基礎データ
進化
概要
『ポケモンLEGENDSアルセウス』に登場するポケモンで、ビリリダマのヒスイのすがた。正式名称は『ビリリダマ(ヒスイのすがた)』。
全体的にヒスイ地方で使われていた木製のモンスターボールそっくりな見た目をしており、頭のてっぺんに開いた小さな穴が特徴的。身体の材質もくさタイプが追加された事から、(明言されていないが)木製に近くなっている模様。
目つきも鋭いギロ目ではなくにこやかなもので、どこぞの警官よろしく繋がった眉も出来ており、それらは木細工のように角張っている。よく見ると黒目も穴のようだが、こちらは感情に合わせてちゃんと形を変えている。
体内には電気や無数の細かい種子が詰まっているようで、頭の穴から時々種子を噴出する。なお、この穴を覗いても真っ暗で何も見えないため、体の中がどうなっているのかは分からないらしい。
性格も気難しく短気な現代の種とは違い、明るく上機嫌で友好的。ただテンションが高まると頭の穴からため込んだ電気を一気に放出するため、よく周りにいる人間やポケモンを感電させてしまう。
些細な出来事ですぐに放電してしまうため人里では厄介者扱いされており、頭の穴を一時的に塞がれ外につまみ出されてしまうことも少なくなかったようだ。自爆が取り沙汰される現代と比べると、名前通り『びりり玉』している生態だと言えよう。
ゲーム上の特徴
カットロトム以来11年ぶりのでんき・くさの複合であり、純粋にこのタイプを持っているのはこのヒスイビリリダマが初。リージョン中性別不明の一般ポケモンというくくりでも初である。
その姿とタイプに見合った「10まんボルト」や「エナジーボール」、ビリリダマの代名詞である「じばく」などを習得可能。
ただ種族値はビリリダマと全く同じで低いため、対戦での出番はマルマインに進化してからとなる。
その進化条件もリーフのいし使用となっており、原種とは違いレベルアップでは進化しない為注意。
LEGENDSアルセウス
主に天冠の山麓の上層部に出現し、設定通り、主人公を見つけても襲ってはこない友好ぶりを見せる。
しかし何らかのアクションで敵意を買うと、周囲の同族が一斉に転がって自爆してくると言う厄介な特徴を持つため、捕獲には用心して行かないと痛い目に遭う。
ポケモンSV
時代も舞台も遠く離れた本作では影も形も見えないが、ポケモンHOME解禁後は連れて行く事が可能となった。
それだけでなく、2024年2月23日〜28日のみ、ポケモンデー記念としてパルデア地方に彼らが大量発生するイベントが実施。同時開催の原種ビリリダマやタマゲタケより、発生率はずっと低いレア要素となっている。
とはいえ初めてホームなしで入手可能となり、ポケモンGOで一部解禁済みだった物を除いて殆どのボールに入れる事が可能になった。野生出現のため証が付く他、色違いの出現率も上昇しており、厳選にはもってこい。
ただ、SVのビリリダマと同じルーチンが使われているのか、こちらは近づくと無条件で自爆し消えてしまう(幸い色違いはフィールド上で自爆しない親切設計)。
捕獲戦闘に入ってもすぐ「じばく」される危険はある為、レベル26未満になる場所で大量発生するのを待つか、しめりけ持ちのゴルダックでスキルスワップすれば心配がなくなる。
なぜヒスイの時代に生きた彼らが、唐突に現代のパルデアに現れたのかは不明だが、ヒスイ地方は時空の裂け目により空間が不安定だったのと、パルデアには過去や未来・並行世界から別の存在を転移させるテラスタル現象もあるため不思議なことではない。
イベント終了後には綺麗さっぱり姿を消すので、ある人物達の様に、元の時代に帰ったのかもしれない。
後に同じ様なパターンでキタカミの里でもヒスイヌメイルの出現も確認されている。
番外作品
ポケモンGO
LEGENDSアルセウス発売の2日後である2022年1月30日に突如として実装。同作に最初に登場したヒスイのすがたであり、本編での登場から最速での実装となった。
こちらの進化条件は、他の進化の石系と同じくアメ使用。
その後、ゲーム内イベントのジョウトツアーの開催とほぼ前後するような形で、一時期ゲーム内から姿を消してしまっていたことがあったが、その後ヒスイイベントを経て、同年9月以降の「光のシーズン」から再び野生出現するようになった(ただし、出現率は低め)。
時を越えて現れた理由は不明だが、作中ては「GOロケット団が調査中の謎の遺跡の扉を、膨大な電気エネルギーで無理やり開けてしまった」ことと関係があるのではないかとウィロー博士は推察しており、同時にあの幻のポケモンの関与も疑われている模様。
アニメ版
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
「ビリリダマ落下したら爆発」という歌詞があり、原種と共に登場している。
なお、ここまで言えるメンバーと言えない(というか歌わない)メンバーがいるが。
余談
樹木そのものをモチーフにしたポケモンは多いが、その樹木から伐り出された(生命の宿っていない)木材をモチーフにしたポケモンは非常に珍しい。強いて言えば、紙製品(折り紙と熨斗)がモチーフのカミツルギが前例として挙げられるか。
元々ビリリダマは「モンスターボールが売り出されたのと同じ時期に、それを作っている会社で最初に発見された」という図鑑説明(銀・ルビー)がなされていたが、シルフカンパニーのような「ボールを作って売り出している会社」が存在しないはずの時代にビリリダマが棲息していたことについては早くも注目が集まり、ネットでは様々な考察が飛び交っている(その内容についてはここでは省略するので、各自で調べてみてほしい)。
関連イラスト
関連タグ
0099.キングラー(キョダイマックスキングラー)→0100.ビリリダマ(ヒスイビリリダマ)→0101.マルマイン(ヒスイマルマイン)
関連ポケモン等
同複合タイプ
擬態仲間
他ポケモン関連等
その他
- 両津勘吉:その見た目から登場してすぐこう呼ばれていた。