概要
『ポケモンSM』の舞台となるアローラ地方の4つの島で守り神として崇められているポケモン達。
それぞれポリネシア神話で伝えられるハワイの四大神と、それらの神を表し象ったティキ像を元ネタにしている。「Kapu(カプ)」とはハワイ語で「禁忌」のこと。
4匹の英名では「カプ」にあたる部分は「Tapu」に置き換えられており、これもポリネシア語で「禁忌」の意。「Kapu」や「Taboo(タブー)」の語源である。
マリエ図書館にカプたちについて書かれた書物がある。
かつてアローラに降り立った伝説のポケモンと戦い引き分けた末、彼らから未知なる力を与えられ仕えるようになったという。
かつては島ごとの王たちの争いの旗頭にもなったが、Zパワーを使った戦いは島を荒らす結果になったため、人の争いに手を貸すことはなくなったという。 そのためか4匹とも人里から離れた遺跡を住処としている。
アローラの人々にとっては偉大な存在で、クチナシ曰く島の王は、彼らに素養を認められ初めて成れる様である。ただ彼らがどういった基準で選んでいるのかは一切明かされていない。
カプの怒りを買うと罰を受けることがあり、ウラウラ島のスーパー・メガやす跡地のように閉鎖された場所が存在する。
ただ、少なくともゲーム中においては「カプを恨んだり罰に怯えながら生活している」住民は確認できないので、あくまでも敬意と畏怖による信仰によって成り立っているようだ。
プルメリは「ポケモンあってこそのポケモントレーナーなのだからそれを忘れたらカプに罰せられるが、ポケモンに対する深い愛で困難を切り抜けてきた人物が罰せられる事はあり得ない」という内容のことを語っている。
この事から、カプに罰せられたトレーナーの大多数はどういう人間なのかがよくわかる。
ちなみにどういうわけか、ほとんどのポケモンがわざマシンで覚えられる「ねむる」を覚える事ができない。状態異常やリフレ等では普通に眠るため、土地神だからと島を眠らずに監視しているわけではないようだが……
ウルトラビーストがウルトラシリーズの怪獣や超獣へのオマージュであるとする意見がある一方、それに対するカプ神は普通のポケモン同様カプセル怪獣やウルトラマンへのオマージュが見られるという声もある。
- 全員が人型で、Z技では巨大化する
- Z技発動時など、殻を閉じるとカプセル見たいになる
- カプ・コケコのトサカや模様がウルトラマンやウルトラセブンのそれらに見える
対戦ではフィールド特性により、出ただけで眠り、状態異常、先制技等のメタを張れ、ステータスも高めなので早くも高い使用率を獲得した。
(なおカプ・レヒレのみはフィールドと自身の相性がさほどよくないため、当時からフィールドというよりはその耐久+みず・フェアリーという優れた複合タイプを理由に使われていた)
しかしその暴れすぎたツケが回ったのか、剣盾のDLCの冠の雪原で復帰した際にはフィールドと相性の良い有能な技を全く覚えられなかった上、フィールドの倍率が下がったため、そもそも補正がなく、レヒレ以外の3匹は弱体化した。
なおそのレヒレはと言うと、その持ち味を存分に活かし、早速シングル・ダブル双方の環境上位に躍り出ている。
ちなみに、初登場のSMやUSUMでは1匹ずつしか触れ合うことができなかったが、剣盾にはキャンプがあるため4匹同時に触れ合いの場に呼ぶことができる。
伝承上関わりのあるソルガレオやルナアーラを添えることも可能。
第9世代のSVでは、DLC第2弾「藍の円盤」が配信された後もリストラの状態が続いている。理由は不明だが、特性エレキメイカーを持つ強力なポケモンであるカプ・コケコが内定した場合、特性クォークチャージを持つ未来パラドックスが優遇されてしまい古代との間に格差が生まれるからでは?との説がある(現在SVに内定しているポケモンのうち、特性ひでりを持つのはコータスとキュウコン、エレキメイカーを持つのはバチンウニのみなので、現時点でも格差はあるのだが)。
ポケモンGOでは、本来の生息地であるアローラ諸島を離れ、何故か世界中に姿を現すようになったことをウィロー博士から疑問視される。そこはゲームの都合上仕方がないことなのだからツッコむべきじゃないだろう…と思いきや、調査が進むにつれ、どうやら彼らが世界中に姿を現すようになったのは何かのっぴきならぬ事情があってのことらしいことが明らかとなる。
果たして、カプ神が世界中に姿を現した本当の理由とは…。
共通点
- 分類は「とちがみポケモン」
- 名前は「カプ・」から始まる
- タイプは「○○・フェアリー」
- 身体と一体化した大きな殻を持つ、民族風の姿
- 二面性があり、必ずしも人間に友好的というわけではない
- 他の伝説ポケモンより外界との関わりが深く、現地の民は皆その実在を知っている
- 「○○メイカー」とつく、フィールド展開特性を持つ
- 専用技は「しぜんのいかり」
- 専用のZワザ「ガーディアン・デ・アローラ」を持つ
- 剣盾の「ポケモンキャンプ」で顔を近づけると目を細めて笑ったり、「ポケパルレ」ではハイタッチをする
- 色違いは全員黒っぽい体色になる
一覧
気まぐれで好奇心旺盛な「メレメレじま」の守護者。
モデルは敵を貪り食うかの様に口を大きく開けている戦いの神「クー」。
無邪気で残酷な「アーカラじま」の守護者。
モデルは世界の創造主であり生命の神である「カネ」。
ものぐさで凄まじい怪力を誇る「ウラウラじま」の守護者。
モデルは豊穣や雨、音楽や平和、農耕の神である「ロノ」。
アンニュイで人を寄せ付けない「ポニじま」の守護者。
モデルは海の神である「カナロア」。
アニポケ
テレビ本編では顔みせ程度の出番しかない伝説ポケモンが多いが、カプたちはアニメ「サン&ムーン」に於けるストーリーの根幹にも深く関わっている。
カプ・コケコは第1話から登場し、サトシと最も関わる機会が多く、カプ・テテフはサトシのイワンコがたそがれのすがたに進化するきっかけを作った。
51話では全員が集結。ほしぐもをソルガレオとルナアーラから託され、託す人間を話し合ってサトシに決めたという経緯を、4つのフィールドを混ぜ合わせて可視化させた。
その後それぞれのパワーや歌声によってソルガレオへの進化を促し、更にサトシのZリングを4柱の力でZパワーリングへとバージョンアップさせた。
余談
カプ神は第7世代の配布ポケモンにも選ばれており、インターネット大会の参加賞景品となったが、当時この配布のカプ神目当ての無気力試合が一定程度問題視されていた。
関連イラスト
関連タグ
三鳥 三犬 レジ系 UMAトリオ 聖剣士 コピペロス ウルトラビースト
???:多くの共通点を持つ準伝説ポケモン。ただし性質は正反対と言っていい。