基礎データ
図鑑番号 | 745 |
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分類 | オオカミポケモン |
タイプ | いわ |
高さ | 0.8m |
重さ | 25.0kg |
特性 | かたいツメ |
Zワザ | ラジアルエッジストーム |
他言語版の名称
英語 | Dusk Form |
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イタリア語 | Forma Crepuscolo |
スペイン語 | Forma Crepuscular |
フランス語 | Forme Crépusculaire |
ドイツ語 | Zwielichtform |
韓国語 | 황혼의 모습 |
中国語 | 黃昏的樣子 |
進化条件
イワンコ→ルガルガン(たそがれのすがた)
特性「マイペース」のイワンコをLV25以上までレベルアップさせた状態で、ゲーム内の夕方の時間帯に進化。
概要
2017年8月5日、ポケモン公式twitterアカウントから、翌日8月6日の放送のポケんち(ポケモンの家あつまる?)で重大発表がある事が告知された。
そして当日の放送でこの新たなルガルガンが公開され、更に進化の兆候があったサトシのイワンコがこの姿に進化する事が発表された。
容姿は「まひるのすがた」に酷似した四足歩行の凛々しい狼の姿で、一見単なる色違いにも見える。しかし頭部には「まよなかのすがた」の時にあった岩のタテガミが追加されており、首回りの体毛も増量された逆立つものとなっている。
ベージュまたは赤色だった体色も夕焼けや朝焼けを彷彿とさせる鮮やかなオレンジ色となり、目の色も下記の現象を彷彿とさせる緑色に、さらに興奮するとまよなかのすがた同様の赤に染まったものへ変化する。
普段は冷静で、ちょっとしたことでは動揺せず悠然と構えており、信頼するトレーナーに従順。しかしバトルが激しくなると極端な接近戦を仕掛けたり、カウンターを狙うほどの激しい闘志を秘めているという。
このように内面も両方の姿の要素を持ち合わせており、まひるのすがたの専用技「アクセルロック」と、まよなかのすがたの得意技「カウンター」の両方を習得する事が出来る。
一方こうした「冷静」かつ「獰猛」という二面性の激しい気質から、他二種のルガルガンより育てるのが大変な気難しいポケモンとも言われ、下記のアニメでも山あり谷ありな成長譚が存分に描かれている。
ゲームでの性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
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75 | 117 | 65 | 55 | 65 | 110 |
まひるのすがたの素早さを2減らして攻撃を2上げただけの種族値となっている。
種族値が近いことから役割が被ってしまいがち…と思われるが、勿論そんなことはない。
たそがれのすがたの最大の特徴は特性「かたいツメ」をもつ事である。
かたいツメによりアクセルロックやふいうちといった物理技を強化する事ができる。しかしながらストーンエッジ等の非接触技は強化されない点は少し残念。
カウンターや(遺伝必須だが)がむしゃらも覚えるのできあいのタスキで1発耐えて確実に1匹は倒すという戦法もアリ。
剣盾ではインファイト、じゃれつく、サイコファング、さらに上記にもある通りサルノリ系統からの遺伝技で「がむしゃら」を習得。
特にインファイト習得は耐久が元々無いに等しいルガルガンには嬉しいところ。使う度に耐久が下がる技の性質上、タスキカウンターとの相性も良い。
ただし、新要素のダイマックスは、ダイマックス技がすべて非接触技扱いとなるため特性の「かたいツメ」の恩恵を受けられないことから相性が致命的なまでに悪い。このため、バトルでは基本的にダイマックスさせず運用することが前提となる。
SVでは新たにくさわけ、じならし 、変化技ではあまえるとてだすけを習得。
更にテラスタルで弱点の多さを克服出来るようになった上、テラスタルで格闘タイプになる事で一致インファイトを撃てるようになったりと相性は抜群。
ただしテラバーストは非接触技な為、かたいツメの効果が乗らない事に注意。
進化の条件
たそがれのすがたを手に入れるための注意点として、通常のイワンコからはこの姿に進化しない。
ポケモンUSUMの早期購入特典で配信される、特性マイペースのイワンコがこの「たそがれのすがた」へ進化することができる。
というかこのイワンコは昼・夜への進化条件を満たしていてもそれぞれには進化できず、「たそがれのすがた」にしか進化しない。
それぞれが名前は同じで同種のポケモンとして扱われているものの、進化の系列で見ると一切繋がらない別系統のポケモンになっているという、極めてややこしい仕様になっているのである。
┌→ まひるのすがた
通常イワンコ ─→ まよなかのすがた
特別イワンコ ─→ たそがれのすがた
進化の系列で見るとこうなる。そのためイワンコは見た目は同じだが内部システム上は姿が違うポケモンとして扱われており、二種類存在しているという事になる。
このため、とくせいカプセルを使っても双方に変化することはない。タマゴから生まれるカラナクシが親となる♀のカラナクシ/トリトドンと同じ姿になるような理屈である。
ただし、サトシゲッコウガの「きずなへんげ」と違いタマゴを産ませることは可能であり、通常イワンコを同種として掛け合わせることができるため、ボール・個体値・性格・タマゴ技等を遺伝させることはできる。
更には色違いのタマゴを国際孵化等で産ませる事が可能である。
ただし、孵化厳選する上でも気を付けなければならないことがあり、上記のように全く同じ見た目でありながら内部システムでは別の姿のポケモンとして扱われていることから、マイペースのイワンコを♀親にしたタマゴからはマイペースのイワンコしか生まれない。
真昼・真夜中にしたいのであれば通常のイワンコorルガルガンを♀親にしないといけない。一方、ボールの遺伝に関しては同種とみなされる関係上、♂と♀のボールのどちらか片方がランダムで遺伝することになる。
非常にややこしい。
その代わり、特性が1つしか存在しないため、元手になる個体が1匹でも手に入れば「まひるのすがた」や「まよなかのすがた」と比べると比較的楽に孵化厳選ができるというのは利点と言える。
配信されたマイペースイワンコは、ウルトラサンでは「ほのおのキバ」、ウルトラムーンでは「かみなりのキバ」を覚えており、共通として賞金額を倍に増やせる「ハッピータイム」を備えている。
『剣盾』でも、同様にマイペースのイワンコから進化させることでしか入手ができない。
さらに厄介なことに、「たそがれのすがた」は野生では一切出現せず、ヨロイ島のあくの塔近辺の崖の巣穴でのマックスレイドバトルでしか入手ができない。
一方、マイペースイワンコ自体は通常特性に混じって野生でも一定確率で出現するのだが、とりあえず野生の個体を捕まえておけば手に入る「まひるのすがた」や「まよなかのすがた」と比べると遭遇機会が少ないことに変わりはない。
手っ取り早く欲しいのであれば、ねがいのかたまりを投げ込もう。
『SV』でも、同様にマイペースのイワンコから進化させることで入手できる。さらに、夕暮れ時という僅かな時間帯(リアルタイムではなく、ゲーム内の時間帯)で野生の個体も登場する。
今作では、マイペースのイワンコが野生のテラスタルポケモンとして固定出現する。場所はチャンプルタウンの南西、カラフシティに近い高台に出現する。
一日に一度だが、出現場所が固定され、必ず出現することから、これまでより入手しやすくなった。光っているので見つけやすく、野生のテラスタルポケモンはテラスタル解除のために必ず体力を少し残すことができるので、うっかり倒してしまう危険性が少ない。
ちなみにこのイワンコ、ボックスで確認すると図鑑No.が無い。しかし捕まえたときはしっかり図鑑にイワンコが登録される。
余談だが黄昏の姿のルガルガンの色違いの体色は真夜中の姿のルガルガンと同じ色であり、攻撃時の目の色は赤色である。
攻撃時以外の目の色は水色な為、一応真夜中の色違いと差別化されている。
使用トレーナー
アニメ版
アニメ版
サトシのルガルガン
サン&ムーン37話でサトシのイワンコがこの姿に進化を果たし、サトシのポケモンではこれがサン&ムーン初の進化となった。
CVはククイ博士役の中川慶一が兼任。
映像では太陽が完全に沈む直前、または昇った直後に緑色の光が一瞬輝く現象「グリーンフラッシュ」を目撃しているシーンがあり、この昼と夜が交わる瞬間といえる時に発生する極めて珍しい光が「たそがれのすがた」に大きく関わっていたと推察できる。
また、伝説のポケモンを通して「真昼のルガルガン」「真夜中のルガルガン」と「信頼するトレーナー」から抽出したエネルギーを浴びた直後であった事も関係していると思われる。
ロトム図鑑のデータにも無い新種の進化形態であり(ただしカプ・テテフはこの姿を知っていたようなそぶりを見せている)、ククイ博士により「たそがれのすがた」と命名された。
126話のナレーターの通訳によれば一人称は「オイラ」である。
38話の冒頭でロケット団に捕まったピカチュウを救う為にイワZワザ「ワールズエンドフォール」を繰り出すも、張り切り過ぎて不発に終わり、日中は一度も成功せずに終わるが、ククイ博士のアドバイスで基本の技を研き高める事で発動を成功させた。
ポケモンスクールへ赴く場合もあれば、イワンコ時と同じく研究所でニャビーと留守番をしている時もある。サトシが起床の時間が過ぎても起きない時は首の岩で擦る手段も辞さない。
とんでもない耐久力の持ち主で、クチナシの大試練はこれがなければ突破することは不可能だっただろう。イワンコのときと同様に人懐っこい性格で、いわタイプであるにもかかわらずシャンプーでのボディウォッシュは平気である。だが、毛並みを乱されると怒りで真夜中の瞳へと豹変し、進化直前のイワンコ同様の高ぶった闘争本能でサトシの言うことも素直に聞かなくなる。また、進化およびメガシンカして体格やパワーが変化し、そのパワーゆえに暴走してしまうと手が付けられなるが後に制御できるようになった点はコルニのルカリオに、制御できるようになっても目つきが狂暴になってしまうことがある点はサトシのゴウカザルにも似ている。
当初サトシはこの問題をあまり重く考えてはいなかったが、しまキング・クチナシとの模擬戦で全くルガルガンを制御できずに惨敗させてしまった事で、自らの至らなさを痛感し、改めて彼と向き合い課題を克服してゆく事を決めた。
後日特訓の為にカプ・ブルルが居る実りの遺跡へ赴き同様の状態に陥るが、イワンコ時代の出来事を思い出し克服、ブルルとのバトルでも本能を押さえ込み、新技「ストーンエッジ」を会得する。
クチナシとの大試練では、再びルガルガンを暴走させようとする嫌がらせ戦法に翻弄されるも、すでに感情をコントロールできるようになっており、ワルビアル、ヤミラミ、アローラペルシアンを3体抜きして見事リベンジを達成した。その後クチナシから「ルガルガンZ」をもらい、Zワザ「ラジアルエッジストーム」を使えるようになった。
アローラリーグ決勝においてはグラジオのルガルガンと決着をつける為に登場。相手に近づけば「カウンター」をぶつけられ、距離を取れば「げきりん」で飛ばされる等苦戦させられたが、最後は「カウンター」のぶつかり合いに打ち勝ち、サトシに優勝をもたらした。
ククイ博士とのエキシビションマッチでは2番手。
ガオガエンに、口に加えた「ストーンエッジ」の破片でダメージを与えて撤退に追い込むが、続くウォーグルには、「かみつく」で足にかみついたことを逆手に取られ、高度800メートルからの「フリーフォール」を食らってしまう。それでも耐え抜いたが、最終的に「ストーンエッジ」を「はがねのつばさ」で打ち破られ、そこからの「ばかぢから」でついにダウン。サトシ側初の黒星となると同時に、エキシビションマッチで唯一相手のポケモンを倒せない結果に終わってしまった。だが、「かみつく」のダメージにより、モクローの勝利に貢献している。
現時点ではSMにおけるエースポケモンという扱いだと思われる。そうなるとワルビアル以来の御三家以外のポケモンがエースになった例である。
現時点で使える技は「アクセルロック」「かみつく」「ストーンエッジ」「カウンター」。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
ルガルガン イワンコ ポケモンUSUM いわタイプ
狼 人狼 ケモノ まひるのすがた まよなかのすがた ネクロズマ
黄昏 夜明け 境界
744イワンコ→745ルガルガン:まひるのすがた/まよなかのすがた/たそがれのすがた→746ヨワシ
サトシゲッコウガ…同じくサトシと巡りあった個体のみが得る事となった、配布限定の進化形態。ゲームに先行しての登場という点も共通。
たそがれのたてがみ…同じく「黄昏」の名を冠するポケモンの姿違い。
ウルフリンク…任天堂におけるたそがれのオオカミつながり。ただし「たそがれのすがた」の英語名は「Twilight」ではなく「Dusk」である。意味はさほど変わらない。
メガルカリオ…どちらもイヌ科がモチーフであり、サトシの個体またはコルニの個体は進化またはメガシンカで格段にパワーが挙がった故バトル中に暴走したところが共通。そして、サトシのルガルガンおよびルカリオ(メガシンカ可)はともにエースとして活躍した。
ゴウカザル…サトシの個体とは暴走を制御できるようになっても目つきが狂暴になってしまうことがあるところが似ている。また、両者ともにエースを務めた。また進化前の声優が共に林原めぐみさん。
サトシ・歴代エースポケモン
シリーズ | エースポケモン |
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無印 | リザードン |
AG | ジュカイン |
DP | ゴウカザル |
BW | ワルビアル |
XY | ゲッコウガ(サトシゲッコウガ) |
SM | ルガルガン(たそがれのすがた) |
新無印 | ルカリオ(メガルカリオ) |