基礎データ
各言語版での名称
言語 | 名称 |
---|---|
日本語 | まよなかのすがた |
英語 | Midnight Form |
イタリア語 | Forma Notte |
スペイン語 | Forma Nocturna |
スペイン語(ラテンアメリカ) | Forma Medianoche |
フランス語 | Forme Nocturne |
ドイツ語 | Nachtform |
韓国語 | 한밤중의 모습 |
中国語(簡体字) | 黑夜的样子 |
中国語(繁体字) | 黑夜的樣子 |
デンマーク語 | Midnatsform |
フィンランド語 | Keskiyömuoto |
ハンガリー語 | Éjféli Forma |
インドネシア語 | Wujud Tengah Malam |
オランダ語 | Nachtvorm |
ノルウェー語 | Nattform |
ポーランド語 | Forma Nocy |
ポルトガル語 | Forma Noturna |
ロシア語 | Форма «Полночь» |
スウェーデン語 | Midnattsform |
タイ語 | ร่างเที่ยงคืน |
トルコ語 | Geceyarısı Formu |
ベトナム語 | Hình thái giữa đêm |
進化条件
概要
ポケットモンスター『ムーン』『ウルトラムーン』バージョンの方で進化させられる、幻想的な月のエネルギーを受けたルガルガンの姿。
こちらは赤と白の入り混じる大きく逆立った体毛で覆われた、二足で直立する人狼の如き形態となる。
顔付きも「まひるのすがた」に比べて凶悪になり、両眼が赤く不気味に光り、牙を剥きだした笑みを口元に浮かべたその雰囲気はあくタイプにしか見えない(実際はいわ単体)。
見た目どおり好戦的な性格で、相手が自分より強ければ強いほどやる気がみなぎり、傷つくのも御構い無しに戦う。相手を挑発しながら間合いを詰め、相手が攻撃した途端に「カウンター」で仕留める戦法を好む。
自分の力を引き出してくれるトレーナーには信頼を寄せ、逆に自分の納得のいかない指示を出したり、扱いきれていないトレーナーは、言うことを聞かないどころか軽蔑し見下すという。
『サン』『ウルトラサン』では進化は出来ないものの、夜のみ野生で出現する。
『ポケモンSV』でも夜に野生の個体が出現するが、前述の見た目や性格に反して、近くを通っても襲いかからず、頭に「?」を出してこちらを凝視する意外にも可愛らしい(?)反応を見せる。
色違い
色違いは体毛の赤い部分が濃いめの青に変わるが、目は赤いままである。
ゲームでの性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
85 | 115 | 75 | 55 | 75 | 82 |
攻撃の高さはまひるのすがたと同じ。
まひるのすがたと比べると素早さでは大幅に負けるものの、そこそこの耐久値を持っているため、まひる(たそがれ)のすがただと瀕死になるような攻撃も耐えて積み技や変化技等もある程度安心して使えるようにはなった。
また素早さが落ちるとは言っても、いわタイプとしては十分素早い部類。準速こだわりスカーフで僅差で130族を抜かせるというかなり絶妙な数値なため意外とバカにならない。
そこそこの素早さと耐久があるのでまひるのすがたよりは旅パに向いている。
真夜中の姿の特性は命中率を下げられなくなる真昼の姿と共通の「するどいめ」、眠り状態にならなくなる「やるき」、隠れ特性の「ノーガード」と、真っ向から殴り合う特性が揃う。
そして、このポケモンの最大の特徴が隠れ特性の「ノーガード」。
いわタイプの主力技といえばどれもこれも命中率が不安定なものが多く、特に「ストーンエッジ」は『クソ外し』や『ワロストーンエッジ』という記事すらあるほど命中率に難がある(命中80)事で有名。
そんな技が必中かつタイプ一致で撃てるというのは非常に大きく、元々の攻撃の高さもあって、いわ弱点のポケモンには安心して繰り出せる(そのため、ほぼ「ノーガード」の下位互換である「するどいめ」の採用価値が皆無に等しい)。
また、タマゴ技で覚える「ほのおのキバ」や「かみなりのキバ」も命中95と肝心なところで外す事が珍しくないので、これらの技が必中になるのも地味に強化点。ついでに「ふいうち」も遺伝させておけば先制技までこなせてしまう。
またスカーフは持てなくなるが、「いばる」も必中。
『USUM』では「アイアンテール」を覚えられ、必中技の恩恵が更に受けられるようになった……のだが、同時に「ストーンエッジ」が専用Zワザになり、こちらの方がフィールドを打ち消せるとあって汎用性も高く、利点がやや薄れてしまった。
ただし、Zワザは1回きりなので、こちらは連発できるという違いはある。また、他のフォルムで専用Zを使おうとすると、いわ技を命中不安なエッジ1つに絞るか、利便性の高いアクセルロック等を同時搭載して技スペを圧迫するかの2択になるため、一致技を躊躇なくこれ一つに絞れるのは美味しい。
大きなポイントはパンチ技を3フォルム中唯一覚えられるようになったことであり、他の特性でも採用の余地ができるようになった。
第8世代では先制技の「ふいうち」と「ロックカット」等の素早さを補強する補助技没収の憂き目に合ったが、ダイマックスとの相性はそれなりに良く、特性がノーガードならそらをとぶやあなをほるで姿を消して時間稼ぎを図る相手にも手痛い一撃をお見舞いすることができ、やるきの場合はあくびなどでダイマックスのターンが潰されることがなくなる利点がある。
また、新たにタマゴ技として「がむしゃら」を習得可能に。既存のカウンター、きしかいせいと併せ、設定通り相手の攻撃を受けて反撃していく戦法が取りやすくなった。
先制技が使えなくなったことでこれまでとはやや使い勝手が変わったものの、うまく使いこなせれば依然として環境にもある程度は食い込めるだけのポテンシャルを秘めているのは流石と言ったところ。
第9世代のSVでは草タイプ版のニトロチャージのくさわけを習得したので(一応の)草打点とスカーフ以外にも素早さの補強が出来るようになった。それに、前作で没収されたふいうちが帰ってきており、タスキなどで一発耐えてからがむしゃらからのふいうちなどでタイマンだとなかなか侮れなくなった。
さらに、DLC第二弾で追加された新わざの「はやてがえし」を習得したためHP1で耐えたはいいものの先制技であえなくダウン………というのを防げるようになった。(特に第九世代は強力な先制技使いが多いのも相まって不意打ちのはやてがえしはかなり刺さりやすい。
このような性能から図鑑説明に書いてあるような相手の攻撃を受け切って反撃するスタイルももちろんこなせるが、むしろスカーフを持たせて相手を上から殴るスタイルの方が向いているポケモンだったりする。
ただし、他の「ノーガード」弱点のポケモン同様、あちらの低命中技も必中になる事には注意。
そこそこの耐久とはいえ、命中率の低い技は威力が高い傾向があるため一撃で倒されかねない(特に相手が一撃必殺技なんて持っていた場合は目も当てられなくなる)。でんじはやおにびといった状態異常技にも注意が必要。
もっとも、場合によってはこのデメリットが寧ろ活かされることもあり、「きあいのタスキ」で相手の攻撃を耐えた上で「カウンター」「がむしゃら」「きしかいせい」で痛烈な一撃をお見舞いするという戦法も一応存在する。わざと状態異常になることで「からげんき」の威力を底上げして抵抗するという手もある。
しかし、それでも相手の命中不安の攻撃や状態異常技が必中となるデメリットは大きいので「ノーガード」のデメリットを嫌う場合は催眠耐性を得て命中不安の技をかわせる可能性がある「やるき」が良いだろう。
恩恵が少なそうな「するどいめ」も元から命中不安があるメインのいわ技の命中率を下げられたらたまらないので意外と噛み合ってはいる(ただ必中化のノーガードと厄介な催眠技を無効に出来るやるきと比べて汎用性は落ちる)。
使用トレーナー
凶悪そうな外見や戦闘狂な性格に似合わず悪役という印象は薄く、悪の組織の一員やポケモンハンターなどの自業自得の結末を辿った悪人の手持ちになったことは一度もない(ヒトカゲを捨てたクロスは最終的に改心している)。
グラジオの個体は面倒見がよい点など優しい性格となっている。
ゲーム版
アニメ版
漫画版
- ライチ(ポケスペ)
- アキラ(ポケットモンスター ホライズン)※1
※1一時的にのみ
番外作品
ポケモンGO
2022年3月「アローラシーズン」で初登場。進化前のイワンコはコリンクやギアル同様レイドか10kmタマゴでしか手に入れられないため、ハイパーリーグ用に厳選するなら交換が(必須)条件となりやや難しい。ただ、活躍できる個体が手に入りさえすればトレーナーバトルやGOロケット団戦でかなりの大暴れが期待できる。
こいつの象徴である「カウンター」はしっかり覚えてくれる上、ゲージ技に必ず防御を下げる「サイコファング」が入っている。早い話が疑似ニドクインである。
ちなみに、これ以外の習得技は通常技が「いわおとし」、ゲージ技が「ストーンエッジ」、「かみくだく」となっている。一致技がフルゲージ技しかなく、こいつ自身の耐久が低いことも考えると、レイドバトルやジム戦での活躍はやや難しいか。
欠点はいわ単体であることと上記の通り耐久が低いこと。常にダメージが与えられる仕様の中、自身もカウンターに弱く、クレセリアのくさむすびでさえ確2を取られる。更に環境にはラグラージを始めとする苦手な相手が多く顕在しトップメタには中々なりにくい現実がある。とはいえ、今後のリミックス(使用率が高いポケモンの出場禁止)等では大化けするかもしれないが…。対策として裏に耐久型のポケモンを入れるなど、プレイヤーの腕が試される。
ポケモンマスターズ
ライチ&ルガルガン
サービス開始時から実装されている☆5の岩アタッカー。プラスパワーで攻撃、トレーナー技で特防ダウンと引き換えに命中・急所率を2段階上昇させられる自己完結型。パッシブスキルによって急所攻撃をするたびに素早さも上げられる。バディストーンボードで砂嵐時に火力上昇等の強化も可能。
その性能の高さから、サービス開始からしばらくの間は最強アタッカーの座に君臨していた。その後のインフレで最強とまでは言えなくなったが、それでも岩アタッカーとしては依然現役。フェス限定でクダリ&アーケオスという役割が被るライバルも登場し、総合力ではやはりフェス限と恒常の差が出ているが、それでも細かい点では勝る部分もあり、差別化はできている。
技
いわおとし | 追加効果なし |
---|---|
プラスパワー | 自分の攻撃を2段階あげる |
ストーンエッジ | 急所に当たりやすい |
ハードにいくよ! | 自分の命中率と急所率を2段階あげる。自分の特防を2段階さげる |
バディーズ技
さらなる輝きを得るワールズエンドフォール |
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追加効果なし |
パッシブスキル
急所時素早さアップ1 | 相手の急所に当たったときに自分の素早さを1段階あげる |
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アニメ版
アニポケ・第1~第7シリーズ
- SM15話
- 野生ポケモン達が鍛える場である「爪あとの丘」に、野生としてまひるのすがたと共に登場。
- グラジオのルガルガン
- CV:三木眞一郎
- 「出でよ、紅き眼差しルガルガン!」
- アニメでは珍しくハイパーボールに入れている。バトル時はロケット団のニャースが震え上がるほどの殺気をまとわせるが、自らに憧れるサトシのイワンコの頭を撫でてやるなど気の良い性格。
- その為に進化の兆しが近い彼を察知し、その命を救うためにライチのルガルガンと行動。たそがれのすがたの進化に立ち会った。
- グラジオの持つイワZでZワザ「ワールズエンドフォール」を発動できる。105話では新たに「げきりん」を覚えた事でドラゴンタイプの技を覚えたことにより、「アルティメットドラゴンバーン」が打てるようになっている。
- クロスのルガルガン
アニポケ・第8シリーズ
- ブランカのルガルガン
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
14章ではライチのポケモンで登場。
ちなみにこちらでもグラジオの手持ちにルガルガンがいるが、アニメ版とは異なりまひるのすがたである。
ポケットモンスター ホライズン
主人公・アキラのイワンコは首に赤い石を提げており、この石が光った時に一時的にルガルガンになる事ができる。
余談
やけに前方へ出っ張った髪型、両手をぶら下げた前のめりなポーズ、ノーガードで挑発してカウンターで仕留めていく戦法、自分が傷つくことを気にしない戦闘狂な性格など、とあるボクサーとかなり一致しているため、彼がコイツのモチーフになっている可能性がある。
だがほのおタイプではないので「もえつきる」は覚えず、なまじいわタイプなためにかくとうタイプにはカチ割られる側。嗚呼……
「月のエネルギーを受けた」という設定から、ムーンボールとの相性が良い。
第8世代では、自力で出したマックスレイドバトルであれば確定捕獲となるため、ムーンボール入りのまよなかルガルガンが比較的お手軽に入手できるようになっている。余裕があれば試してみるのも一興。
星座をモチーフにしたグッズシリーズ『Look Upon the Stars』ではなぜかうしかい座を担当。
隣にあるりょうけん座でないのは大きさの問題からだろうか…?ちなみに、ケンタロスがケンタウルス座を担当しているが、残念なことにネタ被りを起こす為かおおかみ座は全く描かれていない。
関連イラスト
※獣人のようなフォルム故か、ルガルガンのフォルムの中では人気が高く、pixivにおいても3フォルムの中で最もイラスト投稿数が多い。
関連タグ
0744.イワンコ→0745.ルガルガン(まひるのすがた/まよなかのすがた/たそがれのすがた)→0746.ヨワシ(たんどくのすがた/むれたすがた)
関連ポケモン等