポケモンを捕獲する演出が入る
といったものがあり、これらは確かに剣盾のマックスレイドバトルの特徴を再現している。
しかし如何せん、ポケモン本編とポケモンGOという媒体やバトルシステムの違いが足枷になり、マックスレイドバトルとマックスバトルには相違点も多い。
ポケモン剣盾 | ポケモンGO |
---|---|
マックスレイドバトル | マックスバトル |
どの難易度でも4人1組のみ | 基本的には4人1組で1チーム。ただし星6のみ最大10チーム(40人)で参加可能 |
ポケモンは各1匹 | ポケモンは各3匹 |
インターネットで世界中のトレーナーと場所を問わずマッチできる | 設備は不要だが、特定の場所かつ近くのトレーナーとしかマッチ出来ない |
ランクに関係なくねがいのかたまり(1日に集められる個数の制限なし)を1個消費して参加 | 相手のランクに応じて変動するマックス粒子(フィールドでは1日800MPまで集められる。集めた余剰分は加算)を消費して参加 |
ほぼ全てのポケモンがダイマックス可能 | 現状マックスポケモンしかダイマックス出来ない※1 |
すべてのポケモンが参加可能 | マックスポケモンのみ参加可能 |
ダイマックスの有無に関わらず、手持ちの交代はできない | ダイマックス中以外なら、手持ちを交代できる |
ターン制 | リアルタイム制 |
ダイマックスできるのは1バトルにつき誰か1回のみ | 全員が1バトル中何回でもダイマックスできる |
エネルギーが溜まっている時、権利が回ってきたプレイヤーが任意でダイマックスを行う | マックスゲージが最大になれば強制的にダイマックスする |
選出が1体なのでダイマックス出来るのは場に出ているポケモンのみ | 控えの交代込みでどのポケモンをダイマックスするか指定可能 |
参加ポケモンが持つ4つの技の種類やタイプに応じて、最大4つのダイマックス技が使える | ノーマルアタック依存のマックス技+ダイウォール+ダイリカバリー固定 |
全ての技に固有の追加効果がある | 特に追加効果は無い※2 |
ベース技の威力に応じて細かく威力が決まる | ベース技に関係なく威力は固定(ゲージ技より数倍強い) |
ダイマックスアメでHPのみ強化可能 | マックス粒子とアメの消費で、技の性能を強化可能 |
※1:マックスポケモンであってもメガシンカ中は参加できない
※2:キョダイマックス技は対キョダイマックスポケモンへの特効があり、ダイマックス技より威力が1.4倍ほど高くなる。