かがくへんかガス
かがくへんかがす
あたりに かがくへんかガスが じゅうまんした!
初出 | 第8世代 |
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効果 | 周りのポケモンの特性を消し、新たに特性を発動できなくする。 |
英語名 | Neutralizing Gas |
第8世代から登場した、ドガース・マタドガス・ガラルマタドガスの持つ特性。
所有者がその場にいるだけで戦闘に出ている全てのポケモンの特性(一部除く)が機能しなくなる。
PVでは攻撃を受けて残りHPが半分を下回ったグソクムシャの「ききかいひ」が発動せず、場に居座ってそのまま攻撃している。またトリトドンの「よびみず」とウォッシュロトムの「ふゆう」が無効化され、それぞれみず技とじめん技が効くようになっている。
「かがくへんかガス」所有者が場からいなくなると、「いかく」などがまだ発動していない場合はそのタイミングで発動する。
攻撃した瞬間のみ特性を無効化する「かたやぶり」よりも発動期間は長いが、味方の有効な特性を無効化しかねない点や、「かたやぶり」なら貫ける特性を無効化できないパターンが存在することに注意する必要がある。
「ぎょぐん」や「バトルスイッチ」、「ばけのかわ」や「うのミサイル」、「ダルマモード」、「アイスフェイス」、「ARシステム」は無効化されないが、「はらぺこスイッチ」は無効化されるなどフォルムチェンジに関わる特性でも物によって差がある。無効化出来ないものはどれも種族値やタイプに関係するものや攻撃によってフォルムの変わるものなので覚えておくと良い。
以前はパラドックスポケモン達の専用特性こだいかっせい・クォークチャージは無効できなかったが、DLC「藍の円盤」に伴うアップデートで無効化できるようになった。
また、場に出るだけでメッセージが表示されるため、相手に特性がバレてしまう。ドータクンのような特性を隠す芸当ができないので不意の地面技にも気をつけたい。
主な使い方としては、ダブルで「よわき」のアーケオスや「スロースタート」のレジギガス、「なまけ」のケッキングといったマイナス特性持ちポケモンと組ませるというもの。
特にレジギガスは相性の良さを買われ一気に使用率が40 - 50位ほどにまで上がっている。
第9世代になると、性能を特性に依存しないパラドックスポケモンや、とくせいガード登場も相まって相手へのデバフとしての役割も強まった。
シングルでも「ちからもち」のマリルリや「テクニシャン」のハッサムや「マルチスケイル」のカイリュー等特性に強さが依存しやすいポケモンの牽制として機能する。キノガッサやグライオン等の「ポイズンヒール」を用いた無限回復戦術に対しても、ある程度ターンが経過した後にマタドガスを投げて「かがくへんかガス」を発動させれば特性が消えた途端にそれまで蓄積された猛毒ダメージが一気に降り掛かって自滅を誘える。
また、隠れ特性「グラスメイカー」によって強化された「ゴリランダー」にも、同時出しした場合は特性の発動を無効化し、後出しした場合は「グラスフィールド」の回復効果にあやかることができるので強く出られる。後出しでも「たべのこし」や「くろいヘドロ」と合わせればそこそこの回復が見込めるため、回復技の乏しいマタドガスには有難い。弱点を突いて来る「10まんばりき」には注意しないといけないが・・・。
その他、隠れ特性「リベロ」のエースバーンのタイプがほのお以外となっていた場合は後出しして「おにび」を撃ち込むといった芸当も。ガラルマタドガスの場合は「アイアンヘッド」に注意。
なお、特性の効果はこの特性を持つポケモンが場にいる間のみとなる(「おわりのだいち」や「はじまりのうみ」同様の扱い)。
そして、この特性を有するポケモンが交代やひんしなどで退場した場合、その瞬間に全特性が発動する。既に一度発動した特性であっても再発動する。このため、「かがくへんかガス」持ちを隣で出し入れして「いかく」や「ふとうのけん」等を何回も発動させるという変則的な活用法もある。
元ネタはポケモンカードでベトベトンが有していた同名の特殊能力及びポケボディーと思われる。
効果も同じく「特殊能力やポケパワー・ポケボディーを使えなく・働かなくする」というもの。
ポケモンカードでは初代の頃より登場しており、初登場の1997年より実に22年越しのゲーム版登場となった。