基礎データ
全国図鑑 | No.0976 |
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パルデア図鑑 | No.373 |
分類 | きりはなしポケモン |
タイプ | みず / エスパー |
高さ | 2.5m |
重さ | 90.0kg |
特性 | かたやぶり / きれあじ(隠れ特性) |
タマゴグループ | すいちゅう2 |
概要
初登場は『ポケモンSV』で、銀色に輝くボディと紫色の半透明の鰭が特徴の魚ポケモン。姿形はカツオやマグロを思わせるが、名前からモチーフはメルルーサと呼ばれるタラの仲間と思われる。当然ながら、名前の由来は「身軽さ」+「メルルーサ」である。ついでに英語で"失った者"という意味もある「ルーザー(loser)」も含まれているかもしれない。
最大の特徴は体の贅肉(ぜいにく)を自ら切り離すことができること。ポケモン図鑑の同ポケモンの表紙にも、贅肉を切り離した瞬間を捉えた写真が使われている。なお、切り離した贅肉は淡白でとても美味しいらしいが、残念ながらゲームで食することはできない。
頭と骨だけのスリムな姿になって凄まじいスピードで獲物に突撃するという、さながら戦車から撃ち出される徹甲弾のような攻撃を得意としている。また、身を切り離すと同時に心が研ぎ澄まされてサイコパワーも高まる。
高い再生能力を有していて、即座に肉体を復元することができ、ミガルーサの肉体に支障はない。
人間でいうなら 超速でダイエットを行えた上に、超能力にまで目覚める ような物である。羨ましい。
フィールドでも、こちらを見つけた途端凄まじい速度で突進してくる。 大半のポケモンをダッシュで振り切れるコライドン/ミライドンにすら追いつくスピードであり、一度避けても大きくUターンして追撃してくることがあるので油断できない。
常にこんな調子であるために、彼らの生息圏内で別の作業をしていると高確率で邪魔をしてくる。そのため、トレーナーからは「水上の厄介者」として煙たがられる傾向にあり、さながら前作のヨロイ島におけるサメハダーのような立ち位置である。増してやこのポケモンの大量発生が関わる作業(特に厳選など)をしていた場合は・・・考えるだけでも地獄絵図である。
因みに野生個体の速さに反し、レッツゴーを指示した際の速度は水中でも非常にゆっくりであり、残念ながらレッツゴー適性は低い。
サイコパワーの影響で新鮮な匂いがするらしく、食材として愛されている。その匂いは20メートルにも及び、ウミディグダが察知して砂に隠れるほど。味わいは淡白だが美味らしい。
なお、モチーフのメルルーサもパルデア地方のモデルとされるスペインでは非常にポピュラーな食用魚だが、2mに達する個体もおり、気性もミガルーサのように獰猛である。
ゲーム上の性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
90 | 102 | 73 | 78 | 65 | 70 | 478 |
タイプはあまり珍しい方ではないみず・エスパー。
パルデアでは主に西側の沖合やオージャの湖などに生息していて中盤以降に出会う印象が強いポケモンだが、ハッコウシティ周辺にレベル20の固定シンボルがうろついており、バッジ0個からでも仲間にして連れていくことが可能となっている。
遭遇には大空のヌシを攻略してなみのりを使えるようになっている必要がある……かと思いきや、ハッコウシティ側の個体が砂浜のほうを向いているときにそこからダッシュ→ジャンプで目の前に飛び込むと、画面が暗転している間に砂浜まで突撃して近づいた状態になっている場合があり、そのままボールを投げつければなみのりも不要でバトルが可能。
無進化だけあってこの時点ではかなり強力なポケモンであるため、頑張って捕獲を狙ってみるのも一興かもしれない。
種族値はHPと攻撃が高めで、ほかは並~中の下という中速物理アタッカー。
名前の割にぜんぜん身軽じゃないじゃないか!……と言うのは禁句。最初から身軽なのではなく、図鑑の説明や専用技からするに「身軽になることができる」能力を持つポケモンだということだろう。
ついでに高い再生能力を持つ設定どおりに「じこさいせい」を習得できる……が、レベルアップでは覚えない。タマゴ技のため習得させるには、ピクニックを利用しタマゴを生ませるか横遺伝させる必要がある。
専用技「みをけずる」は、いわゆるデメリットがHP減少になった「からをやぶる」。発動できれば強力だが、総合的な耐久が低めでタイプ耐性も少ないので、きあいのタスキを活用できないHP減少のリスクがかなり痛い。相手もミガルーサを見ればこの技を警戒するのは間違いなく、安全に積むには工夫と読みが必要。
ちなみに「身を削る」と「精神を研ぎ澄ます」がセットだからか、「めいそう」などで耐久力を削らずに自分を強化することはできない。また、時には自分の命をも削ったり、鱗だけ削り飛ばしてちょっとだけ身軽になったり、とにかく「耐久力を削ってでも敵に痛打を与える」という気概が見受けられる反面、何故か「ウェーブタックル」などの反動技は(「とっしん」しか)覚えられない。
この種族値ながら特殊型運用も可能。というのもこのポケモン、「アシストパワー」を覚える。身を削った後(能力6段階上昇時)の威力は20+20×6=140まで跳ね上がる。最速型でも2段階上昇なら特攻実数値は260となるため火力も十分。ポットデスはからをやぶるで同じことが出来るが、タイプ一致である分アシストパワーの威力ではこちらが僅かに上回る。水の一致技としては「なみのり」や「ハイドロポンプ」があるが、特殊サブウェポンが「れいとうビーム」と「テラバースト」くらいしかなく器用さはないため注意が必要。
通常特性の「かたやぶり」は何気にエスパータイプとしては初。
そしてエスパータイプと言えば味方のサポートや搦手でトリッキーに戦うイメージが強いことから、「かたやぶり」を利用して状態異常やステータス変化などのデバフをばら撒きたい……ところだったが、ミガルーサはそもそも覚えられる変化わざが少なく、しかもそんな中でどうにか習得できるものはほとんどが自己強化系のもので、相手のペースを乱せる搦手は元より不得意。
確かにエスパータイプとしては良くも悪くも「かたやぶり」なスタイルである。
隠れ特性「きれあじ」なら「アクアカッター」や「サイコカッター」といった技を主力級の威力に強化できるので、「きあいだめ」を積むことで確定急所を狙う高火力アタッカーへと変貌する。同じ積みアタッカー型なら、あえて「みをけずる」よりもこちらの方が安定しているかもしれない。
テラスタルタイプはメインウェポンの火力を高めるみずやエスパーの他、「みをけずる」からの出落ちを防げるほのおやフェアリー、はがね等が挙げられる。
使用トレーナー
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンSV
ポケモン一覧 みずタイプ エスパータイプ
魚ポケモン
0975.ハルクジラ→0976.ミガルーサ→0977.ヘイラッシャ
サメハダー:水上でプレイヤーに突撃してくる仲間。
ウミディグダ:図鑑説明からミガルーサが天敵と推測される。
同複合タイプ
ヤドン/ヤドラン/ヤドキング スターミー
ハギギシリ
ダイエット
その他
- 徹甲弾:弾芯と装弾筒で構成されており、発射時に装弾筒が外れて弾芯のみが飛んでいく砲弾の一種。ミガルーサの生態と類似している。