概要
ヒスイ地方の中央にそびえる高い岩山と洞窟のエリア。4番目の地域ではあるが、終盤に何度も訪れることになる。洞窟キングはマルマインでキャプテンはツバキ。
高山帯ということもあって、全てのエリアを巡るためにはこのエリアにて解禁されるライドポケモンオオニューラのクライミング能力が欠かせないエリアとなっており、現代のシンオウにおける同場所「テンガン山」もロッククライムが欠かせないエリアとなっている。
第4世代やそのリメイクであるBDSPのテンガン山はおつきみやまやシロガネ山などの山系ダンジョン同様に洞窟での探索が殆どであり、外壁は頂上付近ぐらいしか探索できなかったが、本作では逆に洞窟を探索する割合は少なめで、より本格的な山登り気分を楽しめる。
各エリア
特徴
山岳地帯の環境に適応したイワークやサイホーンなどのいわポケモンやパラセクトやメガヤンマなどのむしポケモンが多く生息している。また一部の高台にはヌメラが生息している。
険しく人影のない土地柄という事もあってか、グライガー系やゴーストポケモンも出現。特に前者は敵の気配に敏感な為に主人公を見つけ次第、すぐに襲いかかってくる要注意ポケモンである(これでポケモンレンジャーでの恐怖を思い出した人も多かったのではないだろうか?)。
意外にも水源は豊かであり、みずポケモンやグレッグル系など生育にある程度の水分や湿度が必要であるポケモンも一定数生息しており、海からも近い。
後の時代と同じく、強い磁場があるためここにいる事が進化条件のポケモンもいる。でんきタイプのポケモンもそれなりの数が確認できる。
また、各地にポケモンの石像が飾られた遺跡が見られ、そのためかドーミラーやドータクンなどの古代文明に関係あるポケモンも徘徊している。エリア南西にはフェアリーの泉があり、その名の通り夜になると妖精たちが現れるという。
空間の裂け目に近いためか、この時代に似つかわしくないポケモンも現れる事も。
はがね、いわ、じめんタイプの絶好の住処と目されるが、理由はおそらく一帯の土質に多量のミネラル(いわゆる無機質のこと)が含まれているからであろう。その証拠としてこの地に住むヒスイのすがたのヌメイルはヒスイの鉄分により殻を得たという設定である事が一つ、もう一つはこの地で多量に取れるアイテムが「ごりごりミネラル」である点からもそれが推察できる。
この「ごりごりミネラル」はタマゴグループ・鉱物や植物のポケモン(傾向からの推測)が好んで食す、透明な物体のことである。製造隊のタオファ曰く、これをすり潰して他の素材と練り合わせる事で噛み応えのある餌になるという。
この他にも崖にはヨクアタラーヌの材料となるカゲブンシメジが生育しており、これらの素材はこの地からほど近い純白の凍土でも採取できる。険しい土地柄でありながら、きのみ、きらきらミツ、ころころマメ、ケムリイモといったポケモンの餌や素材の類は豊富に取れるので積極的に拾って行くといいだろう。
現在との比較
迷いの洞窟などがあることから地域としては現代でいうハクタイシティ〜カンナギタウン西部あたりと思われる。頂上には後の槍の柱であるシンオウ神殿がある。
カミナギ寺院などカンナギタウンを思わせるネーミングの地名や古代の石切り場といった現在では全く使われていない施設がある事から、『ふるいポエム』に登場するカミナギの町に住んでいた人々に関連のある場所である事が推察される(論拠として、現在のカミナギの民であるコンゴウ団とシンジュ団が信仰しているのはディアルガとパルキアであるが、カミナギ寺院には彼ら以外に表舞台から消えたギラティナの破損した立像があり、信仰が現・カミナギの民よりも古い事がわかる為)。
太鼓の洞穴にはラムパルドやトリデプスが化石化した、あるいはそれを模した彫像と思しき物体がある。現代の地下大洞窟でも似たような彫像が確認できるが、恐らくは偶然の一致であろう。
なお、山頂に近い場所であっても、この時代にはユキカブリ系は出現しない(そもそもこおりタイプのポケモンが確認できない)。