基礎データ
進化
ヒスイハリーセン→ハリーマン
「どくばりセンボン」を力業で20回使う(アルセウス)
「どくばりセンボン」を覚えた状態でレベルアップ(SV)
概要
『ポケモンLEGENDSアルセウス』に登場する、ヒスイ地方の環境に適応したハリーセンのリージョンフォーム。正式名称は『ハリーセン(ヒスイのすがた)』。
ハリーセンの大昔の姿…というわけではなく、この時代から既に他の地方では通常のハリーセンが発見されていた模様。なお、この姿のハリーセンは原種には無い進化系を獲得しているが、詳しい理由などは判っていない。
見た目は原種より更にトゲトゲしい印象で、どこか機雷をも彷彿とさせる。体の上半分が真っ黒に染まり、太くなった針の先端からは紫の毒液が滲み出た凶悪な姿に変わっている。
唇も紫に染まり、目の下にも紫色の隈ができた。どくタイプでありながら毒要素の少なかった原種と比べると、じつに毒々しい顔立ちである。
自慢の毒素はフグよろしくエサから摂取しており、原種のハリーセンもそうなのかもしれない。
尻尾の模様は「9」に似ているが、進化すると「Q」になる。これは英名が「"Q"wilfish」だからなど、様々な説がある。
タイプはなんとみずタイプを失い、あく・どく複合となった。ちなみにあく・どくの順番なのはこの系統が唯一。
しかし陸に上がったわけではなく、原種がみずタイプだからか普通に海を泳いでいたりする。しかも、河豚なだけにハマナスの島付近の河口にも平気で出現する。
性質もあくタイプに相応しい海の厄介者になり、毒針から毒を撒き散らすのでヒスイ地方の漁師からは嫌われているらしい。
現在のシンオウ地方ではヒスイハリーセンは姿を消し、鋼鉄島周域に原種が生息するのみとなっている。何らかの要因で皆原種に戻った、嫌われ者ゆえ漁師に駆除され後釜として原種が定着した、などの理由が考えられるが、結局のところ詳細は不明。
ただ、現代でもだいぶ数を減らしたとは言え絶滅はしておらず、他の寒冷地の水辺に生き残っているらしい。近年ではテラリウムドームを野生保護区とした生息も確認されている。
色違いなると全身は白寄りのグレー、隈も青くなる(進化後も同様)。こちらのカラーリングは見るからに命の危険が迫っていそうな姿だが、彼らはいたって健康である。
ゲーム上の特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
65 | 95 | 85 | 55 | 55 | 85 | 440 |
原種ハリーセンとは一切種族値が変わっていないが、特筆すべきなのは進化先が追加されたことによるしんかのきせきの適用対象になったことだろう。
元々いかくを用いた場作りやサイクル戦をこなしてきた原種ハリーセンであるが、リージョンフォームはより耐久が上がることにより、さらに適性が高まったと言える。タイプの弱点もひとつになったことからもいままでの不遇具合から大きく強化されることになった。
しかし原種と違いでんじはを覚えず、簡単にはがねで止まってしまうのが難儀。
また、耐性的に特殊の方が受けやすいのだが、特防が低く「バークアウト」も覚えないなどいまいち噛み合っていない部分が目立ち、その為か採用率は進化後のハリーマンに大きく負けている状態である。
ランクバトルシングルバトルシーズン20では最終7位構築にエントリーされており、一時期話題となった。入賞者本人の発言によると、「きあいのタスキ」枠を食わない「どくびし」要員で「しんかのきせき」による耐久により生存性能が高かったのが採用の理由とのこと。
リトルバトルでは元々進化しないポケモンという事もあって、種族値による力押しがしやすい。
余談
従来のハリーセンはハリセンボンとフグをそれぞれモチーフにしているとされてきたが、こちらはよりフグの毒性が強調されたようなデザインとなっている。
ヒスイ地方の元ネタである北海道ではフグの漁獲量が日本一で、特にクロフグとも呼ばれるマフグの漁が盛んである。
マフグは同じく食用とされるトラフグと違って肝臓や卵巣以外に皮や血液にも強毒を含んでおり、ヒスイ種の黒い体色や強毒はこれらに由来していると思われる。
しかしヒスイではかみくだくを覚えないので、フグの仲間の自慢の顎は再現されておらず、ヒスイハリーセン自体は前述の通り、食用になるどころか漁師から嫌われている。パルデアでは漸く覚えるようになった。
関連タグ
0210.グランブル→0211.ハリーセン(ヒスイハリーセン)→0212.ハッサム(メガハッサム)