基礎データ
全国図鑑 | No.0403 |
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シンオウ図鑑 | No.017 |
ヨロイ島図鑑 | No.025 |
ヒスイ図鑑 | No.015 |
パルデア図鑑 | No.094 |
ローマ字表記 | Kolink |
ぶんるい | せんこうポケモン |
タイプ | でんき |
たかさ | 0.5m |
おもさ | 9.5kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | とうそうしん/いかく/こんじょう(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | コリンク | 小+lynx(英語:オオヤマネコ) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Shinx | shine(輝く)+lynx |
ドイツ語 | Sheinux | schein(光)+lux(単位「ルクス」)※1 |
フランス語 | lixy | lynxの転訛 |
韓国語 | 꼬링크 | 꼬마(子供)※2+lynx・blinkの音写 |
中国語(簡体字) | 小猫怪 | 小+猫+怪獣 |
中国語(繁体字) | 小貓怪 | 小+貓(猫)+怪獸(怪獣) |
- ※1:元はラテン語で「光」を意味する言葉。lynxとは同語源とされる。
- ※2:「ちびっ子」程度の意味になる俗語。
進化
コリンク → ルクシオ(Lv.15) → レントラー(Lv.30)
概要
ネコ科の幼獣のような姿をしたポケモン。初登場は『ポケモンDPt』(第4世代)。
上半身が青、下半身が黒というツートンカラーで、あちこちに黄色い模様が入っている。耳と尾先では十字になっており、特に尾の方は進化後も引き継がれる一族全体の特徴となっている。
雄雌の違いとして、♂は頭のアホ毛状の部分が長く、♀は後足の先が上半身と同色になっている。
色違いは青色部分が黄色くなり、元から黄色だった部分はオレンジ色に近くなる。
前足に筋肉の伸縮活動で電気を作る仕組みを持っている。そのため体を動かすたびに電気が発生し、武者震いしている時はより激しく発電する。
現実の生物も身震いが「今すぐ飛びかかるぞ」という威嚇や攻撃の予兆という危険信号であることを考えると、身を震わせるのがいかに危ない状態か分かるだろうか。
また「せんこう=閃光」の分類名通り、電気によって全身の体毛を眩しく光らせる能力も持つ。
ピンチの時にはそれで相手の眼を眩ませて逃走を図る他、明るく光らせた尾先を振って仲間にサインを送っているようだ。
ちなみにアニポケで「はっこうポケモン」呼ばわりされた事があるが、誤りである(ツボツボやネマシュの分類名として実在はする)。
ゲーム上の特徴
シンオウ地方では序盤からよく出現するため、手持ちとして連れ歩いたプレイヤーも多い事だろう。特にとくせいの「いかく」が物理技が多い序盤には重宝する。
ちなみにこれを反映してか、後述する派生作品でも主役級の手持ちに入っている事が多い。
ステータス的には「こうげき」がやや高いが、第1形態という事もあり全体的に能力は低め。
また、低レベルではタイプ一致技が特殊の「でんきショック」しか無く、「スパーク」を覚えるまでは火力も言うほど出せない。
早めの進化が推奨されるが、「スパーク」の習得より進化が可能になる方が若干早く、それに従って最速で進化させてしまうと「スパーク」の習得が更に後ろ倒しされてしまうという変なジレンマを抱えてもいる。
加えて言うと、第4世代当時は「ほのおのキバ」「こおりのキバ」といった有用な技がタマゴわざ扱い(=0から育て直す必要性)で、「旅パはチュートリアル」を地で行く存在でもあった。
進化形がそれなりに登場しているので見落とされがちだが、何気にシンオウ以外の地方では野生出現がほとんど無い種族でもあり、長らく『HGSS』で「シンオウサウンド」をかけた時と『ホワイト』のホワイトフォレストのみであった。
『剣盾』(第8世代)のDLC第一弾「鎧の孤島」で久々に野生の個体が登場し、ヨロイ島の草むらの中を元気に走り回る愛らしい姿が確認できる。
自分から襲ってはこないが、好奇心が強く見つけると必ず寄ってくる(戦闘にはならず近くでアピールするだけ)のと、草むらの中では背が低く目視が難しいため不意にぶつかって望まない戦闘になってしまう事も多い。
ちなみに進化形のルクシオは、トレーナーを見つけると臨戦態勢に入り意図的にぶつかってくる。
続くパルデア地方でも、南3・5番エリアに出現がある。特に南5番エリアには確定でこおりタイプにテラスタルする個体がいる。
LEGENDSアルセウスでは
本作では性質が従来の作品から大きく変わっており、プレイヤーに衝撃を与えた。
黒曜の原野の「大志坂」「園生の開墾地」「黒鉄トンネル」、天冠の山麓の「巡礼者の道」に出現。
人とポケモンがまだまだ相容れない時代であるため、肉食獣特有の縄張り意識と攻撃性の高さを持ち、プレイヤーを見かけると執拗に攻撃を仕掛けてくる。
まだ操作に不慣れで逃げるのに必死になっているプレイヤーを複数であっという間に包囲し、ボタン操作に混乱している間に電撃と突進で仕留めにくるという序盤の恐怖として鮮明に印象付いた人は多い。
もちろん、序盤ポケモンだからと油断していると、終盤のプレイヤーでも包囲されればひとたまりもない。そもそも物語と共に強くなるのは手持ちのポケモンの方、自身は某狩猟アクションのように鎧を着ている訳でもない。主人公はどんな状況でもあくまでただの人間であることを忘れてはいけない。
見つかったら落ち着いて手持ちのポケモンを繰り出すか、縄張りの外まで早急に走り去ろう。
また、見つけると執拗に攻撃してくる点から他のポケモンのタスク埋めの邪魔にもなっている。
特に「ピチューのタスク埋めが苦行となっている理由は襲ってくるコリンク」と言い切れる程である。
このようにフィールドで敵として出てこられると厄介ではあるが、相変わらず「旅パ」のオトモとしては優秀で、序盤で捕まえられることもあり、ムックル系統共々お世話になった人もやはり多かったことだろう。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- アオイ(DP)
- ビリー(新無印98話)
漫画版
- カツヤ(トライアドベンチャー)
番外作品
ポケモン不思議のダンジョン
『空の探検隊』にて、なんと主人公候補の1匹に選ばれている。ピカチュウ以外で初のでんきタイプ主人公格なのだが、本作ではピカチュウよりも扱いづらく、上級者向けになっている。
主な難点を挙げるならば以下の通り。
- とくせい「とうそうしん」のせいで階層ごとに火力が上下する(1Fごとに「♂→♀→♂→♀……」と切り替わるため)
- 絶対的メイン技「ほうでん」を覚えるのがピカチュウより遅い
- 「ひらいしん」相手はピカチュウ以上に不利(「くさむすび」を覚えないため弱点を突けない)
ただ、「いかく」があるため対物理は比較的しぶとく、火力と対特殊両方を引き上げる「じゅうでん」はでんき技と連結させることで非常に効率よく立ち回れ、何かと便利。また「とうそうしん」は特殊技の影響を受けないため、特殊技中心に覚えさせるのも手。
ちなみに『時・闇の探検隊』では「エレキへいげん」のボスがレントラー・ルクシオだったのだが、『空』ではコリンクが主人公になったからなのかライボルト・ラクライに変更されている。
『ポケモン+ノブナガの野望』
「とうそうしん」と「こんじょう」に替えて、「ちょくれつ」と「しゃかりき」というオリジナルとくせいを持って登場している。
「ちょくれつ」は名前通り「でんきタイプが直線状に並ぶと火力上昇」という効果で、本編の「プラス・マイナス」に近いピンポイントとくせい。「しゃかりき」は「敵を倒すと再行動できる」という比較的汎用性のある効果であるが、ルクシオに進化すると別のものに変わってしまう。
「いかく」については本編を踏襲している。似たような存在となったメリープに比べると「いかく」の安定度が高いと言える。
ユニークブショーでは、ギンチヨが初期パートナーとして連れている。進化後のルクシオがベストパートナーなので、そのままセットで育てるだけでよくなっている。
『ポケモンGO』
2018年10月17日、第4世代第1弾として実装された……はいいのだがこのポケモン、非常に癖のある実装のされ方をしている。
- 野生での出現報告なし(出現しないものとみられる)
- レイドバトル★1に登場、かつ色違いも同時実装(つまり野生個体は事実上レイドバトル限定)
- タマゴから手に入れることもできるが10kmタマゴから生まれる(最もレア)
- 最終進化までに125個のアメが必要(2進化のため)
というメリープ級の待遇を受けている(そもそもメリープの待遇がおかしいのだが)。
レイドバトルが行われていれば入手の可能性が高まるのでメリープよりマシと考えられるが、レイドバトルをやり慣れていない人や近くにジムがない人にとっては地獄の所業と言える。ナイアンティックはでんきタイプに恨みでもあるのか……
ただ、メリープ同様に各種の緩和措置が取られるようになってきており、現在ではコリンク系統の入手・育成ができなくて困っているという人は以前と比べると少なくなっていると思われる。
コミュニティ・デイ
2021年11月21日開催のコミュニティ・デイの対象に選ばれた。なお、レイド限定でしか出現しないポケモンが対象となるのはこのコリンクが初である。
イベント開催期間中にレントラーへと進化させると限定技「サイコファング」を習得できる。
開催期間中は野生で大量のコリンクが出現したので、これまで育成ができなかったという人にとってもありがたいイベントになったと言えるだろう。また、当然色違いの出現率も上がっていたため、時間内にできるだけ多くの色違い個体を捕まえようと頑張った人も多かったであろう。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- DP10話
- ポケッチの製造会社の社長の息子であるテルヒコの友達ポケモンで登場。サトシ達が持っていたロケット団の偽ポケッチを嗅ぎ付けて吠えてきた。偽ポケッチから流れたコダックの歌う「さいみんじゅつ」にかかってロケット団に捕まってしまうが、ヒカリのミミロルの活躍で他のポケモンと一緒に助け出され、その際に地面に墜落してダメージを負ったピカチュウに「スパーク」を使って回復させた。
- DP88話~
- アオイの手持ちで登場。
- BW111話
- ヒオウギジムの生徒用に育てているポケモンハウスのポケモンで新入りの個体。他のポケモン達と同様に逃げたした後、教室で生徒2人と対峙。襲いかかるもチェレンに宥められて落ち着きを取り戻す。
- 新無印98話
- ビリーのポケモンで登場し、エレキテル・エレキッドと共にでんきのパフォーマンスを見せる。
その他
DP | 66話・77話・88話・100話(回想)・135話・「ヒカリ・新たなる旅立ち!」 |
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BW | 54話(写真)・118話・134話 |
XY | 9話(イメージ) |
新無印 | 74話・89話・90話(イメージ) |
劇場版 | ディアルガVSパルキアVSダークライ・氷空の花束 |
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- 49話・55話:モブで登場
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- 7章にて、203番道路でプラチナ達の前に群れで登場。しかし、実際は爪が欠けていた事で気持ちを伝える事ができないルクシオの事をのけものにしていた(実際、そのうち一匹はイジワルそうな顔をしている)。しかし、図鑑を見て気づいたパールによってルクシオを仲間外れにするのを止め、後にこのルクシオをリーダーに認める様になる。
トライアドベンチャー
- 主人公の一人・カツヤの手持ちであるリンが登場。作中の彼の回想で幼い頃から共にいる事がわかる。
余談
名前の由来が同一と思われる上に色合いも能力も似通っているが、手塚治虫作『青いブリンク』とは一切関わり合いは無く、カケル君に勇気を与えたりもしない。
容姿がライオンみたいと言われる事もあるが、『ジャングル大帝』に関しても同様である。
かの有名なイリオモテヤマネコは現地では「メーピスカリャー(目が光る者)」や「ヤマピカリャー(山で光る者)」と呼ばれており、このあたりが発想の源と思われる。コリンクの生息地と全く合わないが、ポケモンにはよくあることである。
ただし、イリオモテヤマネコはオオヤマネコ属ではない。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンDPt ポケモンBDSP
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