概要
ポケットモンスターシリーズの状態異常のひとつ。
かえんほうしゃ、だいもんじ、おにびなどを受けたり、特性が「ほのおのからだ」のポケモンに直接攻撃をしたりすることで火傷を負い、この状態異常になる。
この状態異常になると、物理技で与えるダメージが減少し、毎ターン一定のダメージを受ける。
第1世代では、こうげきが1/2-1になり、毎ターン最大HPの1/16のダメージ。
第2~6世代は、こうげきが1/2になり、毎ターン最大HPの1/8という強力な効果になった。
どく状態と同じダメージ量であるため、実質1~6世代ではどくのほぼ上位互換という状態だった。
第7世代ではさすがにこのままではいけないと思われたのか、やけどダメージが初代と同じ最大HPの1/16に戻された。
物理で攻めるポケモンにとって非常に危険な状態異常である。
なってしまえばほぼ機能停止してしまうため、やけどの対策はしておきたいところ。
ちなみに第3世代以降はたとえ攻撃を急所に当てたとしてもランク補正と違って低下分を無視できないので火力は低いままである。
逆に特殊で攻めるポケモンにとっては大した痛手にならない。
その為、行動不能になるまひ状態、ねむり状態や毎ターンダメージが増えていくもうどく状態に比べると攻撃ダウンはそれなりにカバーできる為、対策次第では1番リスクが少ない状態異常とも言える。
その他
ほのおタイプのポケモンや、特性が「みずのベール」「すいほう」「ねつこうかん」のポケモンはやけど状態にならない。
特性が「こんじょう」のポケモンはこうげきが下がらず逆に上がる。他にも、「はやあし」ならすばやさが、「ふしぎなうろこ」ならぼうぎょが、「ねつぼうそう」ならとくこうが上がる(いずれも定数ダメージは防げない)。
これを利用し、かえんだまを持たせて自発的にやけど状態にする戦法がよく採られる。こんじょう+かえんだま+からげんきのコンボは有名。
他にも、特性「たいねつ」のポケモンはやけどダメージを半減できる他、「マジックガード」ならダメージを受けない。
物理与ダメージ減少までは防げないものの、他の状態異常よりもデメリットが小さいため、かえんだまで自発的になってしまうことで他の状態異常を防いでしまうという戦法もある。
そのあとに「トリック」などで相手にかえんだまを押し付けられればなお良い。
やけど状態によるスリップダメージの処理は、RTA的にはタイムロス要素なので、シナリオ序盤のほのお御三家を使った戦闘で止む無く「ひのこ」を放つ場合はそこがお祈りポイントとなる。