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概要編集

世界一の標高(8848m)で有名な山。ネパール中華人民共和国(チベット自治区)の国境に位置し、ヒマラヤ山脈を構成する。


ちなみにエベレストという名前は英国の測量調査官の氏名から取られたもので、現在はチベット語名のチョモランマネパール語名のサガルマータサガルマタ)も国際的に使われるようになっている。

 

山頂部の斜面は南東稜、西稜、北東稜、南壁、北壁、東壁で構成されており、いくつかの氷河を有する。

また近隣の支峰と共に「クーンブヒマール(エベレスト山群)」を形成。


なお、ヒマラヤ山脈は数千万年前当時独立していたインド亜大陸とユーラシア大陸間にあった海底が大陸の移動・衝突で大きく隆起して形成されたため、現在でもアンモナイトなどの化石が発掘される(ただしヒマラヤ山脈ができたのは新生代になってから)。

長い年月の間に少しずつ押し上げられて標高が高くなっていったが、現在でもそれは続いていると考えられており、遠い将来には標高が現在よりも高くなる可能性もある。


初登頂から70年近くが経った現在では登山道も多少整備されてロープや梯子などが敷設されているが、超高山ゆえの酸素の薄さと低気圧、吹雪、極寒、隘路(あいろ。狭い道)など極めて過酷な環境で、遭難者も多い。

30年ほど前からは登山客により放置される資材・ゴミの増加や、山頂までの登頂待ちの行列などといったオーバーツーリズムも問題視されるようになっている。


デスゾーン編集

標高8,000mを越えた辺りからの呼び名。急病死のリスクが非常に高い事で知られており、それでこの名前がついた。

 

救助や運搬もままならないため、体調を崩してそのまま死亡する人も少なくなく、遺体は下界へ収容できずその場での簡単な土葬をされたり、運ばれてもベースキャンプ地で荼毘に付されたり、そもそもどうしようもないので放置せざるを得なくなっている事も多い(外部リンク)。そうした亡骸は100体近くもあるという。


主な登頂記録編集

1953年5月に英国隊のニュージーランドエドモンド・ヒラリーと現地人ガイドテンジン・ノルゲイが人類初登頂に成功。

日本人では1970年に日本山岳会隊の松浦輝夫植村直己が初登頂し,1975年には日本女子登山隊の田部井淳子が世界初の女性登頂者となった。

1980年にはイタリアラインホルト・メスナーが史上初の単独無酸素登頂を成功させる。


その後三浦雄一郎野口健などの著名な登山家だけでなく、2015年にはタレントなすびが4度目の挑戦で登頂に成功。

同じくタレントのイモトアヤコも2014年に挑戦したが、同時期に大規模な雪崩で大勢の現地のガイドが事故死した事を受けて途中で断念している。


関連項目編集

高山 雪山 登山

最高峰 ヒマラヤ山脈

栗城史多/栗城さんエベレスト

チベット ネパール

K2 - 世界2位の高峰で8611m。ヒマラヤ山脈ではなく、パキスタンとウイグル自治区にまたがるカラコルム山脈にある。

各地域の最高峰編集

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