データ
初出 | 第3世代 |
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効果 | 攻撃の実数値が2倍になる |
英語名 | Huge Power |
概要
第3世代から存在する特性。
その効果は「こうげきの値が本来のステータスの2倍になる」と、シンプルかつ超強力。
なお、同世代から存在する「ヨガパワー」も効果が全く同じ。
ドイツ語はなぜかばかぢからと綴りが同じ(Kraftkoloss)。
他の火力アップ特性や持ち物が条件付きあるいはデメリット付きで数割上昇がいいとこなのにぶっちぎりでぶっ壊れである。この壊れ具合に迫れるのは上述の同効果特性「ヨガパワー」と、持ち物のふといホネ(攻撃2倍、ガラガラ系統専用)、同じく持ち物のしんかいのキバ(特攻2倍、パールル専用)くらいしかない。すいほう(ほのお半減+やけど無効+みず威力2倍)ですら劣って見えるレベル。
ちなみに第5世代から漢字表記が追加された影響からか、ゲーム内の表記は「物理攻撃の威力が上がる」になっており、BW以降は「こうげきの値」ではなく「物理技の威力」が2倍になっているという説も存在していた。
しかし、現在ではROM解析や端数処理タイミングの差異を利用した検証によりこの説は否定されている。(ちからもち - ポケモンWikiより)
しかし、イカサマを使う際も何故かこの特性が適用され、相手の攻撃を参照するときその数値を二倍にして適用するため、例えば自分の攻撃が50のちからもち、相手の攻撃が100の場合、イカサマを使うとき参照するこうげきの数値は相手の100、そこにちからもちをかけて実質200。
これではイカサマではなくインチキである。
(ただし、逆に相手が攻撃50のちからもち、自分の攻撃が100の場合イカサマを使用した時参照するのは相手の50「のみ」であり、ちからもちは適用されない)
所有者は少なく、ルリリ系統・ホルビー系統(隠れ特性)・メガクチートのみ。何故か可愛らしいポケモンしかいない。可愛らしいポケモンが力持ちとは恐ろしい…。
この壊れ具合のため、当然バランス調整のために攻撃種族値が貧弱なポケモンの救済的な手段でしか配られていない。それでも攻撃種族値50のマリルリや56のホルードが一線級のアタッカーとして運用されるようになったのだから特性の強さが窺い知れる。恐らくインテレオンやシャンデラでも同じようなことになっていたと思われる。
というか素の攻撃の値が高いポケモンにこの特性を与えたら危険極まりないのである。まあとか言ってたらメガクチート(攻撃種族値105)が登場したので後の祭りなのだが。一応元種族値があまりにも貧弱&メガ枠を割く必要がある点でバランスは調整されているか。
ただ「攻撃が2倍になるだけだろう」と侮ってはいけない。
この中でも攻撃が一番低いマリルリでも特化した時の攻撃の実数値は(レベル50時で)224となる。
これは伝説のポケモンの中でも攻撃種族値150という極めて高い攻撃力を誇るゼクロムやグラードンを攻撃特化した時よりも上(この2匹の特化実数値は222)である。
マリルリは高火力の技が多くない為、実際の火力は上記の2匹には劣ってしまうもののそれでも脅威であることには変わり無い。
メガクチートに至っては(レベル50時で)無振り最大値が実数値250・特化すれば最大実数値344になる。こだわりハチマキを巻いたグラードン(333)より高い。
ここまで来るとまともなポケモンでは誰もこの攻撃力を越える事ができない。
ちなみに、この特性による攻撃力2倍化は能力ランクではない。
つまり攻撃力はさらに6段階(×4倍)上げる事ができる。
なお、マリルリははらだいこ、ホルードとメガクチートはつるぎのまいを覚える。
6段階積んだ攻撃特化メガクチートの攻撃力は驚きの(実質)1376。
ここまで来ると最早ポケモンと言う名の何かである。
欠点は何らかの要因で特性を失うと、途端に火力が激減してしまうこと。
素の数値も悪くないメガクチートならともかく、マリルリやホルードは特性を失うだけで一気に貧弱になってしまう(最もメガクチートの素のステータスもメガシンカポケモンの中で考えればかなり貧相な方だが)。
「スキルスワップ」や「いえき」「なかまづくり」等の技には細心の注意を払おう。
またやけどにも非常に弱くなる点にも気をつけたい。「からげんき」で誤魔化すのもあり。
この通り強力な特性ではあるものの、初登場の第3世代ではむしろ不遇であった。
なにせ当時はルリリ系統の専用特性。
そして当時のみずタイプの技は全て特殊。つまりタイプ一致では全く活かせない状態だった。
その上当時は「アクアジェット」なんて無いものだから、鈍足のマリルリでは物凄く戦いづらかった。
一応耐久があるので「みがわり」→「きあいパンチ」のコンボができなくはなかったが……
その為この特性が日の目を見るのは物理・特殊が分別され、アクアジェットも追加された第4世代からである。
みずタイプが抜群のポケモンは勿論、等倍でそこそこ物理耐久があるポケモンですら、マリルリのちからもち×はらだいこのアクアジェットは耐えられない。具体的には、あのガブリアスが耐久無振りだった場合、乱数次第でワンパン。たきのぼりやアクアテール、じゃれつく、ばかぢからともなれば紙耐久のポケモンなら一蹴できる。どういうことなの…
余談だが、この特性のとくこう版は未登場。地味にちからもちばりにやばい特性のとくしゅ版は出たというのに…
その見た目のかわいらしさととくせいのギャップからメイン画像のようなネタが生まれるのは必然と言えよう。
……ホルードもかわいい、よね?
関連イラスト
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かたいツメ…こちらは物理特殊関係なく接触技を強化する特性。1.3倍とちからもちよりも上昇率も低いが、素の攻撃が高く接触物理技を多く覚える一部のポケモンにとっては実質同効果のようなものである。