概要
棍棒片手に2頭の犬を連れたたくましいオジサマの姿を模した星座。モデルは諸説あり、巨人のアトラス、初めてワインを作ったとされる古代ギリシャの王様「イカリオス」、カリスト(おおぐま座の正体の妖精)の息子「アルカス」の誰かだといわれる。
牛飼いという名前だがおうし座からはかなり離れた位置にあり、おおぐま座の隣に位置する(だからアークトゥルスは「クマを追うもの」という意味)。
その割に犬やクマと逆を向いているのは、おおぐま座をちょこっと切り取ってりょうけん座が作られた時に視線を逆向きにしたから。なぜそんな必要があったのかは不明だが、とりあえずそれを境にうしかい座は左向きになったのだ。
探しかた
1等星のアークトゥルスを持つ上に形が分かりやすく、北斗七星の後ろにあるため簡単に見つけられるだろう。
アークトゥルスはよりによって股間の辺りにあるのでなんともいえない気分にさせてくれるが、ネクタイのような形に並んでいるので「ネクタイの結び目」ということにしておこう。
そんなアークトゥルスは麦の刈り入れの頃に見えるため「麦の星」、おとめ座のスピカと仲良く並ぶその姿を夫婦になぞらえ「夫婦(めおと)星」と呼ばれて親しまれてきたという。