苦行
何らかの目的のために、身体や精神を自ら苦しめることである。またその行為を指す。
本来は宗教的なものであり、自らを高めることで真理に達したり、己の信仰心を強くしたりすることを目的としている。
一応、西洋にも似たようなものがあるが、こちらはどちらかと言うと罪滅ぼしを目的としたものである事が多い。
内容によっては「荒行」とも呼ばれる。
インドの修行者が苦行の世界では有名であり、仏教の開祖ゴータマ・シッダールタも修業時代に常軌を逸した苦行を自らに課している。もっとも、釈迦本人は苦行からは開眼を得られず途中で卒業している。
慣用的には、面白味も無いようなことや先の見えないような事に膨大な労力を費やすことを指して用いられる。この場合、どちらかと言えば徒労・もしくは自己満足といったニュアンスで使われている。