注意
ここでは主にゲームフリーク(公式)が設定したゲーム版に登場する地方をまとめる記事です。公式による没マップの情報掲載もあります。
アニメ(アニポケ、ゲーム版本編との直接的な原作を除く)での扱いはアニポケの世界・地方を参照。
ポケモン(二次創作)とオリポケ作品へ登場する創作地方は絶対に追加しないで下さい(記事の乱用、及び閲覧者混乱へ繋がりますので3次創作用記事で掲載をお願いします)。
以下の地方化されていないことについては、新作が出る度にそれらの国々や都道府県は何らかの形で地方化される可能性も秘めていることもあるので、その都度記事内容を更新して頂ければ幸いです。
概要
ポケットモンスターの世界の舞台総称として用いられる名称、それが『地方』である。
『ポケットモンスター 赤・緑』〜『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』、『ポケモンレンジャーバトナージ』、『Pokémon LEGENDS アルセウス』は日本各地方が、『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』以降は世界各国がモデルとなっている。
モデルが日本国内でも異国であっても全部一律で『地方』扱いで、基本的には『国』の名称は使われないが、『建国の英雄』などという言い方がされることも稀にあり、地方=国の認識であるところもあるようである。
地方を国の一種として認識していることから法律はしっかり存在する。このため、地方独自の法律について垣間見らる作品も少なからず存在している。秘伝技による移動を法律で全面禁止しているアローラ地方がその一例である。
ただ、特定地域がモデルとされても地理が全く同じという訳ではなく、特にイッシュ地方やパルデア地方は元ネタと乖離した部分が多い。
容量に限界があるゲームという都合上、全てがポケモンの地方モデルとなっている訳ではなく、そういった場所はポケモンの世界でどうなっているかは明かされていない。
しかしココロモリやユキワラシ、ホーホー、ダイオウドウなどの図鑑説明を見るに、地方化されていない国々や都道府県も(設定上は)存在すると見て良いであろう。
ポケモンは基本的に外伝作品であっても基礎設定が同じ世界の元に展開されているが、全てが同じ世界の話という訳ではなく、根本からの設定が異なる作品も多々ある(ポケモン不思議のダンジョンシリーズや『ポケモンクエスト』、『ポケモンコマスター』など)。ポケモン不思議のダンジョンシリーズでは地方は採用されていない。
ポケモン本編
※各地方の詳細や文化・地理的な背景は、各々の専用記事を参照とする。
※各地方の元ネタも、本記事にはメインのみを記載する。
カントー地方
『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』『ポケットモンスター Let's Go!ピカチュウ・Let's Go!イーブイ』の舞台。
栄えある初代舞台であり、シリーズ内でも名を挙げられることが多い地方。
起伏が少ない平地・広大な山岳洞窟・様々な街や道路に面する海・大型人工施設などが併存しており、生息するポケモンもそれぞれの場所で繁栄した、代表格らしくバランスが良い環境といえる。
ジョウト地方
『ポケットモンスター 金・銀・クリスタルバージョン』『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』の舞台。
古風な日本家屋風の建造物が多く見られるのどかな地方で、カントーとは地続きとなっている。
古都"エンジュシティ"に伝わる雅な舞や、聖鳥及び海神の昔話、固有の木の実からモンスターボールを作る技術等の、旧き良き伝統が今も伝えられている。
日本の近畿地方がモデルとなっている。
ホウエン地方
『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド』『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』の舞台。
緑と水が非常に豊かである温暖な地方で、自然を活かした秘密基地やポケモンのコンテストが盛んとなっている。海と大陸の伝説が語り継がれる様に、本島では自然の凄さを感じる山岳地帯や生い茂る草木が印象的で、海が占める割合も他の地域より広め。
秘伝技のダイビングを使って海中を冒険出来るエリアが"多数"あり、他の地方とは一味違った冒険を楽しむことができる。
日本の九州地方をモデルに、左へ90度回転させた形となっている。
シンオウ地方
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』の舞台。
様々な場所で積雪が見られる広大な寒冷地で、巨大な山脈"テンガン山"によって東西に分断されているのが特徴。雄大で厳しい自然に囲まれながらも、人々はそれへ適応し、時にそれを活用することで生活している。
ポケモンと人間の歴史に関する伝承や、壮大な神話が遺された伝説が多く眠る地であり、至る場所に遺物や遺跡が存在する。その他、地方全土へ広大な地下通路が広がり、秘密基地や発掘を楽しむことが可能。
日本の北海道がモデルとなっている。
イッシュ地方
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』の舞台。
あらゆるポケモンや人種を受入れる、多種多様なあり方を肯定した建国の地。
大都市"ヒウンシティ"を始めとした街や道路が夢想の泉ハイリンクをぐるりと囲むような形で存在し、大陸を分断する2つの大きな運河には特徴的な幾つもの大橋が設置されている。
四季の影響も他の地方より強く、上記4地方では見ることが出来ないポケモン達が数多く生息している。
カロス地方
『ポケットモンスター X・Y』『Pokémon LEGENDS Z-A』の舞台。
美しい建築物や自然が各地に存在するファッションの聖地で、上から見ると星型のような形にも見える。
大都会"ミアレシティ"を中心に、平原であるセントラル、湾岸部であるコースト、山岳部であるマウンテンの3地域が囲む形となっている。
この地域のみ伝説ポケモンの数や伝承が少ない一方、ポケモンの一時的な強化進化に関する言い伝えが幾つも残されている。
アローラ地方
『ポケットモンスター サン・ムーン』『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』の舞台。
海底火山活動によって出来た4つの島と1つの人工島よりなる、自然豊かな南国リゾート地。
それぞれの島を"カプ"と呼ばれる伝説ポケモンと、彼らに選ばれた首長"しまキング・しまクイーン"が治めている他、しまめぐりやZワザ、ポケモンライドなど独自の風習が数多く根付いている。
固有の生態系が築かれており、太陽や月の使者に、古来から度々出現する謎の生物といった奇特な伝承も多い。
アメリカのハワイ諸島がモデルになっており、公式にも明言されている。
ガラル地方
『ポケットモンスター ソード・シールド』の舞台。
広大な草原ワイルドエリアを中心に、のどかな田舎風景や発展した機械都市など、様々な表情を持つ地方。人とポケモンが力を合わせ産業を発展させており、殆どの町は電車でも行き来が可能。
特にダイマックスというポケモンが超巨大化する固有現象が特徴で、それを取入れたポケモン勝負は最盛強メッカとして大人気の興行となっている。
イギリスのグレートブリテン島全土がモデルとなっており、こちらも公式に明言されている。
ヒスイ地方
『Pokémon LEGENDS アルセウス』の舞台。
昔のシンオウ地方であり、まだ人とポケモンの共存が珍しかった時代ではこの名前で呼ばれていた。現代とは生態系も大きく異なり、今とは異なる姿のポケモンも記録されている。
シンオウさまと呼ばれる神の伝説があり、コンゴウ団・シンジュ団という地元民からは強い信仰を集めていた。
現在とは地方名が異なるという点から、モデルは北海道…というより蝦夷地であろうか。
パルデア地方
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の舞台。
乾燥した荒野や険しい山岳地帯等が一続きとなった半島で、人もポケモンもそれら自然を活かした多種多様な暮らし方をしている。最大の特徴は地方の中央を隔てるパルデアの大穴という禁足地で、昔の観測隊が残した記録も胡乱なものと謎が多い。
ポケモンが宝石のように光り輝くテラスタルという独自現象もあり、この地方では従来とタイプが異なる個体が良く見られるのであるという。
追加エリア
ナナシマ
『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』限定の追加舞台。
カントー地方の南に位置する諸島。温暖な気候と豊かな自然が人気のスポットであり、カントー本土からの観光客も多く訪れる。
各島周辺は潮の流れが速いため、移動には連絡船シーギャロップ号が必須。
名前の由来は『島が7つあるからナナシマ』といわれるが、『7日間で出来た島々であるからナナシマ』という伝承も残されている。
キタカミの里
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』DLC『ゼロの秘宝 前編:碧の仮面』の舞台。
大きな岩山の麓へ位置する、日本の田舎染みたのどかな田園風景が広がる山里。特に信憑性がある伝統もない僻地であるが、何故かパルデアと同じテラスタル現象が発生している。
日本の東北地方がモデル。
ブルーベリー学園
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』DLC『ゼロの秘宝 後編:藍の円盤』の舞台。
イッシュ地方に存在するアカデミーの姉妹校で、最新鋭の設備も駆使してバトルに重きを置いた教育を行っている。
海中に様々なポケモン達を飼育している広大な施設「テラリウムドーム」を有する。
ポケモン外伝
※各地方の詳細はリンク先を参照
オーレ地方
『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』(5年後)の舞台。
面積のほとんどを砂漠が占める荒涼とした地であり、ポケスポットを除いて野生のポケモンが殆ど生息していない。他地方とは異なりダブルバトルが主流で、通貨単位も円ではなく「ポケドル」となっている。
アメリカのアリゾナ州に加え、『ポケモンXD』ではカリフォルニア州、メキシコの一部もモデルとなっている。
フィオレ地方
『ポケモンレンジャー』の舞台。
町が4つしかない小さな田舎の地方。ポケモンレンジャーの主な活動拠点となっている。
スペシャルミッションでの会話から、レンジャーシリーズは本家時空と同じ世界観である事が示唆されている。
アルミア地方
『ポケモンレンジャー バトナージ』の舞台。
運河や内海が多い入り組んだ地形が特徴の地方。海運が発達し、独自の進化を遂げた町や建造物も多い。
オブリビア地方
『ポケモンレンジャー 光の軌跡』の舞台。
海に点在する島々で構成された小さな地方。
古代の遺跡が多くのんびりとした雰囲気が漂っているため、忘れられたパラダイスとも呼ばれている。
ランセ地方
『ポケモン+ノブナガの野望』の舞台。
各タイプを司る17の国に分かれ、覇権を巡って"イクサ"と呼ばれし陣取りバトルを日々繰広げる戦国の地。創造主・アルセウス自ら創造した国といわれ、そのアルセウスと日本列島を合わせたような形をしている。
ポケモンを家族と見る考えが他地方より強く、モンボによる捕獲や交換といった習慣がない。その力がなくともポケモンと心を通わせられる者達"ブショー"のみが戦いの舞台へ上がることを許され、"ブショーリーダー"と呼ばれる各国の城主の元に統治が行われている。
フェルム地方
『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT』の舞台。
"共鳴石"という固有の鉱石が人間とポケモンを繋ぐ、5つの先進都市と広大な自然で綺麗に棲み分けられた地方。
1対1で行うガチンコ勝負「フェルムバトル」が主流であり、トレーナー達は共鳴石の力を借りた"共鳴バースト"と呼ばれる現象で、メガシンカやZパワーを行使することが可能。
レンティル地方
『Newポケモンスナップ』の舞台。
数ある地方の中でも人の手がほとんど入っていない、手つかずの自然が多く残される未開の地。木々が生い茂るジャングルや広大な砂漠など、環境が大きく異なる様々な島々が点在している。
ガラパゴス諸島染みた保護区域でもあり、前作同様ポケモン捕獲は禁止されている模様。
生態や自然環境などの調査も殆ど行われていないが、ポケモンや草木が美しく発光する「イルミナ現象」といった独自の事象も存在し、リージョンフォームも他地方でしか見られない筈の固有種が確認可能。
その他
※地方として分類されていない外伝・派生シリーズの舞台の中で、名前が登場する(地方名は名指ししていないもの)のみ記載
- ホワイトシティ
ポケモンスタジアムシリーズの舞台。
様々なルールで戦うスタジアムや、カントー・ジョウトのジムリーダー、四天王、チャンピオンと戦える『ジムリーダーの城』が存在する、ポケモンバトルに特化した街。
地形は『ポケモンスタジアム2』と『ポケモンスタジアム金銀』で大きく異なり、前者は海沿いに面する街であるのに対し、後者は島々を橋で繋いだ海へ浮かぶ街となっている。
なお、『ポケットモンスター ブラック』『ポケットモンスター ブラック2』に登場するブラックシティとは無関係である(『ポケットモンスター ホワイト』『ポケットモンスター ホワイト2』に登場する地名はあくまでもホワイトフォレスト)。
- はじまりの島
ポケモンカードGBシリーズの舞台。
ポケモンカードが盛んな島。ポケモンジムに相当する、カードバトルが行われるクラブが点在。
生物としてのポケモンが一切存在せず、現実世界であるかは不明なものの本編とは別世界に当たると思われる。
『ポケモンカードGB2』においては、エアポートより下記のGR団の島との往来が可能。
- GR団のしま
『ポケモンカードGB2』の後半の舞台。
各地でポケカを奪う組織・GR(グレートロケット)団の本拠地。
複数の島が橋で繋がる広大な地域であり、各島にGR団の砦や要塞が存在する。
政治体制は不明であるが、悪の組織の本拠地でありながら一般市民が普通に生活する様子も見られる。
- ポケモンアイランド
『ポケモンスナップ』の舞台。
かつては人とポケモンが共に暮らしていたが、火山活動の影響により人は離れていった。
その後はポケモンのみ住む島として自然保護区域指定されたため、ポケモンやその島の自然環境が保護されている。幻ポケモン・ミュウが生息する。いわゆるガラパゴス諸島の様なもの。
- ポケトピア
『ポケモンバトルレボリューション』の舞台。
ミステリオが経営する、南の島へ建造されたポケモンバトルのテーマパーク。
ネオンに彩られた未来的な景観の施設であり、ルールの異なる10+一種のコロシアムが存在。
ポケパークシリーズの舞台。
ポケモンが暮らす自然豊かな地域。以前住んでいた人間は姿を消し、人工物はいつしかポケモン達の遊び場となった。
上空には、スカイガーデンという浮遊遺跡も存在する。
- ウィッシュパーク
『ポケパーク2』におけるもう1つの舞台。
ポケパークから行くことが可能な不思議な異世界。
『名探偵ピカチュウ』『帰ってきた名探偵ピカチュウ』の舞台。
ポケモンと人とが共存している近代都市。ポケモンバトルが違法(禁止法化)となっているが、その経緯や理由は不明(実写版では非合法の地下コロシアムでポケモンバトルが行われている)。
実写版『名探偵ピカチュウ』の描写より巨大島に作られた都市らしきことが判明しており、ポケモンと共に生活する人々も存在している。
- カルモンテ島
『ポケモンコマスター』の舞台。
高級ホテルが立ち並ぶ、巨大リゾート都市を抱える人工島。ポケモンフィギュアで戦うボードゲーム『ポケモン・フィギュア・ゲーム(PFG)』世界大会が行われている。
生物としてのポケモンが一切存在せず、現実世界であるかは不明なものの本編とは別世界に当たると思われる。
- #ホップタウン
『はねろ!コイキング』の舞台。
コイキングが大切に育てられている町で、『はねる』の力を競うリーグが存在する。
『にしき』や『みずたま』など、他地域では見られない模様のコイキングも生息。
- カクコロ島
『ポケモンクエスト』の舞台。
全てが四角い世界に浮かぶとされる孤島で、形状は四国に似ている。
しかしながら、全てが四角い世界という設定や、ジョウト地方の一部が四国がモデルとなっているということから考えて本家より分離されたパラレル設定であると思われる。
- 人工島パシオ
『ポケモンマスターズ』の舞台。
ライヤーにより建造された人工島。
トレーナー1人ポケモン1匹のバディーズがチームを組んで戦う、3対3のチームバトルが特徴。
世界各地の実力者が集う『ワールドポケモンマスターズ』という大会が行われている。
- エオス島
『ポケモンユナイト』の舞台。
海の果ての秘境と噂されていた幻の島。
島独自『エオスエナジー』と呼ばれるエネルギーが確認されており、それを利用した5対5のチームバトル『ユナイトバトル』が行われる。
ポケモンが帯びるエオスエナジーをコスチュームの形で実体化させる『ホロウェア』という技術も存在し、島名物となっている。
設定考察
※死に設定が多い初期の情報も多分に含まれているため注意。
風俗・交通・通貨に関して
基本的に歩きや自転車、ポケモンでの移動がほとんどなので余り触れられないが、自動車や列車、飛行機、スペースシャトルといった現実世界でも見られるような乗り物はきちんと存在している。特にイッシュ地方といった広い地方や、海流が早いナナシマではそういった乗り物が使用される傾向にある。
緊急車両の存在に関してであるが、主にアローラ地方ぐらいでしか確認出来ない辺り、基本的にポケモンの力を借りている所が多いのかもしれない。
そもそもの話、ゲームでの地形自体が車運転に適していない所が多いのもこうした乗り物の登場が少ない一因である。また、一応、兵士や兵器が存在するという設定なので当然「戦争」や「軍隊」も存在している事になる。
なお、『金・銀・クリスタルバージョン』では、ソフトの発売年数は90年代後半であったものの、ゲーム内の世界観でリニアモーターカーという近未来的な乗り物が利用されている。
特定の国固有の文化も存在し、まいこはんの存在やエンジュシティやマリエシティの建造様式から「和風」、カンタイシティやヨロイ島の建造様式から「中華」、オハナタウンの風景から「ウェスタン」、NPCやグリーンのセリフから「英語」や「フランス語」、「ハワイ語」、料理に目を向ければハンバーグ(ドイツ発祥)、ちゃんぽん(九州名物)、カレー(イギリスで発展)、伝統舞踊はフラダンスが登場している。ウインディの図鑑説明からは世界を「東洋」「西洋」に分ける考え方もあるらしい。ただし、ポケモン世界観が整えられて来た近年では特定の国名で表されることはない。
また、スポーツは現存しているものでは野球、バスケットボール、サッカー、スキー、水泳、サイクリング、トライアスロン、フットボール、テニス、武術(空手、カンフー)、ゴルフ、ローラースケート、スノーボード、サーフィン、バリツ、登山が作中で確認出来る一方で、マンタインサーフ、ポケスロン、ガラルカラテなど作中オリジナルスポーツも登場し、ガラル地方のようにポケモン勝負をスポーツの一環として捉える風潮もある。
通貨は基本的にどの地方でも円が流通しているが、『ポケモンコロシアム』と『ポケモンXD』でのみポケドルとなっている。
基本的にこの世界の人物は名前だけで呼ばれるので勘違いされがちであるが、オーキド家、ツワブキ家などの例がある通り苗字の概念は存在する。
ゲームメディアではツワブキ・ダイゴやアニメではオーキド・ユキナリなど。
その他のメディアミックスを見てみれば、イエロー・デ・トキワグローブや赤井勇といったフルネームが設定されているキャラクターも珍しくない。ポケモンオーディオドラマの世界観だと逆に名字で呼ばれるキャラクターの方が多い。
職種に関しては一般トレーナーの頂を参照されたし。
書体・フォントについて
作品中では町や道路などにある看板や広告などの字体モデルがルーン文字とされる文字が登場する。
アルファベットはアンノーンをきっかけに誕生したと考えられる。
食生活/産業について
この世界の人間は現実世界に存在する作物(米などの穀物、ポテトなどの野菜、リンゴなどの果物、山菜など)の他、この世界特有の果実「きのみ」を採集することが確定となっているが、肉や乳製品、卵といった動物性食品も存在しており、『ポケットモンスター ソード・シールド』ではこれまでの図鑑説明やスイレンの実家の様子から仄めかされていた漁業が存在する事が確定となった。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の舞台では飲食店などで、はっきりわかるものも僅かながら出てきている。
ミオ図書館の伝承の記述から肉食文化があることはほぼ確定となり、ポケモンを食べていることが明らかとなった。
そもそもポケモン世界の大半を占める生命体がポケモンであり、そのポケモン同士ですら食う食われるの食物連鎖が存在しているので、その世界に住む人間もまた食物連鎖に組み込まれていないわけがないのだ。
つまる所、この世界にとってポケモンは勝負や仕事を共にするパートナーという意味でも食材という意味でも文字通り、お互い助け合って生きている運命共同体になっているのである。
これらの関連イラストはポケライフのタグで投稿されている。
食材となっているポケモンについては食用ポケモンの項目を参照して頂きたい。
食材以外でも体毛や欠損した体の一部、分泌物は絨毯や薬品、香水といった様々な製品に加工されて販売されているが、それに目を付けた悪質な業者などによってポケモン達が乱獲されたり、無闇に殺されるといったケースも後を絶たない。最悪の場合、強面の危険な人達にポケモンをさらわれたり、団体組織の手によって戦闘マシンにして技術的に洗脳されてしまうという悲しいことに巻き込まれたりも…。
宗教について
ポケモン世界においても宗教の概念は存在し、各地方に1つはポケモンタワーに代表される墓場系ダンジョンが存在していたり、ポケモンを神そのものとするシンオウ神話やアローラ神話、または神様の使いだとする図鑑説明などからそれが読み取れる。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』ではこの設定に則り、ディアルガを神として崇める集団とパルキアを神として崇める集団が登場し、互いに歩み寄りたいと思いつつも信仰の違いにより融和できないという宗教対立が(マイルドながらも)描かれた。
ただ、初期に多かった特定宗教要素を連想させる要素はリメイクを除き、登場することはなくなった。
これまでに登場した現存する宗教は『ポケットモンスター 赤・緑』の仏壇や『ポケットモンスター 金・銀』のぼうずに代表される「仏教」、きとうしやイタコに代表される民間信仰などアジア系の宗教のみで、ドラゴンクエストシリーズや女神転生シリーズなどで見られるキリスト教のような宗教は全く登場しなかった。
ヨスガシティには西洋教会や聖堂に似た様式の建造物があるが、作中ではそのような呼称は一切されず「異文化の建物」という名称となっている。作中での表現はあくまで異なる文化を持つ人々が行き交うことの象徴であるという点へ留められており、現実の特定宗教を連想するような描写はない(ただし、マスタータワー(モン・サン・ミシェル)などキリスト教の建造物が特定場所のモデルとなるという事例自体は存在する)。
ポケモン図鑑などに登場した現実の地名
ポケモン初期作品には設定がまだ現在程固まっていなかったこともあり、現実の地名が度々登場することがあった。現在は該当作品のリメイクがされると別の単語に差し替えられたり、ボカされたりする事が多い。
なお、ポケモンの世界観は西暦が採用されているらしく、『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』や『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』などで確認できる。
どうやら1969年7月20日に人類が月に降り立ち、カラーテレビが普及するきっかけとなったという出来事自体はポケモンの世界でも同様のようである。
地名 | 該当ポケモン/人物 | 備考 |
---|---|---|
アメリカ | マチス | 元米軍人。しかし、現在はアメリカの一地域をモデルにしたイッシュ地方が登場し、彼もそこの出身ということとなった。肩書も「イナズマアメリカン」から後に変更されている |
エベレスト | デリバード(『ルビー・サファイア』) | |
オリンピック | ニョロボン(『赤・緑』) | オリンピックの存在=当時は作中世界にギリシャが存在していたこととなる |
ギアナ高地 | (『赤・緑』) | 『ファイアレッド・リーフグリーン』時点でも現役の設定であった |
京都 | カツラ | だいもんじの解説をする際に言及。ポケモン世界でいうエンジュシティのことであろう。 |
コロンビア号 | ニビ科学博物館(『ファイアレッド・リーフグリーン』他) | 米国が有するスペースシャトル。2003年に空中分解事故を起こした |
太平洋 | ニョロボン(『ルビー・サファイア』) | |
中国 | ウインディ(『赤・緑』) | 現在は東洋に改められた |
東京タワー | ポニータ(『赤・緑』など) | 東京がモデルと思われるヤマブキシティにはタワー系の建造物が存在しない |
南アメリカ | ミュウ(『赤・緑』)、ネイティオ(『銀』) | 『ファイアレッド・リーフグリーン』時点でも現役設定であった |
ロシア | シルフカンパニー(『ファイアレッド・リーフグリーン』他) | ポナヤツングスカ(※2)というロシア奥地に支店があるらしい |
(※1)尤も、怪獣図鑑によくある怪獣のスペックを解説するために用いられる表現のオマージュとして東京タワーの名詞を登場させたという線も考えられる。
(※2)ツングースカという地名は存在し、ツングースカ大爆発が起こった場所として有名。
ゲーム中に登場した実在のゲーム機
作中にはいくつか実在するゲーム機が存在する。こうした一種のメタネタは『ロックマンエグゼ』など他社の作品にも見られるものであった。
ハード | 登場作品 | 備考 |
---|---|---|
ゲームキューブ | ルビー・サファイア | 自室のゲーム機 |
ファミリーコンピュータ | ファイアレッド・リーフグリーン | 自室のゲーム機 |
Wii | ダイヤモンド・パール他 | 自室のゲーム機、『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』ではNintendo Switchに差し替え |
Nintendo DS | 同上 | コトブキシティのNPCが通信交換を行っている |
WiiU | X・Y、サン・ムーン | 自室のゲーム機 |
Nintendo Switch | 備考参照 | 『Let'sGo!ピカチュウ・イーブイ』/『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』/『ソード・シールド』/『スカーレット・バイオレット』は自室に確認出来る他、「鎧の孤島」ではマスタードがスイッチをプレイする姿が見られる。 |
この他にもあれば追加御願いします
金銀ベータ版のタウンマップ
カントー地方よりもグレードがアップしており、ほぼ日本全国が舞台となっている。(九州と北海道は一部のみ)
日本地図に当てはめると街に該当する場所は以下の通り。
名称 | 位置 | 備考 |
---|---|---|
ノース | 北海道/函館市 | 本家でいうアルミア地方に相当 |
ブルーフォレスト | 青森県 | 本家でいうアルミア地方に相当 |
スタンド | 宮城県/仙台市 | |
カントー | 東京都 | カントー地方の事 |
サイレントヒル | 静岡県/浜松市 | 現在のワカバタウンに相当 |
オールド | 奈良県 | 位置的には岐阜県辺り。現在のキキョウシティに相当 |
ウエスト | 大阪府 | 現在のコガネシティに相当 |
ハイテク | 高知県 | 現在のジョウト地方南西部に相当するが、高知県は今でも地方化されていない |
サウス | 福岡県 | 現在のホウエン地方カナズミシティ辺りに相当 |
フォント | 山口県 | 現在の公式設定で山口県に当たる場所はなし |
バードン | 鳥取県 | 現在の公式設定で鳥取県に当たる場所はなし |
ニュータイプ | 新潟県 | 現在の公式設定で新潟県に当たる場所はなし |
シュガー | 佐渡島 | 現在の公式設定で佐渡島に当たる場所はなし |
ポケモンリーグ? | 富士山 | 今でいうシロガネ山辺り |
ダンジョンまたは施設 | 山形県/福島県/愛知県/愛媛県/富山県 | 愛知県は製品版でヨシノシティとして登場 |
当時のインタビューからカントー地方以上にスケールを大きくするつもりであったようで、スタッフもノリノリであったようであるが、開発期間が長くなってしまったことで舞台を関西(ジョウト)とカントー(関東)に絞ることとなったようだ。
国のほぼ全てを地方化するという試みは(アイルランド島を除いた場合)グレートブリテン島をモデルとしたガラル地方で実現する事になる。
世界観考察リンク
関連タグ
外部リンク
ゲーム内の詳しい地名のモデル一覧