ハギギシリ
はぎぎしり
『ポケモンSM』から登場する魚ポケモン。
南国のイメージがあるアローラ地方に生息しているためか、今までの魚ポケモンとは一線を画す奇抜なカラーリングをしており、鋭くギザギザした歯を持つ。
頭の突起から強力なサイコパワーを放つ能力を持ち、浴びると激しい頭痛に見舞われ、最終的には気絶してしまうほど強力。
歯ぎしりをしだすと放つ合図なため、気づいたポケモンは一斉に逃げ出してしまう。
その性質を活かし危険なポケモンを追い払って貰うため、アローラ地方のビーチでは多くのハギギシリが放流されている。
勿論ハギギシリ自身も狩りに役立てており、普段は砂の中で頭の突起だけを出し、微弱なサイコウェーブをレーダー代わりにして獲物を誘き寄せている。
鋭いギザ歯は見た目通り丈夫で顎の力も強く、シェルダーの殻さえ余裕でバリボリ噛み砕いてしまう程。
加えて皮膚もヒドイデの毒針を通さないほど分厚く、彼らのハリをボリボリとおやつ感覚でかじって食うという天敵で、アローラではサニーゴへの被害を抑えてくれる一因になっている模様。
更にパルデア地方では、温かな海流が流れ込む場所を巡ってドヒドイデと激しく争っているが、タイプ相性的にこちらが有利であるとの事。
モチーフはモンガラカワハギで、特にアローラ地方のモデルであるハワイ州の州魚「フムフムヌクヌクアプアア(和名:タスキモンガラ)」だろう。
名前の由来も「ハギ(カワハギ)」と「歯ぎしり」から。
歯ぎしりをするのは、それで脳を刺激しサイコパワーを生み出しているからで、その際に生じた波紋が陽の光を反射すると、周りの水は眩いばかりにきらめくという。
そして単なるゴロ合わせという訳でもなく、モチーフのカワハギの習性が元ネタ。カワハギは釣りあげられると、歯ぎしりをして"鳴く"ことがあるのだ。
上記の危険なポケモンを追い払うという生態、特性の一つにがんじょうあごを備えている理由はモデルとなったカワハギの仲間である「ウマヅラハギ」がクラゲを好み、集団で襲いかかっては鋭い歯で剥ぎ取って捕食するという生態から来ているものと思われる。また実際にハワイを中心とするオセアニアに属する地域ではクラゲの被害が相次いでいるため、ハギギシリが追い払うポケモンはもしかしたらドククラゲやメノクラゲといったポケモンなのかもしれない。
捕獲手段は釣りに限定されているが、非常にレアでダダリンと同じくらいとにかく釣れない。
第9世代では入手手段が恐ろしく簡単になり、パルデア地方の海岸線やテラリウムドームのサバンナエリアにある池で高確率でエンカウントする。
本作を見るに、どうやら水深の浅い淡水でも彼らは生きていけるようである。
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
68 | 105 | 70 | 70 | 70 | 92 | 475 |
特性は「がんじょうあご」と新しく追加された「ビビッドボディ」を持つ。
「ビビッドボディ」は相手の先制技を封じてしまうというもので、ガルーラのねこだましやふいうちを封じ込める。(ファストガードと異なり、守るのではなく技そのものを封印している。)
ちなみにアマージョの「じょおうのいげん」と名前以外は同じ効果である。
サン・ムーン発売前には、第6世代で猛威を振るっていたはやてのつばさ持ちのファイアローを倒してくれるのではと噂されて…いた。
蓋を開けてみれば、はやてのつばさ自体の弱体化によりファイアローの採用率自体が勝手に減るという結果になってしまい、対策要員としての需要がなくなってしまった。
そして当のハギギシリはというと、もう1つの特性である「がんじょうあご」が優秀なせいで「ビビッドボディ」の影が薄くなってしまったのだった(もっとも単に前評判と食い違っていたというだけのことなので、別にこのポケモンの株が下がったわけではない)。
とはいえ、「トリックルーム」と「こおりのいぶき」を覚えるためダブルバトルではケケンカニなどと組むことで「ビビッドボディ」のおかげで「ねこだまし」で妨害されにくい「いかりのつぼ」発動要因及びサポート役として活躍できる。
種族値は攻撃と素早さが高めで特攻は控えめと、設定でサイコパワーを推していた割には同タイプ初の物理アタッカーである。
もっとも特殊寄りだとスターミーの壁が厚いので幸いなのだが。
攻撃技は「がんじょうあご」の補正がかかる噛み付き系の技を高威力で扱うことができるのが強力。
特に新技のサイコファングは実質威力127の一致技となり、A特化型ならようきガブリアスのげきりん超えという凄まじい威力になる。
この技はかわらわりのようにリフレクターなどを破壊できるという嬉しい効果つき。
他にもかみくだく・こおりのキバあたりを一致技感覚で放っていけるのは頼もしい。
ちなみになぜかビルドアップを覚える。
第9世代では「ウェーブタックル」や「いかりのまえば」などの物理技を習得。
特殊技では「ハイドロポンプ」、「こごえるかぜ」、「サイコノイズ」などを習得したが、特殊がイマイチな為に活かすのは難しい。
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