概要
アオイ科ワタ属の作物、ワタの花(綿花)の種子についている毛を集めたもの(木綿)。またそこからこしらえた糸や布など。
特に綿花から採ったままの、繊維が絡まりあって塊の状態になったものを指すことが多い。手触りはふわふわしていて、このままの状態で布団やどてらなどの詰め物(中綿)に用いられる。
本来はカイコの繭からとれる「真綿」(絹糸を紡げない品質のくず繭から作る)のことを指したが、江戸時代に木綿が普及して以降は、「綿」と言えば主に木綿の綿(棉、コットン)のことを指すようになった。現代ではポリエステルなどの化学繊維で作った「綿」もあるが、木綿と紛らわしいので「ポリエステル綿」などと特記されるのが普通である。