基礎データ
全国図鑑 | No.0976 |
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パルデア図鑑 | No.373 |
ローマ字表記 | Migalusa |
分類 | きりはなしポケモン |
タイプ | みず / エスパー |
高さ | 2.5m |
重さ | 90.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | かたやぶり / きれあじ(隠れ特性) |
タマゴグループ | すいちゅう2 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ミガルーサ | 身軽+merluza(スペイン語でメルルーサ) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Veluza | veloz(スペイン語で速い)+merluza(スペイン語でメルルーサ) |
ドイツ語 | Agiluza | agil(機敏な)+merluza(スペイン語でメルルーサ) |
フランス語 | Délestin | délester(荷を下ろす)+colin(シロイトダラ)+festin(ご馳走) |
韓国語 | 가비루사 | 가볍다(軽くなる)+merluza(スペイン語でメルルーサ) |
中国語(簡体字) | 轻身鳕 | 轻身(軽量の)+无须鳕(メルルーサ) |
中国語(繁体字) | 輕身鱈 | 輕身(軽量の)+無鬚鱈(メルルーサ) |
概要
初登場は第9世代。
銀色に輝くボディと紫色の半透明の鰭が特徴の魚ポケモン。
姿形はカツオやマグロを思わせるが、名前からモチーフはメルルーサと呼ばれるタラの仲間と思われる。
最大の特徴は体の贅肉を自ら切り離すことができること。ポケモン図鑑の押絵にも、贅肉を切り離した瞬間を捉えた写真が使われている。
頭と骨だけのスリムな姿になって凄まじいスピードで獲物に突撃するという、さながら戦車から撃ち出される徹甲弾のような攻撃が得意。また、身を切り離すと同時に心が研ぎ澄まされてサイコパワーも高まる。
生来高い再生能力を有しており、捨てた部位もすぐに復元することができる為、肉不足で弱ってしまう心配はない。人間でいうなら超速でダイエットを行えた上に、超能力にまで目覚めるようなもの。羨ましい。
切り離した贅肉は淡白な味わいだがとても美味らしく、パルデア地方ではメジャーな食材として愛されている。サイコパワーの影響で新鮮な匂いがするらしく、その匂いは20メートルにも及び、ウミディグダが察知して砂に隠れるほど。
ゲーム内でも彼らのものと思しき「スモークきりみ」や「きりみフライ」をサンドウィッチの材料として使用可能。
モチーフのメルルーサもパルデアのモデルとされるスペインでは非常にポピュラーな食用魚だが、2mに達する個体もおり、気性もミガルーサのように獰猛である。
当然ながら名前の由来は「身軽さ+メルルーサ」。ついでに英語で"失った者"という意味もある「ルーザー(loser)」も含まれているかもしれない。
ゲーム上の性能
フィールドでも、こちらを見つけた途端凄まじい速度で突進してくる。
大半のポケモンをダッシュで振り切れるコラミラにすら追いつくスピードであり、一度避けてもUターンして追撃してくることがあるので油断できない。
常にこんな調子であるために、彼らの生息圏内で別の作業をしていると高確率で邪魔をしてくる。そのためトレーナーからは、ヨロイ島のサメハダー同様「水上の厄介者」として煙たがられる傾向にある。
増してやこのポケモンの大量発生が関わる作業(特に厳選など)をしていた場合は…、考えるだけでも地獄絵図。
因みに野生個体の速さに反し、レッツゴーを指示した際の速度は水中でも非常にゆっくりであり、残念ながらブロロンと違い自陣で使う適性は低い。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
90 | 102 | 73 | 78 | 65 | 70 | 478 |
タイプはあまり珍しい方ではないみず・エスパー。
パルデアでは主に西側の沖合やオージャの湖などに生息していて中盤以降に出会う印象が強いポケモンだが、ハッコウシティ周辺にレベル20の固定シンボルがうろついており、バッジ0個からでも仲間にして連れていくことが可能となっている。
遭遇には大空のヌシを攻略してなみのりを使えるようになっている必要がある……かと思いきや、ハッコウシティ側の個体が砂浜のほうを向いているときにそこからダッシュ→ジャンプで目の前に飛び込むと、画面が暗転している間に砂浜まで突撃して近づいた状態になっている場合があり、そのままボールを投げつければなみのりも不要でバトルが可能。
無進化だけあってこの時点ではかなり強力なポケモンであるため、頑張って捕獲を狙ってみるのも一興かもしれない。
種族値はHPと攻撃が高めで、ほかは並~中の下という中速物理アタッカー。
名前の割にぜんぜん身軽じゃないじゃないか!……と言うのは禁句。最初から身軽なのではなく、図鑑の説明や専用技からするに「身軽になることができる」能力を持つポケモンだということだろう。
ついでに高い再生能力を持つ設定どおりに「じこさいせい」を習得できる……が、レベルアップでは覚えない。タマゴ技のため習得させるには、ピクニックを利用しタマゴを生ませるか横遺伝させる必要がある。
専用技「みをけずる」は、いわゆるデメリットがHP減少になった「からをやぶる」。発動できれば強力だが、総合的な耐久が低めでタイプ耐性も少ないので、きあいのタスキを活用できないHP減少のリスクがかなり痛い。相手もミガルーサを見ればこの技を警戒するのは間違いなく、安全に積むには工夫と読みが必要。
ちなみに「身を削る」と「精神を研ぎ澄ます」がセットだからか、「めいそう」などで耐久力を削らずに自分を強化することはできない。また、時には自分の命をも削ったり、鱗だけ削り飛ばしてちょっとだけ身軽になったり、とにかく「耐久力を削ってでも敵に痛打を与える」という気概が見受けられる反面、何故か「ウェーブタックル」などの反動技は(「とっしん」しか)覚えられない。
この種族値ながら特殊型運用も可能。というのもこのポケモン、「アシストパワー」を覚える。身を削った後(能力6段階上昇時)の威力は20+20×6=140まで跳ね上がる。最速型でも2段階上昇なら特攻実数値は260となるため火力も十分。ポットデスはからをやぶるで同じことが出来るが、タイプ一致である分アシストパワーの威力ではこちらが僅かに上回る。水の一致技としては「なみのり」や「ハイドロポンプ」があるが、特殊サブウェポンが「れいとうビーム」と「テラバースト」くらいしかなく器用さはないため注意が必要。
通常特性の「かたやぶり」は何気にエスパータイプとしては初。
そしてエスパータイプと言えば味方のサポートや搦手でトリッキーに戦うイメージが強いことから、「かたやぶり」を利用して状態異常やステータス変化などのデバフをばら撒きたい……ところだったが、ミガルーサはそもそも覚えられる変化わざが少なく、しかもそんな中でどうにか習得できるものはほとんどが自己強化系のもので、相手のペースを乱せる搦手は元より不得意。
確かにエスパータイプとしては良くも悪くも「かたやぶり」なスタイルである。
隠れ特性「きれあじ」なら「アクアカッター」や「サイコカッター」といった技を主力級の威力に強化できるので、「きあいだめ」を積むことで確定急所を狙う高火力アタッカーへと変貌する。同じ積みアタッカー型なら、あえて「みをけずる」よりもこちらの方が安定しているかもしれない。
テラスタルタイプはメインウェポンの火力を高めるみずやエスパーの他、「みをけずる」からの出落ちを防げるほのおやフェアリー、はがね等が挙げられる。
使用トレーナー
アニメ版
『放課後のブレス』
- 第4話『息をあわせて』で登場。
関連イラスト
関連タグ
0975.ハルクジラ→0976.ミガルーサ→0977.ヘイラッシャ