なまけとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場する特性の一種である。
データ
初出 | 第3世代 |
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効果 | 技を使った次のターンに技を使うことができない |
英語名 | Traunt |
概要
「この特性を持つポケモンは、技を使った次のターンに技を使うことができない」という効果を持つ。要するに2ターンに1回しか技を使えない。たとえそれが「なまける」を使った後であっても。ゲーム中では「攻撃が連続で出せない」とあるが、攻撃技以外も使えないので、「なまける」事さえなまけてしまう。
このため、「ソーラービーム」のような1ターン溜める技は必ず失敗する。1ターン目に溜める動作自体が技を使った判定にカウントされるので、肝心の次のターンはなまけてしまうからである。
また、相手が「まもる」系の技を覚えていると最悪相手にこちらの技が一切通らなくなってしまう(なまけていないターンのみ守れば連続使用による成功率低下が発生しないため)。こうなると交代させる以外に打つ手がなくなってしまう。特に、ダブルバトルでは必ずといっていいほど採用されるため、後述のように「なまけ」を打ち消す工夫が必要である。
ちなみにポケモンコロシアムのコロシアムモードの低難易度層には「ソーラービーム」しか覚えていないケッキングを繰り出すトレーナーがいる。パワフルハーブもZクリスタルもない当時のこと、こちらが「にほんばれ」でも使わない限り無力な相手であった。
あくまで技を使えないだけであって交代や道具の使用はできる。ただし、反動で動けなくなる技(「ギガインパクト」など)を使った場合「反動で動けない効果」の方が優先され、交代も封じられてしまうので注意。
ダブル/トリプルであれば、「スキルスワップ」「いえき」「かがくへんかガス」など特性を書き換えたり効果を消す手段を使うことで覚醒させることもできるが、悩み事や単純思考、仲間への誘いでは消せない。その割に自力でなりきる事はできる。
この特性を持つポケモンはナマケロ・ケッキング・アイアント(隠れ特性)のみ。
ケッキングは「こうげき」こそトップクラスだが、この特性によってリミッターがかけられた状態になっており、そのままだと扱いにくいポケモンになっている。
それでも登場した第3世代当初はただ闇雲に大技を振り回しているだけでも強かったが、第4世代以降「きあいのタスキ」「こだわりスカーフ」などの登場によって鳴りを潜めてしまった。
しかし、USUMで習得した「じだんだ」はなまけて動けなかった後でも威力が2倍になるため、「ギガインパクト」などのロマン砲以外にもシナジーがある攻撃をゲットできた。
アイアントは「なかまづくり」を覚えられるので、これを使って「なまけ」を相手に伝染させるという芸当ができ、特性に依存しているポケモンを一気に無力化させることができる。
また、自身に「だっしゅつボタン」を持たせて後続に繋げ、交代の隙に起点を作る方法が有効。特に後続を「まもる」と「めいそう」を覚えたかげふみゴチルゼルにした通称「ゴチルアント」は驚異。かげふみが効かないポケモン以外は交代不可であり怠けないターンに「まもる」で行動をシャットアウトされ、「めいそう」でとくこう・とくぼうステータスを最大まで積まれてしまう。恐ろしい戦術である。
また対戦以外で野生ポケモンを「なまけ」にして脅威を減らしつつ捕獲する捕獲要因としても重宝されている。
特に「色違い伝説ポケモンをウルトラボールに入れたい」などと考える特殊な嗜好をお持ちの方々は九割九分九厘所持してると言っても過言ではない。
ポケダンでは、冒険団までは攻撃後様子見状態になり1ターン一才行動できなくなるという非常にデメリットの大きい特性だった。その上ふしぎだまは技としてカテゴリされているためか、ふしぎだま使用後も同じく動けなくなってしまう。
幸い通常攻撃や「わるあがき」には反応しない他、様子見状態自体は「心」の状態異常にカテゴリされているため混乱や「アンコール」状態を解除することが可能。
超以降は技を使うと続けて技を使えなくなるとマイルドな調整がされた他、眠り状態になると風来のシレンのうたたねバクのように「あくび」を掛ける効果が追加された。加えてふしぎだまを使用してもデメリットが発生することは無くなった。
ただし上記の攻撃不能状態はなまけ状態として独立した状態異常にカテゴリされたため、混乱などを解除することは不可能になった。
表示されるメッセージ
この特性の効果で動けない時は「○○は なまけている!」というメッセージが出る。
実は交換で他人から貰ったポケモンがジムバッジ不足等で言うことを聞かない場合にも見ることができる。「なまけ」同様、そのターンは何もせずに終了する。
関連タグ
デメリット特性仲間
スロースタート…5ターンの間、「こうげき」「すばやさ」が半減される
よわき…HPが半分以下になると、「こうげき」「とくこう」が半減される
ほうし…自分に直接攻撃を行った相手に30%の確率でどく、まひ、ねむりのいずれかを与える。正確には、この効果自体はデメリットではないがこの特性を持つポケモンは軒並み「キノコのほうし」を覚えるため、ねむり以外の状態異常を引いてしまうと結果的に邪魔になってしまう。