基礎データ
地方図鑑
アローラ図鑑(SM / USUM)
| No.046/No.053
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進化
アローラニャース→アローラペルシアン(なつき進化、LPLEではLv.28)
※LPLEでは通常種と進化条件が同じ。
通常種は「ペルシアン」を参照。
概要
第7世代『サン・ムーン』から登場する、アローラ地方の環境で姿を変化させたペルシアンのリージョンフォーム。正式名称は「ペルシアン(アローラのすがた)」。
従来の端正な顔立ちと打って変わって、王族に甘やかされて育ったことのツケが回ったのか、子供の絵のような真ん丸な顔になってしまっており、頭はデカイのに体は従来のペルシアンのようにスラッとした体のため非常にアンバランスな体形を持つ(なお、こんな外見ながら体重の増加はわずか1㎏である)。どうしてこうなった。(ブニャットの胴体とこいつの頭ならバランスが取れそうだが...)
高い知性とプライドを持っており、基本的には全てのことを見下しトレーナーにもあまり懐かない。バトルでも不意打ちやだまし討ちといった狡猾な手段を使うこともいとわないが、相手を見くびって返り討ちに遭うことも。
アローラ地方ではこのペルシアンの丸顔は富の象徴と考えられており、よりふくよかで大きな顔をしているペルシアンが美しいとされる。また毛並み自体は従来の種よりはるかに上質で、現地ではかなりの人気者。ペルシアンを別の地方に連れ帰る場合にも、厳重な審査を行うなどアローラ地方をあげて保護されている。
ゲームでの特徴
- レベルアップで進化する原種と異なり、こちらは『ピカブイ』以外では「なつき進化」である。
SM・USUM
- 『USUM』でマリエ庭園に出現するアローラニャースが仲間呼びすると野生で出現する事がある。
- ストーリーでは、ウラウラ島のしまキング・クチナシのパートナーで登場する。また、クチナシは交番で大量のアローラニャースを保護している。
- 3DSの時計を丁度良く設定してニューゲームを行い、なつき度アップに使える「なつきパーラー/なつきカフェ」をフェスサークルのデフォルト店舗として引き当て、なおかつアトラクションをこなせば、トレーナーズスクール到達時点でオフライン限定でアローラペルシアンに進化させることができる。ゲーム開始から1時間半は必要か。
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ
ソード・シールド
BDSP / LEGENDSアルセウス
- 未登場。
スカーレット・バイオレット
- ポケモンHOMEから輸入可能。
- DLC『藍の円盤』にてセイジ先生との特別授業を終えた際に発生する交換でアローラニャースを入手できるので、それを進化させればよい。今作から始めた人やSM等の過去作をやっていないユーザーにとっては格段に敷居が下がったと言える。
性能
種族値比較
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
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原種 | 65 | 70 | 60 | 65 | 65 | 115 | 440 |
リージョンフォーム | 65 | 60 | 60 | 75 | 65 | 115 | 440 |
増減 | ±0 | -10 | ±0 | +10 | ±0 | ±0 | ±0 |
- ステータスは高い素早さこそ据え置きなものの、まさかの特殊型に変化。とは言っても特攻は75とノーマルのペルシアンの攻撃より少し高いくらいだが…しかしペルシアンの技習得範囲は元々特殊技の方が優れており、僅差ではあるが勝っていた攻撃が無駄という声も多かったので好都合とも言える。
- 特性はその毛並みからか、「じゅうなん」がバツグンの物理防御力をもたらす「ファーコート」に変化。おかげで物理面ではなかなかに硬く、不一致弱点程度なら確実に一発は耐えるため「さいみんじゅつ」に頼らずとも「わるだくみ」を積む起点を作れるのは大きなメリットである。高い素早さもそのままのため、主力技の「あくのはどう」の怯みとの相性も良い。
- 「テクニシャン」の方は習得技に恵まれており、「ねこだまし」や「フェイント」、「スピードスター」や「こごえるかぜ」や「めざめるパワー」、「どろぼう」や「だましうち」や「かみつく」や「おいうち」、「バークアウト」等の威力を底上げできる。特に、上記の悪タイプの物理技や「バークアウト」をメインウェポンとしても運用できる(おそらく唯一の)ポケモンである (原種も「ほしがる」や「スピードスター」をメインウェポンとして運用できる稀有なポケモンである)。また、あくタイプ初のテクニシャン持ちでもある。
- 遺伝技で「すてゼリフ」「イカサマ」を習得可能。「すてゼリフ」は全ポケモンで最速の使い手であり、「イカサマ」はタイプ一致で基礎威力が高いとどちらも使い勝手が良い。「ファーコート」と併せて物理アタッカーを受けつつ「イカサマ」で落としたり、「ちょうはつ」「いばる」なども絡めて「すてゼリフ」で起点作りをするといったイメージ通りの狡猾な立ち回りが可能。
- 「ほろびのうた」型メガゲンガーとの相性の良さも特筆もの。悪タイプの特性である「いたずらごころ」無効も安定した仕事をする上では有難い。原種からの習得技・特性・タイプの変更がうまく噛み合ったリージョンフォームと評価されている。
- 同じ悪猫のライバルには素早さで劣る分高い攻撃面と「いたずらごころ」が優秀なレパルダスや攻撃素早さで勝る物理アタッカーの氷複合のマニューラがいる。しかし、ペルシアンはこの2匹とはまた異なる個性を持っているため差別化を気にする必要は特にない。「ねこのて」使いでは、マニューラが最速でペルシアン族が二番手である。
- 特性が「びびり」だと、アローラペルシアン含む自分と同じタイプにもビビることになるが、これを利用して悪技の受けとしても立ち回れる。
- 使用実績としては、レーティングバトルSMリーグのWCS2017ルール(アローラダブル)で使用率ベスト30以内に入るシーズンがいくつか見られ、WCS2018世界大会(全国ダブル)ベスト8メンバーに残るなど、由緒正しきポケモンでもある。
第9世代
- 『ポケモンHOME』連携によりパルデア入りを果たし、レギュレーションDで使用可能に。「でんじは」を新たに習得したことで素早さ関係を逆転させて後続のエースを通しやすくなり、更に「すてゼリフ」で負荷を軽減しつつ対面操作も行えるため物理受けからの展開が大幅にパワーアップしたと言える。またテラスタルでタイプを変えられるようになったため、物理受けとしても強化された。
- この世代のシングルバトルでは使用率は振るわないが、一部の特殊な使い方としてはママンボウと組み合わせてサイクルを回すというのがある。「とつげきチョッキ」ママンボウで特殊を受け、「こだわりスカーフ」アローラペルシアンで物理を受けつつエースのサポートを行うという寸法でもある。
使用トレーナー
番外作品
ポケモンGO
2018年6月22日のフレンド機能の追加と併せて解禁された、アローラポケモン第1弾の1匹として登場。アローラニャースを進化させることでしか入手できない。
当初は7キロタマゴからどんだんアローラニャースが孵る状況だったのでレアリティの低い存在だったが、7キロタマゴからアローラ以外のポケモンも孵るようになると途端に入手しづらくなり、今では進化前が野生でも出るアローララッタやアローライシツブテと比べるとだいぶレアな存在となっている。
習得できる技は、ゲージ技の「パワージェム」が「あくのはどう」に置き換わったことを除けば、通常のペルシアンとほぼ同じ。
元々ペルシアンはあく技の習得が多かったのだが、アローラペルシアンは純粋なあくタイプに変わったことで本格的にそれらの技を使いこなせるようになっており、実質的な上位互換と言える。
ただし、アタッカーとして扱うには少々中途半端な性能であり、アタッカーとして優秀なバンギラスやアブソルの地位を脅かすには当然ながら至っていない。余ったらLet's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイに送ってしまうのも手。
ポケモンマスターズ
クチナシ&アローラペルシアン
2019年8月29日に登場したあくタイプのテクニカルタイプで物理型。メインストーリー「WPM編 第15章」をクリアすると仲間になる。
ポケモンセンターでのクチナシの話によれば、アローラペルシアンの魅力は「顔の丸み」らしい。
あくタイプ使い達は軒並みレアリティが高い為、ストーリーで加入するクチナシ&アローラペルシアンは貴重なあくタイプ使いとなるだろう。
余談だが、ストーリーでクチナシが組んだギーマのバディーがレパルダスだった為、あくタイプの猫ポケモンの組み合わせになった。
技
かみつく | 30%の確率で相手をひるみ状態にする |
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スピーダー | 自分の素早さを2段階あげる |
いやなおと | 相手の防御を2段階さげる |
ま、軽くね | 自分の回避率を2段階あげる。自分を次回急所状態にする |
バディーズ技
悪をもって悪を制すブラックホールイクリプス |
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相手がひるみ状態のときは威力があがる |
パッシブスキル
急所時妨害確率上昇1 | 相手の急所に当たったときに攻撃の追加効果でひるみ状態やこんらん状態やバインド状態にするときの成功率をあげる |
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主人公&アローラペルシアン
2023年2月22日に「猫の日」というわけでアローラニャースとガラルニャースが実装。タマゴから孵化したアローラニャースを主人公のバディにする事が可能で、進化させる事もできる。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- SM7話
- 早速登場。この回で、ロトム図鑑が (自分の弱点ということもあるのだろうか?)あくタイプへの偏見を露呈した。どこぞのマダムの飼いペルシアンで、主人の前では猫を被っているが、市場を徘徊する野良ニャビーの食料集めを嫌がらせで妨害したり、反撃された逆恨みで彼らの住処を潰しに来るなど、例に漏れず執念深く悪辣な性格。
- 83話ではザオボーの装置で小さくなってしまったサトシ・リーリエ・マーマネを見て追いかけていくもマオのアマージョとバトルするがアマージョの容赦ない攻撃を受ける。踏みつけられても抵抗しようとしたため最終的にはマジカルリーフで背中の毛を剃られて泣き喚きながら退散した。
- 総じて「しなやかな肉体の原種が運動もせずにゴロゴロしていて甘やかされて育っているはずのアローラ種の方が悪役として積極的に戦っている」という原作であるゲームとの逆転現象が起こってしまっている。
- クチナシのアローラペルシアン
- CV.武隈史子
- アニメ版では通常よりも大きめな個体として登場。大試練最後のポケモンとしてサトシとルガルガンの前に立ちはだかった。自分をコントロールできるようになっていたルガルガンのZワザにZワザを破られ敗北した。 ニャビーを虐めていた個体とは違い、素直に感心できるほどカッコいいバトル姿を拝見することができる。
その他
SM | 81話・92話・130話(回想)・146話(回想) |
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余談:丸顔になったのは一説には「アニポケでずっとゴロゴロしているからそれを基にした」と言われていた。あくまでも他媒体のお話であり噂でしかない。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- こちらでも第14章でクチナシのポケモンとして登場している。
関連イラスト
関連タグ
0052.ニャース(キョダイマックスニャース/アローラニャース/ガラルニャース)→0053.ペルシアン(アローラペルシアン)→0054.コダック