概要
88星座のひとつ。
となりにある北斗七星とそっくりな姿をしており、北半球では絶対に沈まない星座として有名。
α星である尻尾の先の星、ポラリスは現時点の北極星であり、天の北極に最も近い星である。だからと言ってホッキョクグマがモデルというわけではない。
星座神話
昔々あるところに、一人の猟師が棲んでおりました。ある日いつものように猟師が狩りに行こうとすると、森の中で赤ん坊が捨てられているのを見つけました。猟師はその子にアルカスと名付け、育てることにしました。
やがて時は流れ、アルカスは美しい少年に育ちました。猟師として立派に成長したアルカスは、またいつものように狩りに出かけました。
するとガサガサと音がして、巨大な雌の熊が現れました。熊は目に涙を浮かべ、アルカスに飛びかかってきます。命の危機を感じたアルカスは矢をつがえ、熊の心臓に狙いを定めました。その瞬間、つむじ風が巻き起こり、アルカスは熊と共に空に飛ばされてしまいました。
つむじ風の中でアルカスは徐々に体が変わっていきます。その肌からは黒い毛が伸び、爪は研ぎ澄まされ、顔は尖り気が付けば自分も熊になってしまいました。そして、目の前の雌熊を見て、アルカスは叫びます。
「お母さん!!」
アルカスの母・カリストは、アルカスを生んだ直後に神の呪いを受け、熊にされていました。親子は同じ熊の姿になることで、ようやく殺し合わずに済んだのでした。
カリストとアルカスはともに天に上げられましたが、カリストが誓いを破った果てに子供を産んだということもあり、海神に嫌われた母子は今も天に貼り付けられ、水平線の下で休むことが出来ないそうです。
なお、この母子熊の尾が現実の熊よりはるかに長いのは、飛ばされた衝撃でグルグル回り続けたせいで伸びてしまったからとされています。
関連項目
佐久間小太郎/コグマスカイブルー『宇宙戦隊キュウレンジャー』
太平洋フェリー:かつて本星座を船名の由来とする「あるかす」が就航していた。