曖昧さ回避
もしかして⇒スロウスタート(『まんがタイムきらら』で連載中の漫画作品)
データ
初登場 | ポケットモンスター ダイヤモンド・パール |
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効果 | フィールドへ出てから5ターンの間、攻撃と素早さが半分となる |
「レジギガスは 調子が上がらない!」
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』で初登場した特性。
元々はレジギガスの専用特性だったが、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で登場したブロロンが隠れ特性で所持していることが判明し、遂にレジギガス固有特性ではなくなった。
効果はフィールドに出てから5ターン、攻撃・素早さが半減するというもの。
つまり、この特性は完全にデメリットなのである。
ブロロンは進化してブロロロームとなれば特性がフィルターに変化するし、スロースタートは隠れ特性であるためさほど気にはならないが、問題はレジギガスの方。ブロロンと違って、特性はこれ1択なのである。
レジギガスの合計種族値は670と非常に高い。
特に攻撃種族値は160と、ケッキングと同着で一般ポケモン第2位を誇る高さを有する。ちなみに攻撃個体値Vで特化した際の数値は233とかなり高い。
…が、この特性のせいで5ターンの間攻撃力は特化でも116となってしまう。これはでんきだまを持っていないピカチュウの攻撃特化(117)以下。
さらにslowスタート中特殊技をZワザにした場合威力が半減するバグまで抱えている始末。
さらに何と『ポケットモンスター ソード・シールド』では「こうげき」の代わりに「ぼうぎょ」を参照して攻撃するボディプレス使用時でも、防御の半分の値で計算される。
すばやさも落ちてしまうのが痛い。
レジギガスをすばやさに特化すると167なのだが、特性のせいで5ターンは83になってしまう。
何とこれはすばやさ特化したギガイアス(84。ちなみに素早さ種族値は25で最終進化系では下から5番目、この型がいるかどうかは不明であるが)よりも低い。
無振りでもドダイトス並みといえばどれだけ低いか分かるであろう。
勿論5ターン耐え切れば能力は元に戻り、全力を発揮できるようになるのだが、レジギガスは狙ったかのようにまもるもみきりもねむるも覚えないため、5ターン耐えぬくのは至難の業といえる(この内、「まもる」と「ねむる」は『ソード・シールド』でようやく覚えられるようになった)。
そのため、高い攻撃を生かそうとすると、スキルスワップやいえき、特性「かがくへんかガス」等で無理矢理この特性を消す必要が生じる。
但しスキルスワップの場合、スキルスワップを使ったポケモンのこうげき・すばやさが落ちるため、コンボを狙うのは少し難しい点には留意したい。幸い、ケッキングの「なまけ」と違って特性を消す手段は限られていない。
とはいえ素のこうげきが高いおかげで、例えばアイアントからなかまづくりではりきりを貰うと命中こそ下がるもののメガクチートすら凌駕する攻撃力を得られる。勿論ここから持ち物によるブーストが可能で、特性「はりきり」でZワザのギガインパクトでぼうぎょに特化クレセリアが50%の確率で吹き飛ぶ。
手早く解除したいなら特性「いたずらごころ」のエルフーンからなやみのタネを受けるといいだろう。
後にマタドガスの特性に「かがくへんかガス」が追加されると、1ターン目から確実にスロースタートを無効化出来るようになった。ガラルマタドガスならレジギガスの弱点であるかくとうタイプに強く相性も良い。
ポケモン不思議のダンジョンシリーズではフロア移動した際にしばらく鈍足状態になるというもので、こちらもデメリット特性であるが、本家程致命的ではない。
さらに、『時・闇・空の探検隊』ではわるいじょうたい(空腹など一部を除く状態異常やステータスダウン等)を防ぐ専用道具「いにしえのゆびわ」、『ポケモン超不思議のダンジョン』ではむこせいリングルで通常スタートを切れるようになっている。
『ポケモンGO』では特性の概念が存在しないため、レジギガスも場に出た瞬間から暴れ放題…かと思われたが、そうは問屋が卸さず、習得するゲージ技が軒並みチャージ量が多いフルゲージ技、通常技もゲージ回収効率が悪い「しねんのずつき」と「めざめるパワー」となっている。つまり、原作におけるスロースタートを「ゲージ技の発動に必要なエネルギーを蓄積するのに非常に時間が掛かる」という形で再現している訳である。
とはいえ、あくまで火力を出しにくい状況を技の性能によって疑似的に再現しているだけであり、特性がない以上原作のように攻撃力が下がることはない点には注意。このため、原作と比べれば多少は動きやすくなっているといえるかもしれない。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』では本来特性の概念が存在しないが、レジギガスのスロースタートだけは例外として適用されている筋金入りっぷりである。