データ
初出 | 第6世代 |
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効果 | 連続攻撃・全体攻撃以外(シングルの場合全体攻撃でも発動する)の攻撃が2回連続で出る。ただし2発目の威力は半減する(第7世代では1/4となる) |
概要
第6世代で登場した特性。
効果は攻撃技を2回出せるというもの。威力は2回目が半減するが、攻撃技であれば計1.5倍になる。
メガガルーラ専用特性であり、メガガルーラが壊れといわれる原因でもある。
理由としては勿論ダメージが全体技と連続攻撃を除けば無条件で1.5倍扱いになるということもある。これは要するに、登場した瞬間に自動で「ふるいたてる」を積む、もしくは常時「こだわりハチマキ」と「こだわりメガネ」を持っているという状態に等しい。
もしくは火力面だけでいえばノーマル技だけは2.25倍のタイプ一致補正で計算される、弱体化前のへんげんじざい及びリベロと表現することも出来、如何にこの効果が大きいかは特に考えなくとも分かるであろう。
さらに、ちきゅうなげなどの定数ダメージ技に至っては2回目の0.5倍補正が付かない、つまり純粋に倍のダメージを与えることが可能。
これにより、物理受けのポケモンでも容易に受けに行けないのが悩みどころ。
だが、それ以上に大きいのは同じ攻撃技を2回使う扱いになっているということとある。
連続攻撃の都合上特性「がんじょう」や技「みがわり」、アイテム「きあいのタスキ」は意味を成さなくなる(=半端な耐久のポケモンにはワンチャンすら与えてくれない)。
また連続攻撃仕様から反射技で返されるのが2回目の攻撃(つまりダメージが小さい方)であるため、反射技も怖くない。
なお、自分が反射技を使う場合は定数ダメージ扱いのため2倍×2回、つまり相手から与えられたダメージの4倍を跳ね返すことが可能。
追加効果判定も2回起こる。ただし、「ひみつのちから」だけは何故か1回のみ。
これにより、実質上攻撃2段階上昇の攻撃技として扱われる「グロウパンチ」や、シングル限定にはなるがひるみ効果がおよそ5割という「いわなだれ」の採用率もなかなかに高くなっている。
ただし、複数の相手に当たると効果は発動しないという欠点がある。そのため、ダブル以上では「じしん」や「いわなだれ」は採用されにくい。全体攻撃で2回攻撃のお母さんには慣れないのだ。
また、2回攻撃する都合上「てつのトゲ」や「ゴツゴツメット」等でのダメージも馬鹿にならない。
そのせいで特殊型という予想を上回るメガガルーラが生まれた訳なのであるが……
また、耐久も決して低くはなく、ガブリアスよりちょっと低い程度とむしろ恵まれている部類に入る。耐性が少ない代わりに弱点も少なく、4倍弱点に至ってはそもそも存在しない単ノーマルであることを考えれば十分すぎる耐久であり、サブウェポンの不一致格闘技ではそうやすやすと落ちないのも悩みどころ。
また、本職格闘ポケモンの多くが同期の影響で環境より駆逐されていたのも影響としてはやはり大きい。
なお例によって「スキルスワップ」「トレース」「なりきり」によってコピー出来るが、その場合使用者が2回攻撃するのか、親子かめはめ波みたいに(向こうは逆だが)進化前の模造品でも使って2回攻撃するのかは謎に包まれている。
第7世代で2回目の威力が1/4に低下した。
追加効果判定こそ2回であるものの純粋に火力低下になったのはやはり影響が大きく、(グロウパンチの事実上没収も含めて)第6世代と比べると振るわなくなった。
とはいえそれでもなお数値にすれば1.25倍といのちのたまを僅かに下回る程度の補正率であり、デメリットなし・補正の適用範囲が極めて広いことを考えれば、アイテムを持てない点を差し引いても他ポケモンからすれば垂涎の能力を有しており、十分強力ではあるのであるが。
どちらかといえば、上記の通り殴りながらつるぎのまいを積める状態であったグロウパンチ没収が痛過ぎたということであろう。
なお、「ほえる」「ドラゴンテール」などの強制交代技は最初の1発目で相手を吹き飛ばしてしまうため連続で出せない。
また「れんぞくパンチ」「にどげり」など元が2回以上連続で攻撃する技には適用されない。
というかそんなことしたら本気で誰も止められる奴がいなくなる。
公式も何も考えてない訳ではないのだ。
どっちにせよ、連続攻撃を連続したらゴツメダメージが半端ないこととなるが。
メガシンカが没収された第8世代以降でこの特性をニンテンドースイッチで見ることはなくなったが、ガルーラと同じ子供を抱えている設定があるドロンチ/ドラパルトとイッカネズミはこの特性を与えられていない。現状、メガシンカ専用特性である。
ポケダンでも同様の効果で、しかも特性を変化されたり封印されないため中々便利。勿論メガシンカしないと使えないので『超ポケダン』ではダンジョン内でラピスを探す必要がある。