基礎データ
全国図鑑 | No.0594 |
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イッシュ図鑑 | No.182 |
コーストカロス図鑑 | No.149 |
アローラ図鑑 | No.191 |
パルデア図鑑 | No.336 |
ローマ字表記 | Mamanbou |
ぶんるい | かいほうポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 1.2m |
おもさ | 31.6kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | いやしのこころ/うるおいボディ/さいせいりょく(隠れ特性) |
タマゴグループ | すいちゅう1/すいちゅう2 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ママンボウ | ママ+マンボウ |
英語・スペイン語・イタリア語 | Alomomola | mola mola(マンボウの学名)+mom(ママ) |
ドイツ語 | Mamolida | Mama(ママ)+Molidae(マンボウ科) |
フランス語 | Mamanbo | 日本語名の音写 |
韓国語 | 맘복치 | mom(英語でママ)+マンボウ+개복치(gaebokchi、マンボウ) |
中国語(簡体字) | 保母曼波 | 保母(bǎomǔ)+曼波鱼(mànbō-yú、マンボウ) |
中国語(繁体字) | 保姆曼波 | 保姆(bǎomǔ、保母)+曼波魚(mànbō-yú、マンボウ) |
ロシア語 | Аломомола | 英語名の音写 |
タイ語 | มามันโบ | 日本語名の音写 |
概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(第5世代)で初登場したポケモン。
英名のAlomomolaは「Aloha(アロハ)」と「Mola(マンボウ)」のかばん語かつ回文。分類は「介抱」が由来。
その名の印象どおり「ピンク」「まつ毛」等、女性的なイメージをしているが、同じく第5世代で登場したプルリル・ブルンゲルと異なり姿はこの一種のみで雌雄があり比率も同じである。
身体を覆う特殊な粘膜に治癒効果があり、近くに傷ついたポケモンを見つけるとヒレで優しく抱きかかえ粘膜で癒やすという習性を持つ。
この行動は、弱ったポケモンを襲う他のポケモンから自身も巻き添えを喰わないようにするためであるとか。
長い航海をする漁師にその治癒能力を見込んで連れられることもあるという。医者泣かせなポケモンである。
その色やハート型のような形状からラブカスの進化形ではないかと予想されたことも。
実際は縁もゆかりもない別種かつ進化なしのポケモンであった。「BWでは他地方のポケモンをクリア前まで一切出さない」という方針が固まったため、進化形のはずだったが没にされたという説もある(覚える技も種族値も全く違うため信憑性は低いが)。
色違いは体色が全体的に紫がかっており、まつ毛が緑色になっている。
ほぼ一貫して海に生息するポケモンであり、実はイッシュ地方と比べてホウエン地方の方が生息域が広い(124ばんどうろ〜134ばんすいどうのふれあいで出現する)。
暖かい海域を好むものかと思いきや、パルデア地方では北部の海域に出現する。
テラリウムドームでは意外にもコーストエリアではなく、キャニオンエリアの河川に出現しており、淡水でも全然平気なポケモンである事が覗える。
ゲーム中での特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
165 | 75 | 80 | 40 | 45 | 65 | 470 |
HPが165と異様に高く、なんとカビゴンよりも高い。物理耐久はパルシェンに迫るほどの凄まじい数値を誇る。
この高いHPのおかげで紙耐久に定評のあるパルシェンと同じ特防45だがHD振りや「とつげきチョッキ」、「ひかりのかべ」で補えば特殊受けも可能。「ミラーコート」でそのまま攻撃力に変えることも出来てしまう。
技は主に補助技がメイン。特に「みずびたし」+「どくどく」のコンボははがねタイプも泡を食うほど。
他にも味方の体力も回復できる「ねがいごと」や長期戦に強い「アクアリング」など、優秀なものをたくさん覚える。
特性の「うるおいボディ」も優秀で、雨が降っていればまさに難攻不落。
夢特性の「さいせいりょく」もママンボウのHP自体が高いため回復量も多く、サイクル戦で猛威を振るう。
しかし、攻撃面はかなり厳しく、攻撃は75、特攻はなんと40しかない。
「ちょうはつ」「トリック」を受けたり、相手が「マジックガード」だったりすると急に不利になってしまう。
真価を発揮するのはローテーションバトル。「みずびたし」+「ねがいごと」による支援は挑発さえかわせば極悪な威力を発揮する。
なお、「みずびたし」撒きの相棒でライコウを採用した際のコンビ名はママンコウ等と巷では言われている。
『サン・ムーン』ではせせらぎの丘でのぬしポケモンとの勝負にて、ぬしが呼び出す仲間の一種としても登場。
「いやしのはどう」でぬしのHPを回復するためママンボウが場にいると持久戦に持ち込まれてしまう可能性が高く、現れたらすぐに倒しにかかるとよい。
第9世代で「うずしお」、「ひやみず」を獲得。これにより、有利対面を「うずしお」でキャッチして「ひやみず」でデバフして居座る戦法が取れるようになった。一方で「はたきおとす」を没収されており、これは後のこの世代での活躍を見越した調整と囁かれる。
DLCではさらに「ねっとう」「クイックターン」を獲得。「ねっとう」で物理アタッカーをやけど状態にして耐久性をさらに上げ、「ねがいごと」からの後攻「クイックターン」で後続のポケモンを無償交代させつつ回復(ママンボウ自身も「さいせいりょく」で回復できる)させるというヒーラー的な役割もこなせるようになった。
が、『ママンボウと言えば「ねがいごと」』とタカをくくっていたら実はとつげきチョッキ型で「ミラーコート」が飛んでくることもあり、総じて今作では型が読みづらくなっている点でも大幅に強化されたと言って良い。
「とつげきチョッキ」を持たないと受けきれず苦手な特殊高火力も、テラスタルで補うことができる。C特化「こだわりメガネ」ウォッシュロトムのテラスタル「10まんボルト」も、テラスタルで半減受けすればH252だけ振った型でも最高乱数で6割入らないため、そうした角度からも「ミラーコート」での反射を狙える。
「きあいのタスキ」や「がんじょう」などで「ミラーコート」を耐えられたときのための「アクアジェット」を持った個体も相当数存在する。サイクル戦でギリギリまで削れた相手を普通に倒すためにも使われる重要な技である。
「じゃれつく」も獲得しており、そこまで低くない(決して高いとも言えないが)攻撃を活かした「じゃれつく」遂行力型もこの世代では存在する。
この世代では性格は最遅を意識したのんきやなまいきが大半。最遅なら起点作り技の「こごえるかぜ」を1回撃ったぐらいでは無用な先手「クイックターン」を回避でき、純粋に味方のS振りベースのポケモンで無限ハメを狙うチャンスが増えるためである。
テラスタイプは本来抜群のくさウエポン対策になり、フェアリーウエポンでの等倍ごり押しにも備えられるどく、ドラゴンウエポンでのごり押しに有効なフェアリー、耐性が純粋に良いほのお、はがね、みず単タイプとしての弱点をカバーすることに特化したくさ、ドラゴンがめぼしいところ。
どくテラスタルに関しては、偶にアカツキガチグマの「だいちのちから」を受けた際の「ミラーコート」での反射量を増やすためにあえて抜群にも拘らず切ることがあり、同じことがフェアリーテラスタルとブリジュラス、サーフゴーのはがね打点との関係にも言える。ただし、相手が火力アイテムを持っていると逆に一撃で落とされて利敵行為が成立してしまう恐れもあるため、読みに依存しやすい上級者向けのテクニックではある。
解禁されたシーズン11では型の読みづらさとクッション性能から使用率46位と健闘。
シーズン15には、ママンボウの「クイックターン」による対面操作や「こごえるかぜ」による起点作り、モロバレルの「キノコのほうし」による催眠やオーロンゲの「ねこだまし」と「すてゼリフ」(SVから習得)による削り+火力ダウン付きのサイクルを活かし、隙あらばグライオンで無限ハメを狙う「ママングライバレル」や「ママンロンゲグライ」(こちらはTODも目的の一つ)が流行。このトリオはモロバレルの再評価とグライオン、オーロンゲのメジャー格復帰、ママンボウのメジャー格進出をもたらした。使用率は最高30位と、あのガブリアスより上の順位を叩き出した。最終順位は31位で惜しくもトップ30入りを逃すも、これまでのママンボウからは考えられないほどの大躍進といえる。
ママンボウが一気にクッションや対面操作要員として評価されるようになったのは、テラスタルの登場と「クイックターン」の獲得の2つが大きい。より重視すべきなのは「クイックターン」の獲得である。素のタイプが優秀なのでエース枠にテラスを残せる場合も多い。ちなみに当の本人のテラスはフェアリー格闘半減かつ毒に強い毒テラスが主流になっている。
シーズン16辺りからママンボウを起点にする「みがわり」持ちや積み技持ちを「アンコール」でハメるポケモンとしてエルフーンがその補完枠に使われるようになった。
このシーズンでは使用率22位を記録し、もはや押しも押されもせぬ一流ポケモンと言える。
ただ、余りに流行したことで一部ではハバタクカミがみずテラスタルと「みがわり」でママンボウの「クイックターン」と「アクアジェット」をシャットアウトするようになり、そのような型を入れた構築が最終2位を記録したぐらいである。
シーズン17には使用率を21位まで上げた他、遂に最終1位構築に王道の「とつげきチョッキ」クッション型がエントリーされた。初登場の第5世代ではシングルバトルでもマイナーどころか見込み無しに近かったことを考えると、いやはや信じられないようなことである。
そして続くレギュレーションGにおいては、なんと使用率がさらに爆増。伝説ポケモンが解禁されると、高耐久のサイクル要員としてさらに需要が増すことになった。
レギュレーションG開始時点においては、コライドン、黒バドレックスがほぼ2強で台頭し、BDチョッキ型であればどちらでもある程度受け出しが可能という非常に高いクッション性能を持っている。(もちろんコライドンの竜格闘技やバドレックスの草技などは受け切れないが)
同じく解禁されたミライドンに対してはさすがの高耐久でも電気技は受け切れない(補正ありHDチョッキでも、無補正C116振りフィールド下イナズマドライブで確定1発)。そのため、テラスタイプにも変化があり、毒テラスに続いて地面テラスタルの需要が増えてきている。
次第に対コライドンと味方のカイリューの「マルチスケイル」回復に焦点を絞ったHB「ゴツゴツメット」「ねがいごと」型が台頭。
シーズン19になると無難なBDチョッキ型をパワーで粉砕するA特化「こだわりハチマキ」「げきりん」コライドンや、同じような目的の「わるだくみ」「ギガドレイン」黒バドレックスなどの調整破りが浸透し、苦境に立たされ始めている。
伝説のポケモン、幻のポケモン、パラドックスポケモンが使用不能のレギュレーションHでは、デフレ環境ということで「ママンロンゲグライ」が活き活きとしている。また、火力が無く「みがわり」に無力な点を「こだわりメガネ」「すりぬけ」ドラパルトの突破力で補う「ママンドラパ」コンビもこの環境にはある。
このレギュレーションでは「ねっとう」で火傷を撒く起点作りに寄せた型が流行。また、崩し対策の「みわくのボイス」型も見られるように。
また、テラレイドバトルにおいてもサポーターとして優秀な部類。
自身の物理耐久及び「ひやみず」による攻撃デバフによる対物理アタッカーのテラレイドではとにかく硬く、特性も「いやしのこころ」なら「しんぴのまもり」を採用せずとも自身以外の状態異常対策も一応こなせる。
貴重な「いのちのしずく」や「いやしのはどう」も備えている(というより「ひやみず」「いのちのしずく」「しんぴのまもり」を両立できるのはママンボウのみ)ため、野良レイドでアタッカーに困らないなら選出しても良いだろう。
使用トレーナー
ゲーム版
漫画版
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- BW1話
- サトシとピカチュウが海の上をはねる1匹のママンボウを見つけており、実はイッシュ地方で初めて目撃したポケモンである。
- SM33話
- せせらぎの丘におけるぬしヨワシ戦にて乱入。ヨワシを「いやしのはどう」で治しており、ゲーム版を彷彿とさせる場面には島巡りを経験した視聴者達の大勢がトラウマを掘り起こされた。
- サトシに釣り上げられ、ピカチュウのエレキボールで撃退された。
その他
BW | 37話・54話(回想)・59話・60話・86話・87話・109話(イメージ)・110話 |
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XY | 22話・39話(回想)・50話 |
SM | 1話・2話・5話・12話・33話・40話・45話・126話 |
めざポケ | 7話 |
劇場版 | ビクティニと黒き英雄ゼクロム |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- ホワイトのなんしー
〈ホワイトの手持ち〉 |
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あまんだ (ツタージャ→ジャノビー→ジャローダ♀️) |
じぇしか (シキジカ♀️) |
なんしー (ママンボウ♀️) |
どろしー (マッギョ♀️) |
ゆにぼう (ユニラン→ダブラン♂️) |
ばーばら (バルチャイ♀️) |
関連イラスト
ママならぬパパンボウを考えたりする人も。
関連タグ
キリ番ポケモン(BWイッシュ図鑑No.100)
図鑑番号順
0593.ブルンゲル(♂・♀)→0594.ママンボウ→0595.バチュル
関連ポケモン等
その他
- カイン(カービィ):同任天堂のマンボウモチーフキャラクター