概要
棍棒片手に2頭の犬を連れた巨人を模した星座。ネクタイみたいな並びと黄色い一等星「アークトゥルス」が特徴(ちなみに星の並び通りに絵を肉付けすると、アークトゥルスは股間に来る)。
北斗七星の隣にあって割と見つけやすいが季節は春から初夏にかけてで、晩夏以降は見えなくなる。
モデル
諸説あり、空を支える巨人アトラス、初めてワインを作ったとされる古代ギリシャの王様「イカリオス」、腕利きの猟師「アルカス」ともいわれている。
ちなみに「牛飼い」という名前だが上記の3人はいずれも牧畜とは無縁な上、一等星のアークトゥルスは「クマの狩人」という意味。牛飼いなんだか猟師なんだか……
※アルカスはこぐま座のモチーフとも言われる。それによると、彼の母親「カリスト」は呪いでクマにされたが、その事をまったく知らないアルカスは躊躇なく仕留めようとした。しかしゼウスが「親殺しをさせるわけにはいかん」と機転を利かせ、カリストをおおぐま座、アルカスをクマに変えてこぐま座にしたという(そもそもの原因はそのゼウスにあるのだが、詳細はおおぐま座・こぐま座を見る)。
麦まき星と夫婦星
アークトゥルスは麦の刈り入れの頃に見えるため「麦の星」と称され、おなじく穂先を意味するおとめ座のスピカと仲良く並ぶその姿を夫婦になぞらえ「夫婦(めおと)星」と呼ばれて親しまれてきた。ちなみにこの2つを結ぶラインは「春の大曲線」という。
関連タグ
へびつかい座・みずがめ座:人物モチーフだが星座名は異なるつながり。へびつかい座は医術の神アスクレピオス、みずがめ座は希代のイケメン王子・ガニメデスがモチーフ。