全国図鑑	No.0179
ジョウト図鑑	No.053
イッシュ図鑑	No.025
コーストカロス図鑑	No.127
アローラ図鑑	No.162
パルデア図鑑	No.101
ローマ字表記	Merriep
ぶんるい	わたげポケモン
タイプ	でんき
たかさ	0.6m
おもさ	7.8kg
せいべつ	50%♂・50%♀
とくせい	せいでんき / プラス（隠れ特性）
タマゴグループ	かいじゅう / りくじょう

各言語版での名称と由来

言語	名称	由来
日本語	メリープ	メー(ヒツジの鳴き声)+メリーさんのひつじ+sheep(英語でヒツジ)+ampere(英語でアンペア)のアナグラム
英語・スペイン語・イタリア語	Mareep	日本語に同じ
ドイツ語	Voltilamm	Volt(ボルト)+Lamm(子羊)
フランス語	Wattouat	watt(ワット)+ouate(原綿)
韓国語	메리프	日本語に同じ
中国語	咩利羊	メリープ+咩(めえめえ、ヒツジの鳴き声)+羊+瑪莉(メリー)
ヒンズー語	मारीप	英語名の音写
ロシア語	Марип	英語名の音写
タイ語	เมรีป	日本語名の音写

進化

メリープ → モココ（レベル15） → デンリュウ（レベル30） → メガデンリュウ（メガシンカ、デンリュウナイト）

概要

『ポケットモンスター金銀』（第2世代）で登場したでんきタイプの羊型ポケモンで、ある生物の遺伝子も併せ持っているという。

羊らしく青い体を黄色がかったもこもこの体毛で覆っている。どんどん伸びるこの体毛は空気をたくさん含んでいるため、夏は涼しく冬は温かく過ごせるという、現実の羊毛と同じ特徴を持っている。

一方で、でんきタイプらしく非常に帯電しやすい性質も有しており、体毛同士がこすれる事で発生した静電気を溜め込む事で、最大2倍の大きさにまで膨張するようだ。

そのためもふもふしたいと、考えなしに素手で触ったり抱きつこうものなら、バチバチ痺れて痛い思いをする事になる。

特性「せいでんき」の存在も考えると、メリープ達はこの性質を自衛に役立てているのだろう。実際ポケパルレでは毛の部分を触ろうとすると感電してしまい、まともに触れられるのは毛に覆われていない頭部のみであった。

これを踏まえてかどうかはわからないが、角と尾は警戒色として有名な黄色と黒のストライプになっている。

そんな尾の先には球体が付いており、体毛に溜まった電気を送る事で電球のように光らせる事ができる。乾燥した冬場は特に静電気が溜まりやすいため、すぐほんのりと光り始める模様。

体毛は夏になると全て抜け落ちてしまうらしいが、公式にその姿が描かれた事は無く、詳細は不明。一週間も経てば、全て綺麗に生え変わり元通りとなるようだ。

抜け落ちた毛は衣服等に利用できるが、上記の静電気問題から特殊な加工が必要だという。アニポケでのコジロウの台詞から、同じ羊型のポケモンであるウールーよりも高級品なのかもしれない。

色違いは体毛がピンクがかったものに変わる（角と尾の黄色は不変）。当初はピンク色のポケモンとしてデザインされていた事が明らかとなっており、メタ的にはそれがスライドして残ったものと考えられる。

電気の羊なのは、SF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』に由来するものと思われ、名前は童謡『メリーさんのひつじ』から取られたものだろう。

なお、英名は電流の量を表す単位「アンペア（ampere）」のアナグラムとなっている。

ゲーム上の特徴

『金・銀』およびリメイクの『HGSS』（第4世代）では、ストーリーのかなり序盤から遭遇できるため、多くのトレーナーにとって初めてのでんきタイプになった事だろう。

最初のジムがひこうタイプを専門としているので、その対策として配置された・・・と思いきや、『金・銀』ではメリープが出現する場所に入れるのはジム戦後のみ、『クリスタル』に至っては出現しなくなっていると、中々に謎なデビューを飾っている。

まあ、この世代にはよくあることなのだが。ジム側もジム側で、新ポケモンを差し置いてポッポ系統を重用してる有様だし。

シンオウ地方では、ポケトレを使った時のみ谷間の発電所に、『BDSP』では地下大洞窟にも出現する。

『BW』（第5世代）では、PDW経由でハイリンクにのみ登場した。技としては、それまでの「リフレクター」と引き換えに、イメージにぴったりな「コットンガード」を覚えるようになるという変化があった。

『BW2』では、追加マップにメリープがたくさんいる「サンギ牧場」という施設が作られている。

カロス地方では、12ばんどうろに群れで出現する。ここにも牧場はあるが、施設名は「メェークル牧場」なので関係があるかどうかは不明。

続くアローラ地方でも、『USUM』版の「オハナ牧場」にのみ出現がある（「オハナ牧場」自体は『SM』からの施設）。

パルデア地方では、南2番エリアにまとまった数が生息している。付近に牧場らしきものは無く、オリーブの栽培が盛んな地域である。

使用トレーナー

ゲーム版

テッセン：ジムリーダー(ホウエン)
ハンベエ：ブショー
スパーク：チームインスティンクトリーダー

アニメ版

カレン(無印139話)
エレン(無印139話)
アンナ(無印165話)
ゴン爺(無印180話)
サキエ(AG148話)
ショウ(DP74話)

番外作品

『ポケモン+ノブナガの野望』

（正直用途が限定的すぎて持て余し気味の）「プラス」に替えて、「ジャミング」と「さいみんオーラ」というオリジナル特性を引っ提げて登場している。

順に「接近したポケモンの命中率を下げる」「接近したポケモンを一定確率でねむり状態にする」という強力な効果で、一部で本編への逆輸入を望む声も挙がったほどだったが、ぶっちゃけソロプレイだから許されるクソゲー製造機のようなものなので、今後も叶う事は無いと思われる（同時期の「ひかりのこな+すながくれ」などがどれだけ嫌われていたかと言うと・・・）。

「せいでんき」については本編を踏襲している。これも運ゲーと言えば運ゲーだが。

ユニークブショーでは、ハンベエが初期パートナーとして連れている。ただし、このゲームの常としてベストパートナーは別にいる。

逆にメリープ側のベストパートナーは、いわゆる「モブショー」のみである。

『ポケモンGO』

本作ではヨーギラスに並ぶ激レアポケモンの一種に数えられている。1日探しても出てこないほど出現率が低い。

しかも、デンリュウまで進化させるためには125個のアメが必要。メリープを捕まえると1匹あたり最高でも6個しか手に入らず、これで最終形態までしようと思うとかなりの労力が必要になる。

第4世代が投入されたあたりから少しずつ出現率が上方修正されており、更にタマゴもこれまでの10kmから5kmで孵化するようになりレア度はピカチュウと同程度になった。またイベントでの登場、レイドボスへの抜擢等もあり入手難易度は少し易化した。

2018年 4月15日のコミュニティ・デイで出現率上昇の対象ポケモンにメリープが選ばれた。それまでのレア度が嘘のように大量に出現した上に低確率で色違いまで出現した。

『ポケモンマスターズ』

直接の描写は無いものの、ミカン(22シーズン)のバディであるデンリュウが、メリープから育てたものと語られている。なお、本編で登場した「アカリちゃん」とは別個体で、その後継になる存在だとか。

アニメ版

『アニポケ・サトシの旅シリーズ』

無印139話
- 牧場のポケモンで登場。牧場の少女カレンはもうすぐ開かれるお祭りのポケモンバトルに出たかっていたが、母のエレンから反対されていた。実際、パートナーであるメリープ・ホワイトと共にサトシにポケモンバトルを挑んだ結果、技を指示する事で精一杯でホワイトの体力の事を考えてやる余裕がなく疲れさせてしまっていた。
- カレンは自分はまだまだ未熟だと分かりお祭りのポケモンバトルの参加を諦めるが、その晩メリープの綿毛を狙ってきたロケット団をホワイトに的確な指示を与えて撃退した事で、その戦いぶりを見た母エレンからポケモンバトルへの参加を許される。
- ちなみにコジロウは子供の頃メリープの綿毛で作られたパンツやセーター、マフラーなどを身につけていたらしい。

無印165話
- 医師アンナのポケモンで登場

無印180話
- ゴン爺のポケモンで、こちらも牧場で登場。

AG148話
- ポケモンの漢方薬屋を開いている老婆・サキエのポケモンで登場。ここの漢方薬はヒマナッツの葉から取れる朝露を加え、さらに薬をメリープの雷に当てて中の成分を電気分解して効果のある部分だけ抽出するのでよく効くという。

新無印46話
- セロアイランドでミュウツーが各地を旅して出会い、保護したポケモンで登場。公式によれば双子らしい。

その他

DP	10話・74話・78話・149話(オクタンとくっついてた)
BW	102話・113話・119話(イメージ)・143話
XY	1話・47話・53話・62話・98話(イメージ)
SM	123話
劇場版	七夜の願い星(ｶｯﾌﾟ)・波導の勇者・みんなの物語