技のデータ
初登場 | ポケットモンスター 赤・緑 |
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タイプ | みず |
ぶんるい | 特殊 |
いりょく | 95(『ブラック・ホワイト』まで)→90(『X・Y』以降) |
めいちゅう | 100 |
PP | 15 |
直接 | × |
範囲 | 敵全体(『ルビー・サファイア』)→自分以外(『ダイヤモンド・パール』以降) |
効果 | ダイビング中の相手には2倍ダメージ |
英語名 | Surf |
概要
『ポケットモンスター 赤・緑』より存在する技。大波を起こして全てを押し流す。
威力・命中・PP全てが安定したみずタイプ技。微妙な性能が多いひでんマシンの中でトップクラスの性能を持っていたため、最初のポケモンとしてみずタイプのポケモンを選んだ人も多いことであろう。
単純に威力重視ならより威力が高い「ハイドロポンプ」の方が優先されるが、安定性では勝っているのでバトルでも採用されることが多い。
波乗りだけあって水辺や海に関係するポケモン…と思いきやみずタイプならほとんどのポケモンが習得できる。さらにどういう理屈からかカビゴン、バンギラス、ハリテヤマ、ボスゴドラ、ラムパルド、ドサイドン、ベロベルト、オノノクス、サザンドラまで習得できる。何か色々おかしい。
一応、怪獣型が多く覚えるのは、ゴジラが由来であるという噂もある。
また、ガブリアスはサメモチーフ、クレベースは氷山モチーフ、ヌメルゴンは貝類モチーフ、ジジーロンは東洋龍モチーフ、ドラパルトはディプロカウルスモチーフであるなど辻褄が合っているヤツもちょくちょくいたりする。
他の修得者に目を向ければケンタロス、オオタチ、マニューラ、ミルタンク、マッスグマ、ザングース、ムーランド、タブンネ、ホルード、ゴーゴート、ゴロンダ、トリミアン、エレザード、シルヴァディのような陸生動物型も該当する。彼らは泳ぎが得意ということで納得が出来る。
特にムーランドは海難事故での救助活動に駆り出されるという設定がある他、ケンタロスは水辺でも問題なく活動出来るように適応した種が確認されたので特に違和感はないし、ツンベアーに至ってはシロクマなのだから習得は必然か。
ただし、泳ぎが得意あるいは水上を泳ぐグラフィックがあるからとはいえ、誰もがなみのりを覚えるわけではない。
パモ系やブースター以外のブイズには『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で泳ぐモーションが追加されたが、ブイズでなみのりを覚えるのはシャワーズのみ、サーフボードで水上を滑るサーフゴーはおろか(似た能力を持つライチュウ(アローラのすがた)は覚える)、『スカーレット・バイオレット』での事実上のなみのり要員であるコライドン・ミライドンも習得不可である。
これら以上に綿飴がモチーフのペロッパフも習得対象なのであるが、溶けたりしないか心配である。
ちなみに特別なイベントで入手できるピカチュウが覚えている事もあった(『ポケットモンスター サン・ムーン』まではわざマシンや教え技や遺伝で覚えることが不可能だったので狙ったプレイヤーも多かった)。
最終的に剣盾でわざレコード/わざマシンを使えば全てのピカチュウがなみのりを使えるようになったので、レアリティが消滅した代わり、ピカチュウ系統自体が概ね強力なポケモンとなった。
ちなみに、『ポケモンスタジアム』ではピカチュウはどこからともなくサーフボードを取り出し、『ポケモンスタジアム2』では進化後のライチュウは尻尾をサーフボードがわりにしてなみのりするという固有モーション付である。
どちらもかなり可愛い。
タイプ違いの似たような技である「かえんほうしゃ」や「10まんボルト」と比べ追加効果がなかったが、ダブルバトルでは敵全体を攻撃出来るようになり『ポケットモンスター ルビー・サファイア』では「だくりゅう」を涙目にして来た。
が、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』以降の作品では味方も攻撃対象になるようになり「だくりゅう」と差別化され、ダブルバトル・トリプルバトルでは採用しにくくなった。ダブルバトルで採用するならもう1体をちょすい、かんそうはだ、よびみず、テレパシーといったダメージを無効化可能な特性のポケモンにする、あるいは「みきり」や「まもる」等の技を用いてフォローすることをお勧めする。また対戦では使いにくかった「そらをとぶ」や「あなをほる」も活用可能。
『ポケットモンスター X・Y』では特殊技調整を受け、「かえんほうしゃ」や「10まんボルト」と共に威力が90に低下した。
しかしシングルバトルでは非常に安定した性能を有していることは変わっていないので少しでも火力と安定性を求める場合はまだまだ採用価値がある。
やけど状態によるスリップダメージを狙う「ねっとう」とは上手く差別化出来ているであろう。
フィールドで使用すると水の上を移動出来るようになる。
例えどれだけ小さなポケモンであってもトレーナーを乗せて海を渡る姿は涙を隠し得ない。
…とはいえ、むしタイプで海を渡るのは無理と判断されたためか、トレーナーの尻に敷かれる(物理)絵面は回避された。その後、オニシズクモやグソクムシャといった大型虫を経て、『スカーレット・バイオレット』ではとうとう小型のアメタマ系も習得対象に入ったが、『サン・ムーン』や『スカーレット・バイオレット』では彼らの背中には乗れない。
ちなみに、『ポケットモンスター X・Y』ではラプラスに、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』ではホエルコ・カイオーガ・サメハダーになみのり時の専用グラフィックがある。特にサメハダーで波乗りを使用すると、速く移動することが出来るがデメリットとして釣りが出来なくなるので、釣りをする際は注意すべし。
ちなみに、『ポケットモンスター 金・銀』での波乗りグラフィックはラプラスで固定であった。
洞窟における野生ポケモンとの戦闘において、画面奥に長い岩が見えている際にこの技を使ってから相手を倒すと進化の石or天候岩が手に入る(『X・Y』)。
▼比較動画
『ポケットモンスター サン・ムーン』ではひでんマシンが全廃され、水上の移動はポケモンライドのラプラスとサメハダーに引継がれた。
長らくひでんマシン03の技であったが、わざマシン94に変更され、続く『ポケットモンスター ソード・シールド』でもわざレコードとして登場し更にレベルアップで習得できるポケモンが相次いで現れ、続く『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』ではねっとうが事実上の廃止となったことで再度この技をメインで使うポケモンが増えた。
外伝作品での登場
『ポケモン不思議のダンジョン 赤・青の救助隊』でもクリア後のダンジョンの「たいようのどうくつ」でひでんマシンが落ちている。一部ダンジョンはこのわざを覚えたポケモンか、このひでんマシンを持った状態でないと入ることができない。
『時・闇・空の探検隊』でもひでんマシンとして登場しているが、こちらでは入場に必要なわざではなくなっている。
『ポケモンGO』では威力65の2分割ゲージ技となっている。
ジム・レイドでは「アイアンヘッド」並みに弱いが、PvPでは必要量40と少なめであるため使いやすく、現状はPvP専用の技という評価に落ち着いている。
「ハイドロカノン」の完全下位互換ではあるものの、習得者の範囲では勝っている。
アニメでの登場
『ポケットモンスター』(金銀編)の206話「なみのりサイドンをおえ!?みずうみのたたかい!」でサイドンが使用したり、『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』のタッグバトル大会でサトシとシンジの対戦相手のサイドンがこの技を発動している(タッグバトルの方は相手のブーバーとかなり連携が取れていた)。
『ポケットモンスター サン&ムーン』のスイレンのアシマリ(現在はアシレーヌ)も使用。
『ポケットモンスター THE ORIGIN』では、ニドクインが使用した際に手に発生した水球を敵に叩き付ける螺旋丸方式になっていた(一番近い技は『赤・緑』当時にはなかったみずのはどうか)。「なみのり」なのに、なみにのらないとはこれいかに。
おそらくは放送コードの関係で大波を発生させることが出来なかったがたえの苦肉の策なのだろう。
関連タグ
ポケモン わざ(ポケモン) みずタイプ ポケモン技一覧 だくりゅう
ラプラス:この技を代名詞としている
たきのぼり:ひでんわざ全盛期はこの技とのつながりを抜きにしては語れないが、なみのりを覚える=たきのぼりを覚えられるポケモンではないので注意。なお、ミュウツーは「なみのり」が使えないが、「ダイビング」は使える。