データ
初出 | 第4世代 |
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効果 | 相手の攻撃が急所に当たった場合、攻撃力が最大まで上がる |
概要
初出は『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(第4世代)。
相手の攻撃が急所に当たった場合に攻撃力が最大まで上昇するというハイリスク・ハイリターンの極みとも言えるトンデモ特性。
所有者はオコリザル系統とケンタロス、隠れ特性としてバクーダ・ワルビアル系統・ケケンカニ系統が所有している。
が、はっきり言って無茶苦茶使いにくい。
急所に当たる、と言う事は通常の2倍ダメージを甘んじて受けるということなのである。
つまり特性の効果を狙えば狙うほど瀕死のリスクが高まっていく。
いくら攻撃力が上がろうが瀕死になってしまっては元も子もないのである。
第4世代のDPtやHGSSでは「みがわり」の急所に当たっても発動する為、みがわりで試行回数を稼いでどうにか発動させる戦法はあるにはあった。
しかし第5世代のポケモンBWではこれが不可能になってしまった。
一応この世代で「やまあらし」や「こおりのいぶき」等、能動的に急所に当てる技も登場したのだが、「やまあらし」は格闘弱点のケンタロスやワルビアルが受けようものなら即死の危険性が隣り合わせになってしまい、「こおりのいぶき」は習得者の都合上タイプ一致確定で被ダメージがきついと言う難儀さでとてもコンボは難しい状態だった。
そもそもこの特性の所有者が軒並み優秀な他の特性を持っており、この特性に対する優先度が高いかと言うとそうではない……。
第6世代のポケモンXYでは少しだけ追い風が吹いた。
急所率が変更され、急所ダメージが1.5倍に弱体化したのである。加えて確定急所がどうぐや特性を組み合わせれば実現するようにもなった。
これによりケンホロウの「つじぎり」でワルビアルやオコリザルの特性を能動的に発動させるロマンコンボが生み出された。
また、トリプルバトルではながねぎを持たせたレベル33カモネギとバクーダを組み合わせ「トリックルーム」下で暴れさせる通称「マークーダ構築」が話題となった。
当時不遇ポケモンとして見向きもされなかったケンホロウやカモネギがようやくアイデンティティを確立させたことからポケモン勝負の奥深さを改めて感じさせられた要素となった。
ただし、あくまでロマンコンボであり、安定して強い訳ではない。同じようなコンボにはポケモンのスペックで勝る「ふくろだたき」+「せいぎのこころ」のエルテラ構築等も存在するため、爆発力や発動タイミングの自由度などで差別化したい。
第7世代のポケモンSMでは「きょううん」+Z「おいかぜ」による急所ランク2段アップによって、確定急所化したトゲキッスが「しんそく」で発動させることもある(ドンカラスの「ふいうち」でも可能だが、自身の耐久に難があるのと攻撃種族値とタイプ一致なのが気がかり)。
「おいかぜ」によって「いかりのつぼ」要員も素早さが2倍になるので、今までよりも厄介さが増していると思われる。
一見ケンホロウのアイデンティティが取られたようにも見えるが、攻撃としても非常に有用かつ貴重なZワザを節約する部分を考えれば住み分けは十分出来ているだろう。
また「トリックルーム」を活用しLv1ハギギシリがケケンカニに「こおりのいぶき」を当てて発動させるコンボも開発された。
更にワルビアルは能力ランク上昇に応じて威力が上がる新技「つけあがる」を習得。相変わらず扱いづらくはあるが、爆発力は更に増した。
テラレイドバトルでは発動しターン中にA6段階上昇が乗った攻撃を相手に浴びせられることから、通信レイドでの需要を得た。特に発動要員であるマスカーニャの「トリックフラワー」を半減できるパルデアケンタロス(炎)が適任。