基礎データ
全国図鑑 | No.0706 |
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マウンテンカロス図鑑 | No.021 |
アローラ図鑑 | No.219 |
ガラル図鑑 | No.341 |
ヒスイ図鑑 | No.117 |
パルデア図鑑 | No.174 |
ローマ字表記 | Numelgon |
分類 | ドラゴンポケモン |
タイプ | ドラゴン |
高さ | 2.0m |
重さ | 150.5kg |
性別比率 | 50%♂・50%♀ |
特性 | そうしょく/うるおいボディ |
隠れ特性 | ぬめぬめ |
タマゴグループ | ドラゴン |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ヌメルゴン | ぬめぬめ+スネイル+ドラゴン |
英語・スペイン語・イタリア語 | Goodra | goo(べとべとした)+dragon(ドラゴン) |
ドイツ語 | Viscogon | viskosität(粘度)+dragon |
フランス語 | Muplodocus | mucus(粘液)+diplodocus(ディプロドクス) |
韓国語 | 미끄래곤 | 미끄럽다(つるつるした)+드래곤(「ドラゴン」の音写) |
中国語(簡体字) | 黏美龙 | 日本語名の音写 |
中国語(繁体字) | 黏美龍 | 日本語名の音写 |
ヒンズー語 | गुड्रा | 英語名の音写 |
ロシア語 | Гудра | 英語名の音写 |
タイ語 | นูเมลกอน | 日本語名の音写 |
進化
ヌメラ → ヌメイル(Lv.40) → ヌメルゴン(雨が降る場所でLv.50以上)
リージョンフォーム
ヌメラ → ヒスイヌメイル(ヒスイ地方でLv.40) → ヒスイヌメルゴン(雨が降る場所でLv.50以上)
概要
ヌメラ系の最終形態。初登場は同じく『ポケモンXY』(第6世代)。
初代ドラゴンポケモンであるカイリューに迫るがっしりとした体格の二足歩行となった。
一見ナメクジでもカタツムリでもなくなったように見えるが、これはドラゴンの中でもカロス地方のモチーフであるフランスに伝わる「Lou Carcolh(ル・カルコル)」に由来しているためと考えられる。
カタツムリのようなぬめぬめしたドラゴンで、フランス南西部の地下洞窟に住むと信じられていた。日本の「出世螺」やアメリカの「蛭竜」など、同様の伝承は意外と各地にある。
進化条件通り、雨が降りしきる湿った環境を好み、雨の日には野山を歩く姿を見掛けやすい。
体からは常に粘液を分泌しており、戦闘中でも二の腕や顎の辺りからぴたぴたと垂れ落ちている。ヌメラ以来の紫の濃淡をした体色に対し、粘液は瞳及びその後ろと尻尾に見られる丸い模様に似た薄い緑色をしている。
とても人懐っこい性格で、大好きなトレーナーには抱き付いて粘液でヌルヌルにしてしまう、とあるポケモンを思い起こさせる習性を有する。
なお、野生のヌメラの粘液は雑菌だらけ、ヌメイルには何でも溶かしてしまう性質があると語られていたが、ヌメルゴンの図鑑には今の所「我慢だ。」との記述が確認できるのみである。そんな根性論でトレーナーは大丈夫なのだろうか…
ちなみにヌメルゴン側は触角(頭にある小さい方の突起)を触られると喜ぶが、手を触られるのはあまり好きではないらしい。
ヌメイル時代は失明しているなど感覚機能の低下が顕著であったが、ヌメルゴンにはそうした様子は見られない。
もっとも、知能はあまり高まらなかったようで、たまにトレーナーの指示が理解できずキョトンとしてしまうことがあるという。なおトレーナー達からは「そんな姿も可愛い」と人気らしい。
粘液の下には脂肪の層があり、二重の防御にしている。基本的には穏やかな性質で、自分だけでなく他のポケモンも守るために頑張る優しいドラゴンであるが、怒りだすと手がつけられず暴れまくるという一面もある。このあたりもどことなくカイリューを彷彿とさせる。
主に伸び縮みする角(頭にある大きい方の突起)や太い尾、弾力に富んだ体自体を武器に戦い、それらで相手を殴りつける戦い方を得意とする。威力はプロボクサー100人分のパンチに匹敵し、ダンプカーをも跳ね飛ばす。
こうした性質はゲーム中のモーションにも反映されており、重鈍そうな見た目の割によく動く。
対戦での評価
H | A | B | C | D | S | T | |
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ヌメルゴン | 90 | 100 | 70 | 110 | 150 | 80 | 600 |
カイリュー | 91 | 134 | 95 | 100 | 100 | 80 | 600 |
ステータス的にもカイリューに匹敵する「600族」となっている。ヌメラ時代に「最弱のドラゴン」と呼ばれていたのが嘘の様な成長振りである。
攻撃面に秀でる傾向がある「600族」の中では、最も高いステータスが「とくぼう」という点でやや珍しい存在。特性もどれも耐久向けといえる。
その「とくぼう」は「要塞」で知られるクレセリアや「禁止級」のカイオーガをも上回る値であり、特殊技で倒そうとするとかなりの苦戦を強いられることになる。同時に登場した「とつげきチョッキ」を持たせれば、「努力値」を「HP」に振るだけで「眼鏡ラティオスの『りゅうせいぐん』耐え」を成し遂げてしまうほど。
ただし「ぼうぎょ」は中の下程度なので物理技には弱い。「じゃれつく」などはタイプ不一致のサブウェポンとして採用するポケモンもいるので注意したい。
防御面を補強するどうぐは登場せず、一応「とける」を習得するが、そこまで足が速いわけではない上に回復手段も乏しいため、ある程度相手を選んだ割り切った立ち回りが求められる。
特に軟体系でありながら「じこさいせい」を覚えない点は悪い意味で個性的であり、『剣盾』(第8世代)でようやく「いのちのしずく」を習得した程度である。そのため前述の「とつげきチョッキ」をそのまま活かした特殊アタッカーメタのアタッカーと扱われる傾向がある。
最悪「カウンター」で強引に返り討ちにするという手はあり、「とつげきチョッキ」とも干渉しないので物理相手に必ず引くとも限らないが。
攻撃技のレパートリーは豊富で、「りゅうのはどう」「りゅうせいぐん」「げきりん」に始まり、特殊技は「だいもんじ」「10まんボルト」「きあいだま」「ヘドロばくだん」「アシッドボム」、物理技は「じしん」「アクアテール」「パワーウィップ」「フェイント」などを幅広く習得する。
「とつげきチョッキ」を持ってなお、型が豊富で読まれにくいのは強みと言える。
もっとも素の攻撃力も設定に反してさほど高くないため、抜群を取れないと火力不足になりがち。ちなみにこちらも「とくこう」の方が若干高いので、恵まれた体格を十分に活かせていない。
なおみずタイプの技に関しては、あくまで水辺にいるポケモンであって泳いでいるわけではないということか、「なみのり」や「ハイドロポンプ」は『剣盾』まで覚えられなかった。
お勧めの特性は粉や胞子系の厄介な技が多いくさタイプを無効化する「そうしょく」。
「うるおいボディ」は組み込み先が「雨パ」に絞られる上に「げきりん」のこんらんは防げないため汎用性が低く、「ぬめぬめ」も効果自体は強力なものの、発動条件となる接触技は大半が物理技なので、ヌメルゴンの物理耐久では運用難易度が高いためである。
以上のように、地味でピンポイント気味な能力から他の「600族」とは異なりエース級の活躍をすることは難しく、積極的に採用するパーティは少ない。そのため、器用貧乏気味な次世代のジャラランガと並んで「600族の最弱候補」として語られることさえある。
汎用性の上がったヒスイ種の登場後は同族同士の競合まで発生してしまっており、活躍の場はますます狭まる傾向にある。
一応ヌメルゴンの名誉のために言っておくと、『剣盾』のポケモンホーム解禁前環境では、高い耐久と優秀なダイマックス技を活かしたパーティの潤滑油としてダブルバトルで一定数使われ、シーズン1からシーズン3にかけては使用率が40位台から50位台を推移していた。
あくまで「600族」という総じて強力なポケモン達の中で劣って見えるだけであり、言わばエリート集団の中の落ちこぼれのようなものである。そのためポケモン全体で見れば決して弱くなく、明確な意図を持って起用すれば普通に活躍の余地はあるため油断は禁物である。
第9世代
『SV』の新要素であるテラスタルは、はがねとの相性が良かった。弱点タイプを全て半減しつつ、こおりとフェアリーには抜群で反撃できた…が、どうしても素で複合しているヒスイ種がちらついてきた。
そうした事情もあり、「そうしょく」と嚙み合うみずタイプなどとすることも多かった。
この世代のランクバトルでは、シングルバトルのシーズン22で「どくどく」「ねむる」「カゴのみ」の耐久型を入れたパーティが最終3位という結果を残している。
使用トレーナー
ゲーム版
- サナ:XYライバル
- カルネ:カロスリーグチャンピオン
- ヒガナ:伝承者
- キバナ:ジムリーダー(ガラル)
- ネモ:SVライバル
- サワロ先生:パルデア教員
アニメ版
- サトシ
- キバナ
- カルネ
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
2021年開催のイベント「フェアリーレジェンドX」で実装された。
野生では出現せず、他の600族同様、進化前のヌメイルから進化させる必要があるが、ヌメラの出現率が低いことや、ヌメイルからの進化に天候が雨の時若しくはレイニールアーを使用したポケストップの周辺という制約があることもあり、長らく激レアポケモンの1つに数えられていた。
その後、様々なイベントで入手のための救済措置が設けられたこと、2024年6月開催のコミュニティ・デイでヌメラが対象に選ばれたこともあり、現在は入手難易度が幾分緩和されている。
原作同様攻撃よりも耐久に重きを置いたステータスとなっており、ジム・レイド戦よりもPvP向けの性能となっている。
習得する技は、通常技が「りゅうのいぶき」「みずでっぽう」、ゲージ技が「りゅうせいぐん」「ヘドロウェーブ」「だくりゅう」「アクアテール」「パワーウィップ」「かみなりパンチ」(限定技)と多彩。
だが、通常技の「りゅうのいぶき」はまだ良いにしても、習得するゲージ技に難があり、イマイチ使いにくい印象はぬぐえない。
唯一のタイプ一致技である「りゅうせいぐん」や苦手なフェアリータイプに一矢報いることができる「ヘドロウェーブ」は発動に必要なチャージ量が多いために、一発あたりのチャージ量が少ない「りゅうのいぶき」の性能との噛み合わせはあまり良くない。そもそもこんな重い技に頼り切っているとせっかくの自慢の耐久を殺すことになりかねないだろう。せめて「りゅうのはどう」や「アシッドボム」が覚えられたら…
一方、残りの技は小出しにしやすいものの生憎どれもタイプ不一致というジレンマ。
- スーパーリーグやハイパーリーグでは、まともな耐久力のドラゴンタイプとして幅広く活躍している。特に上位トレーナーに好まれており、リーダーボード勢でも採用率が高い。よくエンペルトなどのはがねタイプのポケモンと組まれている。
総じて、カイリュー、バンギラス、メタグロス、サザンドラ等、他の600族と比べると非常に癖が強い性能であり、プレイヤー側の力量や采配が問われる上級者向けのポケモンになっていると言える。
『ポケモンユナイト』
諸元
ロール | ディフェンス |
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タイプ | 特殊 |
攻撃範囲 | 近接 |
進化 | ヌメラ→ヌメイル(レベル5)→ヌメルゴン(レベル8) |
わざ1 | あわ→だくりゅう/りゅうのはどう(レベル5) |
わざ2 | たいあたり→パワーウィップ/アシッドボム(レベル8) |
ユナイトわざ | あめあめふれふれ(レベル9) |
とくせい | ぬめぬめ |
価格 | 12000コイン/575ジェム |
※ぬめぬめ:粘液をばらまいて相手の移動速度と攻撃速度を下げる。また、草むらに入ると自身の体力を回復する。一度発動すると、一定時間発動しなくなる。
わざ詳細
だくりゅう |
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自身の周囲に濁流を発生させる。触れた相手の火力を下げる追加効果がある。触れたのが相手チームのポケモンだった場合、自身の耐久を上げる効果も生じる。追加効果は重ねがけ可能。 |
りゅうのはどう |
指定した方向に衝撃波を撃つ。衝撃波は中心部分の方が威力が高くなる。 |
相手チームのポケモンに当てると自身の体力を回復する。先に「ぬめぬめ」の効果が発生していると回復量が上がる。 |
パワーウィップ |
角を叩きつけて攻撃する。移動速度を下げる追加効果がある。レベル13以降は「ぬめぬめ」の効果も重ねがけするようになる。 |
先端付近を当てた場合、角を戻す動きに合わせてそのポケモンを自身に引き寄せる。 |
アシッドボム |
始めに酸性の液体を投げつけ、続いて突進する二段攻撃。 |
液体には移動速度を下げる追加効果があり、液体を浴びた相手に突進が当たると吹き飛ばしの追加効果も発生する。レベル13以降は「ぬめぬめ」の効果も重ねがけするようになる。 |
あめあめふれふれ |
自身の周囲に雨を降らせ、HPの継続回復・シールド・移動速度上昇を行う。また、効果時間中は全ての通常攻撃が強化攻撃になる。 |
本作では5種類目の「600族」として2023年3月に参戦した。ディフェンス型としては前回のオーロットから実に1年以上の間隔が開いている。
とくせいは「ぬめぬめ」とされているが、「そうしょく」や「うるおいボディ」の要素も見られる。
バフとデバフを駆使して立ち回るタイプのタンクで、晩成型だけあって最終的には素のステータスも相応に高くなる。各効果が上手く嚙み合った際の固さは相当なもので、相手を弱体化させる性質上、そのまま返り討ちにしてしまうことさえある。
裏を返すと、嚙み合わなければタンクとしても中途半端な能力しか発揮できないという致命的な弱点を抱えている。ヌメルゴンは素で移動速度も攻撃速度も遅めなので、機動力の高いポケモンや射程の長いポケモンを相手にすると、わざが当たらない→とくせいや追加効果も発動しない→次のわざも当てに行けないという悪循環の内に倒されかねない。
参戦のタイミングも不遇具合に拍車を掛けており、一つ前のザシアンは本編同様に一時代を築いた圧倒的な強さを誇り、この後にはラプラス・ブラッキーと汎用性の高いディフェンス型が相次いで参戦したことから、ヌメルゴンはここでも地味でピンポイントな能力の持ち主としか見做されなかった。
一応上方修正傾向にはあるものの、根本的な性質は如何ともし難く、編集時点でも確実に強いと言えるビルドは出てきていない。
例外として、わざを連射できるようになるフルスロットル環境では大幅に状況を改善できる。
特に「パワーウィップ」は一度引き寄せてデバフを付与してしまうと、相手の逃げ足よりも再使用する速さの方が上回ってどちらかが倒れるまでヌメルゴンの射程から離れられなくなるという、ヒスイ種もびっくりのヤンデレじみた戦法が可能になる。
下手をすると複数体に囲まれても余裕で生還しかねず、むしろ高機動や長射程が無ければ相手にならないほど。
2024年5月開催のイベント「フルバーストバトル」では、レギュレーション上ディフェンス型で唯一の出場となり、必然的に重要な地位を占めた。
通常はできない同一種の複数出場も可能であったことからミラーマッチも頻発し、互いに「パワーウィップ」を持っていた場合、示し合わせて使用を止めない限りその場から動けず泥仕合を繰り広げるしかなくなるという冗談のような光景さえ見られた。
そのため普段とは別の意味でタンクとして機能しなくなる可能性があり、「ヌメルゴンが多い方が勝つ(1体足止めされても他が役割を果たせるので)」なんて話も。
ホロウェアは基本形と言える「スポーツ/アクティブユナイトスタイル」の他に、マジシャンのような「パフォーマースタイル」、聖歌隊のような「ホリデースタイル」、パジャマの「おやすみスタイル」が編集時点で実装されている。全て有償購入限定品である。
中でも「ホリデースタイル」の評価が高いが、価格的にも紫リボンの高級品となっている。
登場から1年半ほどして、唐突に本種をモチーフとしたトレーナー向けのファッションアイテムが登場したが、これがまた輪を掛けて高い。それなりの出来ではあるのだが、ホロウェアのようにムービーやエフェクトが付くわけでもなく、何にコストが掛かった結果なのかは謎。
なお、人間の着せ替えがポケモンより高くつくようになったのはこれが初である。
アニメ版
『アニポケ・第1~7シリーズ』
レギュラー陣の手持ち
- サトシのヌメルゴン
CV: うえだゆうじ
XY編65話で、サトシのヌメイルが自身の「あまごい」で進化(※ゲームにはない仕様)した姿。狭義の「600族」としては初のサトシの手持ちポケモンとなった(フカマルはいたが、ガブリアスまでは進化していない)。
ヌメラの加入が同55話、ヌメイルへの進化が同61話であったため、この間約2か月。これは、サトシの2進化するポケモンとしてはバタフリーに次ぐ早さでもある。
詳細はこちら。
その他
- XY56話:端末データで登場
- カルネのヌメルゴン
- 新無印でアニメでも手持ちにしていることが明らかとなっているが、マスターズ・トーナメントセミファイナルでのダンデ戦でゴリランダーに敗れた模様。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
13章でヒガナの手持ちで登場。体から分泌した粘液と「ヘドロウェーブ」を混ぜ合わせた液体で相手の動きを封じつつダメージを与えることが可能。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケットモンスター(架空の生物) ポケモンXY
図鑑番号順
0705.ヌメイル/ヒスイヌメイル→0706.ヌメルゴン/ヒスイヌメルゴン→0707.クレッフィ
カタツムリ仲間