概要
『サン&ムーン』1話から登場。ゲーム版同様ククイ博士の研究所に住んでおり、サトシやピカチュウともすぐに打ち解けている。
気に入った相手に首元の岩を擦りつけるのは相変わらず。深く擦り付けるのはそれだけ信頼している印である。
15話にて、実はククイ博士の手持ちではなく居候的存在であることが判明。博士曰く、弱っていたイワンコにポケモンフードをあげたらそのまま居座るようになったとのこと。視聴者だけでなくサトシたちも、イワンコは博士の手持ちだと思い込んでいた。
メレメレ島の「爪あとの丘」と呼ばれる場所で、二種類のルガルガンをリーダーとする野生のポケモンたちと夜な夜なバトルをしていた。
事情を知ったサトシの協力で特訓を重ね、「いわおとし」を習得しライバルのブーバーに見事勝利する。その後、「今のイワンコが一番信頼しているのはサトシだ」というククイ博士の提案で、イワンコはサトシにゲットされた。
なお初心者専用ではないポケモンで、サトシが科学者から貰ったポケモンとしてはピカチュウに次いで2匹目である。(初心者ポケも含めるとピカチュウ→ミジュマル→ケロマツ→イワンコと4匹目にあたる)
温厚そうな容姿ではあるが、実はかなり好戦的で負けず嫌いな面があり、後に暴走紛いの行動や進化後も何かにつけて張り合うとそれに付き合って勝負する一幕がある。
126話のナレーターの通訳によれば一人称は「オイラ」である。
活躍
イワンコ時代
犬であるため嗅覚に優れており、16話ではぐれてしまったアシマリ&モクローや22話のロケット団に連れて行かれたアローラダグトリオなどを発見している。
グラジオのルガルガン(まよなかのすがた)、ライチのルガルガン(まひるのすがた)といった進化系統に強い羨望と尊敬の眼差しを送っており、慕われた2匹はそれぞれイワンコに優しく接していた。
だが、ライチの大試練頃、進化が近づいた影響によって狂暴になり、所構わず威嚇し続け、サトシに嚙みついたり、ダブルバトル中仲間のモクローの失態を叱るだけでなく、連携を取ろうとして自分に触れたモクローを攻撃して倒してしまう等の暴走が目立つようになる。我に返り自身がしでかした事にショックを受けるイワンコをサトシは叱り飛ばさず、共に戦う事を悟らせて大試練に勝利する。
その夜、昼の過ちを思い返しながらひとりポケモンセンターを抜け出し技の練習をしていた所、カプ・テテフに興味を持たれて邂逅。好戦的思考が押し出されバトルに移行するが圧倒的な力の差で遊ばれるように滅多打ちにされ敗北。サトシに発見されるも腕に噛みついてしまい、また過ちを繰り返してしまった罪悪感、そしてリベンジする為か再び逃げ出してしまう。
一匹で山を歩く内に川に落ちて流され、岸で瀕死状態になっていたのを偶然居合わせたグラジオのルガルガン、探しに来たライチのルガルガンの2匹に救出された。グラジオのルガルガンの提案で癒しの鱗粉を使うカプ・テテフのいる命の遺跡に赴くも、カプ・テテフは傷の深いイワンコの事をまともに見ず悪戯に攻撃技を振るい、やっと軽く治療をしても傷が治らないと逆に襲い掛かるほどの理不尽さを見せた。その狂暴性を知ったサトシも遺跡へと赴きその場に立ち会うが、2匹のルガルガンとともにドレインキッスで体力を吸収したカプ・テテフが、その生命力をイワンコに分け与えた事で完治を果たす。
目を覚ましてすぐ目の前の沈んでいく夕日に引き寄せられたイワンコは、突如太陽から発せられた「グリーンフラッシュ」を目にしながら2種類のルガルガンと遠吠えを行い遂に進化。
サトシはイワンコの意志を尊重する形で、真昼と真夜中のどちらに進化してもいいと発言していたが、なんと前例の無い第3の新種形態「たそがれのすがた」へと進化を果たす。
この昼と夜が交わる瞬間といえる時に発生する極めて珍しい光が「たそがれのすがた」に大きく関わっていたと推察でき、また伝説のポケモンを通して「真昼のルガルガン」「真夜中のルガルガン」と「信頼するトレーナー」から抽出したエネルギーを浴びた直後であった事も関係していると思われる。
進化後
ロトム図鑑のデータにも無い新種の進化形態であり(ただしカプ・テテフはこの姿を知っていたようなそぶりを見せている)、ククイ博士により「たそがれのすがた」と命名された。
38話の冒頭でロケット団に捕まったピカチュウを救う為にイワZワザ「ワールズエンドフォール」を繰り出すも、張り切り過ぎて不発に終わり、日中は一度も成功せずに終わるが、ククイ博士のアドバイスで基本の技を研き高める事で発動を成功させた。
ポケモンスクールへ赴く場合もあれば、イワンコ時と同じく研究所でニャビーと留守番をしている時もある。サトシが起床の時間が過ぎても起きない時は首の岩で擦る手段も辞さない。
とんでもない耐久力の持ち主で、クチナシの大試練はこれがなければ突破することは不可能だっただろう。イワンコのときと同様に人懐っこい性格で、いわタイプであるにもかかわらずシャンプーでのボディウォッシュは平気である。だが、毛並みを乱されると怒りで真夜中の瞳へと豹変し、進化直前のイワンコ同様の高ぶった闘争本能でサトシの言うことも素直に聞かなくなる。また、進化およびメガシンカして体格やパワーが変化し、そのパワーゆえに暴走してしまうと手が付けられなるが後に制御できるようになった点はコルニのルカリオに、制御できるようになっても目つきが狂暴になってしまうことがある点はサトシのゴウカザルにも似ている。
当初サトシはこの問題をあまり重く考えてはいなかったが、しまキング・クチナシとの模擬戦で全くルガルガンを制御できずに惨敗させてしまった事で、自らの至らなさを痛感し、改めて彼と向き合い課題を克服してゆく事を決めた。
後日特訓の為にカプ・ブルルが居る実りの遺跡へ赴き同様の状態に陥るが、イワンコ時代の出来事を思い出し克服、ブルルとのバトルでも本能を押さえ込み、新技「ストーンエッジ」を会得する。
クチナシとの大試練では、再びルガルガンを暴走させようとする嫌がらせ戦法に翻弄されるも、すでに感情をコントロールできるようになっており、ワルビアル、ヤミラミ、アローラペルシアンを3体抜きして見事リベンジを達成した。その後クチナシから「ルガルガンZ」をもらい、Zワザ「ラジアルエッジストーム」を使えるようになった。
アローラリーグ決勝においてはグラジオのルガルガンと決着をつける為に登場。相手に近づけば「カウンター」をぶつけられ、距離を取れば「げきりん」で飛ばされる等苦戦させられたが、最後は「カウンター」のぶつかり合いに打ち勝ち、サトシに優勝をもたらした。
ククイ博士とのエキシビションマッチでは2番手。
ガオガエンに、口に加えた「ストーンエッジ」の破片でダメージを与えて撤退に追い込むが、続くウォーグルには、「かみつく」で足にかみついたことを逆手に取られ、高度800メートルからの「フリーフォール」を食らってしまう。それでも耐え抜いたが、最終的に「ストーンエッジ」を「はがねのつばさ」で打ち破られ、そこからの「ばかぢから」でついにダウン。サトシ側初の黒星となると同時に、エキシビションマッチで唯一相手のポケモンを倒せない結果に終わってしまった。だが、「かみつく」のダメージにより、モクローの勝利に貢献している。
SMにおけるエースポケモンという扱いだと思われ、そうなるとワルビアル以来の御三家以外のポケモンがエースになった例である。
その後
新無印ではサトシとの再会を喜んだ。
関連タグ
SM組
サトシのいわタイプのポケモン
金銀:ヨーギラス
BW:ガントル
SM:ルガルガン